NHK連続テレビ小説「虎に翼」で幼少期から数えて6代目となる寅子の娘・優未を演じる川床明日香(かわとこ・あすか)。多くの視聴者からも愛されてきた「優未」の最後を飾るキャスティングで、各ニュースでも大きな話題に。ドラマ終盤に向けてさらに盛り上がる話題作で、朝ドラ初出演を飾った彼女。撮影でのエピソードや、現場で感じた俳優としての思いをインタビュー。また、プライベートでの愛犬家ぶりや、地元・福岡愛についても、楽しく話を聞かせてもらいました。
Photo:望月宏樹
Text:kukka編集部
出演が決まったと知ったときの率直な感想を聞かせてください。
朝ドラに出演できるかも、というお話ではなく、出演が決まったというお話だったので、ただただ驚きでした。
4月から放送されているドラマです。出演者も撮影スタッフもチームワークが出来上がった中に飛び込むことは難しい部分もあったのでしょうか。
撮影に入るときはやはり緊張しましたし、何より迎え入れてもらえるか不安な気持ちがありました。でも、いざ撮影に入ると、どの方もすぐに役名の「優未」で呼んでくださいましたし、初めてのスタッフさんからも「優未ちゃん、大きくなったね」と声をかけていただきました(笑)。そのおかげもあり、安心して撮影に入ることができました。
仲の良い家族に加わる難しさもあったのだと想像できます。役づくりの点で、何か意識をされて臨まれたことはあったのでしょうか。
まずは伊藤沙莉さん演じる「寅子」を本当の母と思うことが大事だなと思っていました。実際には8歳差なので、大丈夫かなと思っていたんです。ところが最初、伊藤さんにお会いしたとき、伊藤さんの方から「母です」と声をかけてくださって(笑)。その「寅子」さんの姿を見て安心し、少し自信も湧ききました。
撮影に入りやすい現場だったんですね。
「優未」を視聴者として観ていた時間があったので「初めまして」の感覚よりも、ずっと一緒にいたような感覚がありました。
監督や演出の方と、「優未」については何か話をされましたか。
コミュニケーションは常に取っていたのですが、大事なシーンの前ではより具体的に「優未はこう思っているよ」と話しかけてくださいました。自分が考えていることを、ほかの言葉で表してくださることは、すごく大事だと感じていたので、タイミングをみて声をかけていただけたのはとてもありがたいことでした。
朝ドラの撮影現場は、何か特別な雰囲気はありましたか。
1年間、撮影しているチームなので、作品に対してはもちろん、「寅子」に対しての“愛”をすごく持っているチームでした。それに対して驚きもしましたし、「虎に翼」が面白い由縁がここにあるんだなと感じることができました。それぞれが優しくて、愛のある現場だったと思います。
川床さんの思う「優未」役のここに注目してほしいポイントを教えてください。
やはりお母さんとのシーンですね。お母さんが「優未」のことを包み込むシーンもあれば、「優未」がお母さんを包み込むシーンもあるので、そこはぜひ観ていただきたいです。
「優未」は寄生虫の勉強を大学でしているそうですが、その「寄生」を「頼る」と解釈したとします。川床さんは友人などに「頼る派」ですか「頼られる派」ですか。
お仕事では年上の方とご一緒することが多いので、相談をすることのほうが多いと思います。俳優の方々もそうですが、作品でご一緒したことのあるスタッフさんに頼らせていただきこともあります。
お仕事ではないプライベートではどうでしょうか。
どうでしょう(笑)。どちらでもなく、基本マイペースな感じだと思います。
「虎に翼」が裁判に関係した内容です。「裁判」=「白黒つける」の意味で解釈すると、川床さんが白黒つけたい、もしくはいろいろな意見があるだろうけど、私はコレといったことは何かありますか。
出身が福岡なので、料理をするときの醤油はぜったいに九州醤油を使っています。
将来、もし結婚相手が九州醤油をあまり好きではない人だったら、家に2種類の醤油が置かれた家庭になりますかね。
どうでしょう(笑)できれば私の味に寄り添ってくれる人と結婚したいです(笑)
ほかにやっぱり地元の味が一番という食は何かありますか。
やっぱりバリカタ、細麺のラーメンですね♪ 白黒つける・つけないの話ではないですが(笑)。あと福岡のうどんもおすすめです。地元に帰ると、「うどんを食べに行く?」とよく誘われます。なので、帰省したときには、ラーメンかうどんはどちらか必ず食べに行きますね。
逆に東京で、本場福岡の味を堪能できるお店でおすすめはありますか。
「釜揚げ牧のうどん」が東京にもあると嬉しいですね。
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プライベートについても聞かせてください。何も予定のない一人の休みの日、どう過ごされますか。
休日は何かと友だちとの予定を入れることが多いんです。でも一日ひとりで過ごすのなら、掃除・洗濯などの家事を一通り済ませて、ヨガに行って、帰りに買い物して、夜ご飯を作ります(笑)
料理は何を作られることが多いのでしょうか。
茄子の揚げ浸しが多いです。今年の夏も何回か作りました♪
最近の私的ニュースを教えてください。
最近というか日課になりつつあるのですが、実家でワンちゃんを飼っているんです。留守番しているときにスマホで自宅にあるカメラを遠隔操作できて、おやつとかもあげることができるペットカメラで、いつも実家のワンちゃんを見ています。それを見て癒されるのが、最近の私的ニュースです。普通のカメラだと、カメラの方を向いてくれないんです(笑)。エサが出てくるペットカメラを憶えてくれたので、カメラを動かすと、それに合わせて見てくれるので、それが可愛くて、日課になっています。
そんなに毎日、可愛い犬をスマホで見ていたら、余計に犬に会いたくなっちゃいそうですね。
会いたくなります♡ ペットカメラで会話もできるんですけど、それが実家への電話代わりになりつつあります(笑)
ちなみに、犬種と名前も教えていただけますか。
トイプードルの「もなか」くんです♪ まだ1歳ちょっとなので、人間で言うと小学生くらいだと思います。
しよう、しようと思っているのに、なかなかできていないこと、何か教えてください。
いっぱいありますね。旅行とかにも行きたいんですが、結局どこにも行けず夏が終わってしまいそうで……。思い出しました。包丁を買い替えたいです!(笑)
(笑)
いま使っている包丁がすごく切りづらくて(笑)。そういうのが多いんです。買い換えようと思っていても、まだ使えるから壊れてからでも良いかなとか。、まな板も。イヤホンもですね。最近やっと携帯を買い換えたので、次は何を買い換えようか探しています。
ちなみに、包丁は目ぼしい物をすでにチェック済みなのでしょうか。
いまのものが切りにくいので、切りやすければ何でも。私はその切りにくい包丁に慣れているんですが、友だちが家に来たときに「何、この包丁、切りにくい!」と言われたので(笑)
では旅行も行きたい旅先を教えてください。
韓国はやっぱり行きたいですね。去年1回行ったので、今年も1回は行きたいと思っていて、どこのタイミングで行けそうか、今考えているところです。
韓国に行ったら何をする派ですか。
買い物です。お洋服を見てまわるのが楽しいですね。あとカフェとかも可愛いくて行くと楽しいです。
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お仕事の話に戻らせていただきます。
今後、こういったお仕事をしてみたいなど、役者としてのお考えはありますか。
今はとにかくお芝居が上手になりたい気持ちが強いです。いま以上に集中力を上げたいですし、持続する力も持ちたいです。そういったことが“欲”としてありますね。今回の「虎に翼」で伊藤さんとご一緒させていただいて、その集中力に惹かれたところもありましたし、私もできるようになりたいと思いました。
同じ俳優さんとして、現場でそれを体感できたということなのでしょうか。
そうですね、それは感じましたね。
それを発揮する場所として、俳優さんにもいろいろなチャネルがあるかと思いますが、どういったところに興味がありますか。
やっぱり映画が好きです。作り上げていくことも実感できるので、映画はずっとやっていきたいなと思います。あと、舞台もこれまでやったことがないので、挑戦してみたいです。
それでは最後に、「虎に翼」を観てくれる方々へメッセージをお願いします。
これまでずっと放送を観てきて、どういう最終話を迎えるのだろうと考えている方も多いと思います。多くの視聴者が「寅子」に対する愛情を持っていると思うんです。「優未」もお母さんへの愛と、反対にお母さんから受ける愛に包まれています。そういう“愛”に包まれた姿を感じながら、観ていただけたら嬉しいです。
【出演情報】
連続テレビ小説
「虎に翼」
主演は伊藤沙莉。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリー。困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を描く作品。
<出演>
伊藤沙莉 、岡田将生 、土居志央梨 、平岩紙 、ハ・ヨンス 、戸塚純貴 、平埜生成 、川島潤哉 、川床明日香 、和田庵 、井上祐貴 、尾碕真花 、石橋菜津美 、円井わん 、木場勝己 、矢島健一 、沢村一樹 、滝藤賢一 、松山ケンイチ 、小林薫
作:吉田恵里香
音楽:森優太
主題歌:「さよーならまたいつか!」米津玄師
語り:尾野真千子
【プロフィール:川床明日香】
川床明日香(かわとこ・あすか)
2002年7月10日生まれ。福岡県出身。⾝⻑:159.5cm。趣味:写真(フィルムカメラ)・読書。特技:けん玉。アミューズ所属。
2014年「第18回ニコラモデルオーディション」グランプリ受賞し芸能界り(総勢11,256人)。4年半、雑誌『nicola』の専属モデルを務め、CM「積水ハウス」で注目を集める。2021年はサカナクション「SAKANAQUARIUM アダプト TOUR」に出演。 出演作は映画「沈黙のパレード」(2022)、日本テレビ シンドラ「先生さようなら」(2024)、読売テレビ・日本テレビ系「約束 〜16年目の真実〜」(2024)、映画「ブルーイマジン」(2024)など。 フジテレビ「街角パレット〜未来へのたからもの〜」ではレギュラーナレーションを務めている。連続テレビ小説「虎に翼」では主人公・「佐田寅子」の娘・「優未」役を演じる。俳優・モデルとして更なる活躍が期待される注目の22歳。
公式Instagram:@asuka_tokotoko
公式サイト:https://www.amuse.co.jp/artist/A8655/