2025年1⽉10日(金)に発売される、モデル・俳優のモトーラ世理奈と写真家・松岡⼀哲氏による写真集『せりなが』。発売を前にしたモトーラさんに、現在の心境や活動10年に関する思い、韓国ロケでの撮影エピソードについて話を聞いてみました。ロンドン、ソウルでも活動の拠点を広げつつある彼女。26歳になった彼女の現在の心境や求めるもの、それらが詰まった写真集です。オール韓国ロケで撮り下ろしたフォトはどれも、彼女らしい、素顔の溢れたありのままモトーラ世李奈が凝縮されています。
活動して10年の率直な感想を聞かせてください。
周りの人から、10年と言われて初めて「10年か」といった気持ちで、10年も経ったという自覚はあまりない気持ちです。それだけの時間は経ちましたが、この仕事をはじめた頃と同じ気持ちのまま、今日まで来た感じです。
写真集『せりなが』を制作することになったきっかけを教えてください。
写真家の松岡一哲さんとは昔からファッションのお仕事でご一緒させていただくことが多くあり、以前からいつかは何かカタチにできたらいいね、と話はさせていただいいました。そういった中で、今回10年の節目というタイミングもあり写真集を出すことになりました。
オール韓国ロケになった経緯はどういった理由だったのでしょうか。
私自身も韓国で活動を始めていることや、担当の編集者さんも最近、韓国に縁があるといったことなど、いくつかの理由が重なって、それなら韓国で撮影しようとの話になりました。
モトーラさんから、こんなことをしてみたいなどのリクエストはあったのでしょうか。
打ち合わせの時に「山に登りたい」とか言っていたのですが、実際には私が思っていたよりも山らしい山ではなかったんです(笑)。本当は軽くハイキングするくらいの山へ行きたかったのですが、撮影では市街地からも近い丘のような場所でした。
あとリクエストはしていなかったのですが、以前からチマチョゴリを着てみたいと思っていたんです。たまたま撮影していたスタジオにチマチョゴリがあって、撮影で着ることができたんです。撮影に使っていたスタジオが、偶然にも韓国の伝統芸能の稽古場でもあったようで、博物館のようにコレクションされていたんです。いくつか種類があったのですが、そのなかで一番気に入ったものを着させていただきました。
松岡さんからの要望は何かあったのでしょうか。
はじめの打ち合わせの時、松岡さんと編集の方とお話をした際に「ファッションの撮影とプライベートの撮影、その両面が見えるような作品にできたら良いね」と話をしていました。ファッションの撮影は、ヘアメイクやスタイリストの方に協力してもらい、プライベートの撮影ではほぼすっぴんで、衣装も私服での撮影をしました。
オンとオフの両面が見られる作品になっているんですね。写真のセレクトにも携わられたのでしょうか。
今回は私も写真のセレクトから携わりたいと思っていました。すべてフィルムでの撮影だったので、その上がりを待って、みんなで写真を見る機会がありました。その中でこれは写真集に絶対入れたいと思うものをいくつか選ばせていただきました。選んでみると、写真集に入れたいものが多くてとても悩みました(笑)。ページの流れも写真集にはあると思うんです。ストーリーのある良い流れの写真集にしたいので、写真選びもかなり悩みました。同じようなカットが多すぎてもいけないですし、ちょうど良いバランスが大事ですね。
写真セレクトは楽しかったですか。
楽しかったです。最終的にはブックデザイナーの方に、全体のバランスと流れを決めていただきました。撮影現場の雰囲気も感じられるように表現しつつ、ブックデザイナーさんによる見え方も表現されています。その2つが合わさって一冊に仕上がったところが面白かったです。
表紙のカットはどのようにして決まりましたか。
表紙は、最初にこの写真を見たときに「これが表紙だ」となりました。その後も、表紙候補のパターンは出してみたのですが、みんなで最初に良いと思ったこの写真を表紙にしよう、となりました。この写真は、撮影初日に撮ったものなのですが、私の私物のネックレスを歯に当てたところを撮影したものです。これから撮影が始まる「いぇーい」みたいな少しふざけて撮った一枚で、楽しさが表れている写真です。
写真集の撮影で、みなさんにもぜひここは行って欲しいと思ったスポットがあれば教えてください。
先ほどもお話しした山というか「駱山(ナクサン)公園」や「梨花壁画村」のあたりはおすすめです。眺めが良くて、伝統的な韓国建築の「韓屋(ハノク)」もあって、観光地ではあるのですが、あまり人のいない朝に行くと良いと思います。「韓屋」のカフェもあって、リフレッシュできる気持ちの良い場所になっています。
これから先の10年、どのようなことをしたいと考えていますか。
今までの10年間も周りの人などの恵まれていたと思っています。これからも周りの人を大切にして、やりたいことを1つずつ変わらずにできたらと思います。その時、その時に感じるやりたいことを、やれるように心がけたいです。
26歳になり、大人になったなと感じたり、まだまだ子どもだなと思ったり、今はどんな心境ですか。
まだまだ子どもでいたい気持ちです(笑)。子どものままで居つつ、しっかりするところはしっかりしていきたいです。
現在の拠点はどのようなにされているのでしょうか。
東京とロンドンを半分半分くらいの割合で過ごしていて、時々、韓国にお仕事をしに行っています。
では最後に、写真集の発売を楽しみに待っている方々へメッセージをお願いします。
今回の写真集で制作に携わっている方は、昔から知っていることもあり、とても心を許せるメンバーでした。そのため、プライベートな部分は本当にいつもと変わらない素の私を撮ったものばかりです。できあがった写真を自分で見ても、いろいろな表情が撮れていると改めて思っています。普段と同じ素の私や、こうなりたいと思っている私がこの写真集でみなさんに伝わったら嬉しいです。
【写真集情報】
モトーラ世理奈×松岡一哲写真集
『せりなが』
2025年1月10日発売
モデル/俳優のモトーラ世理奈と、写真家松岡⼀哲による、オール韓国ロケで撮り下ろした 写真集『せりなが』。2015年1⽉号の雑誌『装苑』でモデルデビューをし、活動10 周年の節⽬として発売する。2023 年からロンドン、ソウルにも活動拠点を広げ、世界に羽ばたき始めたモトーラ世理奈。⽇本を飛び出した先で何を感じ、何を⾒つめ、どんな⾵にカメラの前に⽴つのか、制限なく⾃由に、作品のように写真に収めた一冊。写真集のタイトル『せりなが』は、「せりなが〜をする」という主語であり、韓国語では⼿紙の結び「せりなより」という意味も持つことば。
撮影:松岡一哲
発売:2025年1月10日
定価:4,730円(4,300円+税)
版型:ソフトカバー / B5変形(W175 × H257 mm)/ 160ページ
ブックデザイン:藤田裕美
発行:manpan press
【イベント情報】
2025年1月10日~2025年1月31日
「モトーラ世理奈×松岡一哲写真集『せりなが』刊行記念フェア&イベント」
本フェアでは、写真集『せりなが』や銀座 蔦屋書店限定の特装版写真集(キャビネ判タイプCプリント1枚付き/2種×12部/全24部限定)のほか、韓国での先行発売で話題になった、ソウルの新鋭出版社兼書店treelikeswaterと『せりなが』のコラボレーショングッズも販売いたします。一部商品はオンラインストアでの販売も予定しております。
また、1月26日にはトークショーとサイン会も開催決定!モトーラ世理奈と松岡一哲のトークショーとダブルサインとなります。
・刊行記念トークショー
2025年1月26日(日)12:30~13:15(定員が埋まり次第予約終了)
・サイン会
2025年1月26日(日)14:00~15:30(※整理列が途切れ次第終了)
会場|銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE
予約・詳細は下記ページより
https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/44672-1004141220.html
【プロフィール】
モトーラ世理奈
モトーラ世理奈(もとーら・せりな)。1998年10月9日生まれ。東京都出身。ボックスコーポレーション所属。
「装苑」にてモデルデビュー。2018年公開「少女邂逅」にて映画デビューし、「ブラック校則」(2019年、日本テレビ)、映画「風の電話」(2020年)、映画「アイスクリームフィーバー」(2023年)、など俳優としても注目を浴びる。ロンドンコレクションやパリコレクションへの出演、唯一無二の個性でマルチに活躍中。2023年よりロンドン、韓国、日本とグローバルに活動の幅を広げており、今後、更なる活躍を期待されている。
公式Instagram @sereeeenam
公式サイト