ダンスライブ「s**t kingz Dance Live 2021 ~ダンスが好きなただの変人~」を9/16(木)からがスタートさせたs**t kingz(シットキングス)。先日リリースした新作は、クールにキメた前作の見るアルバムから一転、観た人すべてを幸せにするハッピーに満ちた『えがお!』。メンバー4人による「言葉遊び」のアイデアを、PESのイマジネーションでオリジナリティとインパクトある楽曲が誕生! 新しいことに挑戦し続けるシッキンと、期待に溢れたオファーを期待以上のものに昇華させたPESの才能が“えがお!”に集約。悪戦苦闘の日々が分かる制作エピソードの数々を、5人の楽しく気の合ったトークでお届けします!

Photo & Text:kukka編集部

今回の楽曲制作でご一緒されるきっかけはどのような経緯だったのでしょうか。

shoji:僕たちからPESさんに依頼をさせていただきました。新しく楽曲を作ろうとした時に、メンバーみんなで集まってアイデアを出し合いました。いろいろなキーワードが出たのですが、その中でやっぱり世の中に対してポジティブなアプローチをした楽曲にしたいという気持ちがありました。ご時世柄、閉塞感や暗い気持ちになりやすい時期だからこそ、エンタテインメントは人を笑顔にしたり、元気にするものでありたいね、となったんです。そういった流れで今回の新作は「えがお」をテーマにした楽曲になりました。そこからスタッフを交えて話をして行った時に、ダジャレだけど「えがお」になるような言葉遊びを楽曲にしたらどうだろう、という話になり、「じゃあ、ラップだ!」となり……(笑)。

Oguri:最初は何なら日本語じゃない、言葉じゃないオノマトペのような言葉でできないかな、まで話が広がったんですけど、これだと誰も付いて来れなくなるなとなって(笑)。やっぱり言葉はしっかり伝えた方がいいよね、となり……。ただ、そこにシットキングスらしく遊びだったり、ダンスにも繋がるような楽曲にしたいというところから、ゲーム性ある言葉遊びになりました。最初は「え」が「お」になる言葉遊びをひたすら曲中ずっとやっていく感じだったんですが、だんだん意味が分からない感じになってきて。

shoji:それで、じゃあ誰にお願いしよう、となった時に、ゲーム性であったり、ワクワクする曲でありたい、また音楽として聴いていてもカッコ良いグルーヴを感じられる音楽にしたいとなったんです。結果、無理を承知でPESさんにお願いさせていただきました。そうしたら、まさかの承諾OKのお返事をいただけました!(笑)

では楽曲のテーマやコンセプトまではある程度、シットキングスさんの方で決められて、依頼をされたんですね。PESさんは、そのオファー内容を聞いてどのような印象でしたか。

PES:いや、よくわからないですよ。正直、はじめは何を言っているのか全然わからなかったですね。

全員:

PES:「は?」って感じでした(笑)。マネージャーから「ちょっと変わった案件で……」と言われて。依頼のメール文に、その言葉遊び云々のことが書かれていたんですが、読んでも意味が分からなくて。「ちょっと忙しいし、この話、断ろうか」と話していたんです(笑)。

全員:

PES:正直「これ、無理じゃない??」って。これ送ってきた人たちが全員シラフかも分からない感じだし(笑)。すごいヤバイ人たちからの依頼かと思って、怖さもありました。この人たち、大丈夫なのかな、と思いましたよ(笑)。メール文に「エコ」「オコ」とかずっと書いてあって最後に「えがお」になる、とか(笑)。本当、大丈夫かなと思いましたね。

そこまで具体的な内容が書かれたものがあってPESさんにオファーされたんですね。

PES:なので、こういった表現の遊びをポップスや歌謡曲のようなものに仕上げることなのかなと思ったんです。いくつか案を出したら、ゲーム性がある感じに「もっと『え』をもっと『お』を入れてください」「ぎゅっと入れてください」とどんどん言われて(笑)。「今の『エコ』の後の『オコ』をもう一回いいですか」と、どんどんなっていったんです。

当初、このお話を断ろうかなと思った、と仰っていましたが、その気持ちから、受けてみようと思ったきっかけはあったのでしょうか。

PES:まず幾つかの案件を抱えていて、時間的にこれは掛かりそうだな、と思うところもあってオファーを受けるかどうか考えたんです。ただ一回、お会いさせてもらって、こだわりのポイントを聞けたことと、当初の予定よりも時間的な余裕も頂けたので、最終的に受けることにしましたね。

PESさんからオファーの承諾OKが出た時は、メンバーではどんな感じだったのでしょうか。

shoji:みんなめちゃめちゃ喜びました。そりゃあもう、あのPESさんがですもん!

PES:また~(笑)。そんな気持ちでいたら、あのオファーのメールは無いでしょ~。

Oguri:メールを送る前にみんなで依頼の内容が合っているかを確認したんです。文章読むと、確かに合ってはいるんです。合ってはいるんですが、伝わるのかは全然分からなかったです(笑)。

PES:そうなんですよ。もうよく分からなかったので、最初はメールで来たものをそのまま曲に当て込んでみたんです。そうしたら、「これでいいです!」って言われて、「ホントに!?」って聞き返しましたよ(笑)。

全員:

PES:で、どうすんの?これで踊るの?? てなったんですよ。

shoji:PESさんから最初に楽曲が来た時の、こっちのテンションの上がり方、すごかったです! めちゃくちゃワクワクしながらも「ここはまるっと変えて頂きたいです」、と容赦なく言っちゃいましたね。

全員:

PES:だから、どんどんどんどん、謎のゲームが始まってしまって。しかも、正解が何なのかも分からなくて……。

前作とのギャップもかなりある楽曲で、ずいぶん思い切った楽曲だなと思いました。

PES:そう、オレもネットで過去の作品を観ていて、すごいところ行ったなぁ、と思いましたよ。真逆と言うか、全然違う世界に行ってしまった感じですよね。

かなりゲーム感覚で言葉遊びをされていますが、採用されずにボツになったワードもたくさんあったのではないでしょうか。

PES:めちゃくちゃ、ありますよ。もうノイローゼになるのかも、てくらい考えてましたもん。制作期間中、ずっとそのことばかり考えていましたから。「え」が「お」になって……、とずっとです。「え」と「お」のことしか言ってないじゃん、となって。

全員:

PES:だから、作っている時は “笑顔”なんてないんですよ!

全員:

PES:世の中の人たちに知って欲しいですね。“笑顔”にさせるって大変なんだって(笑)。

楽曲を作る、生みの大変さが詰まった作品ですね。ここのワードは好きだとか、よく思い浮かぶ箇所はありますか。

PES:好きな言葉!? うーん……。なんだろ、消えて行った言葉もたくさんあって(笑)。あ、「⼀丁I got it!」と、その後の「That’s what I got」のところかな。「一丁あがり」は“和”で、「what I got」は「笑い」とか、日本語と英語がきれいに相まって良かったなと思います。

shoji:最後のサビの「えがおに変わる その時を待ってる」ていう部分、僕らが伝えたかったことってまさにこのことだな、とPESさんから歌詞をもらって再認識しましたね。

kazuki:あと「何これなん? なんなのこれ何?」のところ。すごく言いたくなる!

PES:それはオレの気持ちだよ!

全員:

kazuki:ちょうど聴いている人もみんな「何これなん? なんなのこれ何?」という気持ちになるあたりで出てくるワードだよね。

PES:こんなシンコペーションする曲って、なかなかないもんね。

shoji:僕らレコーディングには立ち会えなかったんですけど、その時の動画を送ってもらったんです。ちょうど録り終わった直後にPESさんが「大丈夫!? これ合ってる?」と言ってて(笑)。

PES:今でも分からないな……

全員:

PES:ビデオがすごくいい仕上がりなんです。作ってからは全然、曲を聴いてなかったんです。もう聴きたくないと思って(笑)。でもビデオは何回も観ていて、この間、車を運転中にふと「エコ、オコ…、あれオレあそこはなんて歌っていたっけ」てなって。自分で「オレ、大丈夫か!?」って思いましたもん(笑)。自分で自分に「もう、終わったんだよ。PES、もう終わったんだよ」って言い聞かせていました。

全員:

車の中でまで、呪文のように思い返すってことは、PESさん、まだまだやり残したことありそうですね。

PES:ないです!!(笑)

全員:

PES:いや、正解が何だったのか分からないから、こんな気持ちになっているだけで。そうエヴァンゲリオンの映画を初めて観た時のような(笑)。

では、エヴァンゲリオンのように序・破・Qとシリーズが続くので、次回作も楽しみですね(笑)。

全員:

ミュージックビデオについても、お話を聞かせてください。楽曲ができてから、ダンスをイメージされたと思いますが、どのようなコンセプトがあったのでしょうか。

shoji:「みんなを笑わせよう」みたいな気はないんです。むしろ、バカなことを真剣にやっている人を見て、思わずクスっとしてしまうような。例えば、居酒屋で隣の席の人たちの話を聞いて思わず笑ってしまうような、意図していない笑いが、温かい気持ちにさせてくれるような感じがしています。パフォーマンスをする時に、ある意味、くだらないゲームがしている人をただ真剣に見てもらうスタンスを作ろうと意識しました。作ってもらった言葉遊びのところは、できるだけ2対2で向かい合って勝負している風にやってみました。「あいつら、楽しそうだなぁ」と観た人に感じてもらいたいです。基本のスタイルは「楽しいことをしている人たちを見ると、それを見た人も楽しくなる」ですね。

PES:初めての打ち合わせの時に、参考までにどんな曲にしたいの?と聞いた会話の流れで、「笑い声だけでできた楽曲に合わせて彼らが踊っているビデオがあって、こういうこともやってたりするんです」、みたいな会話があって。でも、そういった曲を作るのはすごく難しいことだと思うんです。タイプライターの音だけでできている曲もあるじゃないですか。なんかそういう世界に引き込まれていきましたね。謎なことを真剣にやる。トゥクトゥクトゥクトゥクトゥクトゥク チン!みたいな。

Oguri:まさに! 僕たちタイプライターの曲でも踊ったことありますしね。

PES:実際、ビデオが公開されて、それを自分のインスタでも紹介した時に「すごい笑顔になれました」とか、「明るくて、最高!」とかコメントが届くんだけど、インタビューを通じてどれだけ制作が大変だったかを世の中に伝えたいですね(笑)。“笑顔”の裏にある苦しみ的な……(笑)。

全員:

PES:そう、だから制作の時にも言ってたんだよね。このまま作品が完成したら、明るい曲になるよね。じゃあ、我々の“え”と“お”の悪夢のようなの日々はどうやって世の中に伝わるんだろうって。“え”と“お”の行き来。眠るときに目をつむっても“え”と“お”が浮かぶ日々……(笑)。

全員:

ではそのPESさんの想い、しっかり文章で伝えさせて頂きますね!(笑)。一方で、シットキングスとしてはビデオが公開され、制作としては一区切りが着いたかと思われます。今、改めて振り返ってみて気付きや新たな発見などはありますか。

Oguri:前作で「見るアルバム」を作って、この次はどうしよう、と考えた時に、やっぱりこれまでにない新しいもので、且つシットキングスだから生まれるものじゃないとダメだ、との思いはありました。その思いをきちんと作品としてカタチにできたことは自信にもつながりましたし、またPESさんと一緒に制作できたことで自分たちでは想像しえない面白さが生まれました。だからこそ、こらからももっと新しいことをやっていきたいと思いました。

NOPPO:制作していて、今までにない、史上最高に先が見えなかった作品でした(笑)。でも、それがこうして作品になるっていう自信につながりましたね。

shoji:新しいものを作ろうとなった時、やっぱりリファレンスがないとみんなが同じ方向を見れないことが原因で、なかなか実現しないことが多いんです。今回は、本当に何のリファレンスもないところから出来上がった作品だと思っています。僕らのこういうことやりたいというアイデアと文字だけをベースに、PESさんにここまでの作品を作って頂けたのが奇跡に近いことです。

PES:自分で自分を褒めてあげたいです(笑)。

全員:

shoji:できあがった時に、みんながみんなすごく新しいものができたね、と言ってくれて嬉しかったですね。

PES:確かに、この間も改めてミュージックビデオで聴き直してみたときに、特徴があってオリジナリティに溢れたものが作れたなと思ったんです。でも、それはダンスでポップフィールドに行こうとしているからなんだと思います。「こんなカタチでダンサーもポップフィールドに行くことができるんだ」と新たな道を切り開いていることがいいんだと思いましたね。

shoji:そうですね。今回、リリース後、海外のダンサーからの反応もあったんです。サビの「うわっは〜」の部分を観て、歌詞の内容までは分からないけど、なんか楽しい曲だったというのは分かってもらえたようです。自分たちが海外ダンサーの映像を観るときに歌詞の一言一句を確認するわけではなくダンサーが何を表現しようとしているかに注目しているのと同じなんだなと思いました。日本語だったとしても、海外の方にメッセージは伝わるんだと感じました。

そういった予想もしていなかったコメントや反応があると、新鮮な気づきにもなりますね。

PES:ダンスだからっていうのもいいよね。でも「ラブ サン バディ トゥナイ」の歌詞のところは伝わらないだろうね~(笑)。

全員:

では最後に、9月16日から始まるライブ「Dance Live 2021〜ダンスが好きなただの変人〜」についての意気込みを聞かせてください。

shoji:今回が約2年ぶりのライブイベントで、本当に楽しみにしています。リハーサルの中で改めて「ダンスってこんなにいろいろなことを表現できるんだ」と再認識しました。来て頂いた方々にも、ライブを通して、ダンスのいろいろな楽しみ方だったり、表現だったり、見え方を感じてもらえたら。久しぶりの対面でのライブですし、お客さんとエネルギーの交換をして、ダンスって改めて楽しいんだという空間を作れたらと思っています。10代の若者がやるような運動量のダンスを、30代の僕らがパフォーマンスするので、ぜひ観に来て欲しいですね!(笑)。

PES:ライブを観るのはめちゃめちゃ楽しみです。流れの中でこの楽曲がどう表現されるのか、明るい曲だけでなくシリアスな曲もあるので、その緩急がどう表現するのかすごく楽しみでいます!

【ライブ情報】

『s**t kingz Dance Live 2021〜ダンスが好きなただの変人〜』

約2年ぶりとなる、シッキンのダンスライブを横浜・大阪で開催。今年発売された<見るダンス映像アルバム>『FLYING FIRST PENGUIN』の初生パフォーマンスのほか、4人の久々の生ダンスに期待!

※緊急事態宣言が9月30日(木)まで延長される事に伴い、全公演収容人数の50%を超えているため横浜公演ライブチケットの販売は見合わせています。大阪公演やオンライン配信10月3日(日)17:00〜をご視聴ください。

>>ライブ特設サイト

<横浜>
9/16(木)〜9/20(月祝)
関内ホール 大ホール

<大阪>
10/1(金)〜10/3(日)
森ノ宮ピロティホール

s**t kingz 公式Instagram @stkgz_official

s**t kingz 公式Twitter @stkgz_official

s**t kingz 公式サイト https://www.instagram.com/stkgz_official/

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