TBS「王様のブランチ」リポーターとして、また現在放送中のドラマ・愛のゲキジョー「愛の口喧嘩」などに出演する「速瀬愛」。去る10月23日にデビュー曲「surface」をリリースし、新たにアーティストとしてもデビューを飾った彼女。何事にも前向きで、全力で取り組む姿が印象的な速瀬愛さんに、音楽との出会い、デビューの秘話、これからの音楽活動について、いろいろとインタビューしてみました。プライベートでは、「涙」に関する、少し心配になる面白エピソードも。貴重なトークをぜひ！
Photo：Arakat
Text：kukka編集部
事務所入りのきっかけを教えてください
19歳になる少し前くらいに、自分で書類を送って、オーディションを受けたのがきっかけです。当時はコロナ禍だったのでリモートで4、５回の面接を経て、今の事務所に入りました。
幾つかの楽器を演奏できるそうですが、そのきっかけを教えてください。
サックスは中学1年生の時に吹奏楽部に入ったことがきっかけで覚えました。ギターは 高校2年生の頃 ギターが趣味の父親の影響で弾くようになりました。なので、家ではいつも父がギターを弾いていた思い出があります 。
お父さんは、どんな曲を弾いていたのですか 。
長渕剛さんが弾いているギターをよく真似て弾いていました。それが父親のギターを弾いているイメージです。
では今回のアーティストデビューはかなり喜ばれたのではないでしょうか。
はい、父も母もとても喜んでくれています。音楽を始めることを伝えたら「よし、やってこい！」と応援してくれています（笑）
親孝行になりましたね。では、デビューのきっかけを教えてください。
何度か音楽イベントに出させていただくようになり、 1年ほど続けていた時記事に事務所の方からデビューを考えてみないか、とお話をいただきました 。
では「やります！」といったお返事をされたのでしょうか。
最初、お話をいただいた時は正直、すごく迷いました。アーティストという職業柄、よりさまざまな人を巻き込むことにもなるので生半可な気持ちではできないな、という気持ちもありました。また、役者とアーティストの活動を両方ともうまくできるのだろうかとも考えました。それでも、こういった貴重な機会は誰にでもいただけることではないので、最終的には覚悟を決め、挑戦することにしました 。
10/23にリリースされたデビュー曲「surface」について聞かせてください。曲が上がってきて、初めて聴いた時の感想を教えてください 。
多くの作曲家さんが作ってくれた曲をリストアップしていただき、その何十曲もある曲の中から、私が直感でこの曲にしたいということで決まったのが「surface」のメロディーでした。
とても贅沢な決め方ですね。だいたい何曲ほど用意されていたんですか 。
30〜40曲ほどありました。
すごい、お姫様のような決め方ですね （笑）
直感でデビューするならこの曲だと思いましたし、デビューするイメージが湧いたのも この曲でした。どの曲を誰が作曲したのかは聴いた時には分からなかったんです。ただ決めた後で分かったことですが、実は私がコレだと思った曲の作曲者は、偶然にも私のボイストレーナーの方だったんです 。
鳥肌が立つようなストーリーですね。
本当に何も知らずに、聴いて、直感で決めたんです。だからこの曲の作曲者は、ボイストレーナーさんだと聞いた時には「やっぱり運命だったんだな」と思いました 。
それは 太田さんもすごく喜んだでしょうね。出会うべくして出会った曲だったんですね 。先ほど、直感でこの曲に決めたとお話しされていましたが、具体的にはどの部分に惹かれたのでしょうか 。
最初のイントロの歌詞に入る前に “水の音” がするんです。その幻想的な感じが印象に残りました。メロディーも一度聴いただけで、耳に残る感じがしました。
実際に歌ってみて、改めて気づいたことなどはありましたか。
初めてすべて通しで聴いた時に、後半になるに連れ希望を見出せるような曲だと感じました。最初の出だしとはまた違う印象でした。1番のサビ、２番のサビ、落ちサビ、最後のサビで、それぞれ転調しながら高くなっていくことが、意外でもあり、気づきでもありました。
「surface」のタイトルには、どのような意味が込められているのでしょうか。
水面のように人に見せる表の顔と、誰かに見せない心の内にある顔を人は併せ持っていると思うんです。表で強がっているのも自分、弱さを抱えているのも自分。笑顔で明るく振る舞っているけど、必ずしもそうではないんだよ、といった意味での「surface」だと思っています。
今後、デビューをきっかけにライブなど、人前で歌うシーンも増えるかと思います 。
デビューしたばかりで 私の曲をどういった方が聴いてくれているのか、まだ実感があまりないんです。気軽に聴けるところが配信でのリリースの良いところですが、一方で歌い手としては、お客さんの反応を目の前で見たい気持ちがあります。路上ライブなど、自分の度胸が試されるような場所で歌ってみたいと思います。
「路上ライブ」というワードが出ましたけど、今までに路上ライブをされた経験はあるのでしょうか。
まだ、ないです（笑）。ないのでやってみたい気持ちがあります。自分が路上ライブ で登場した時に人だかりができるのか、人があまりいなかった時に精神的にどういった気持ちになるのか心配もあります。でも、それも経験ですし、楽しさに変えていけるようにしたいと思います 。
すごくポジティブな考え方で良いですね。仮定の話ですが、路上ライブをするとしたらどの街でやってみたいですか。
わー、どこが良いんだろう。人が多いところ、、、新宿辺りでしょうか……（笑）
いつか 新宿の路上ライブで速瀬さんに会えることを楽しみにしてます （笑）
また、歌詞で特にこのパートが好きという部分があれば教えてください 。
言わないで「優しいね」って
表だけの色を見ないで」
（中略）
笑えたらな
のフレーズは私が一番共感できた部分です。あとは、
バカって言う方がバカで
（中略）
嫌われないように
ここはすごく感情が入りやすいですし、自分らしさも感じられる部分です。歌詞に ネガティブな要素がたくさん盛り込まれているのですが、それを感じさせないメロディーがすごいと思います。やはり聴き終わると、ポジティブな気持ちにさせてくれる曲だと思います。
アーティストとしての目標と俳優としての目標、それぞれを聞かせてください。
近い未来で言うと、音楽ではライブハウスなど箱に人を呼べるようになりたいです。その目標に向けてやるべきことはたくさんありますが一つずつ頑張っていきたいです。俳優では、映像作品で主演を演じられるようになりたいですね。いつか朝ドラにも出演できるようになりたいです 。
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プライベートな質問もさせてください。最近の「個人的ニュース」を教えてください。
過去最高なぐらいに涙もろくなっています（笑）。何を見ても泣いちゃうんです。
それはニュースですね（笑）
自分でもびっくりで。アーティストの活動を始めた頃と重なるんです。いろいろなものを敏感に感じるようになってから、すごく涙もろくなってきました。
最近はどんなことで泣きましたか。
Tiktokで海外の子供が楽しそうにしてる姿を見て、泣いてしまいました。自分でもびっくりです（笑）
深い悩みを抱えている人みたいですね（笑）
違うんです（笑）。悲しいのではなくて、すごく幸せそうな姿を見て涙が出てしまうんです。純粋って素敵！の涙です（笑）。もちろん 普通にドラマを見て泣くことはよくあります。でも、もうそういうレベルではなくなって来ていて。
「アーティスト活動で、より感情が繊細になっている」という感じにまとめておきますね（笑）
ありがとうございます（笑）
曲の歌詞を書いたりするにも、感情が豊かな方が良いですしね。歌詞とかは書き溜めたりしているのですか。
ちょうど今、作詞作曲を自分でできるように勉強しているところなんです。自分が思いついた時にメロディーを残したり、その時に感じたことを残すために日記を付けるようになりました。いつか活用できたらと思っています。
自分だけがやっている マイルールがあれば教えてください。
あまり ルールに縛られるのが苦手で自分のルールというのもないんです。予定を組むのも苦手で、その時その時で行動するタイプなんです。ただ、唯一あるのがアロマキャンドルです。夜寝る前にアロマキャンドルを焚いて、気持ちを落ち着かせてから寝るようにしているんです。
それは毎日ですか。
はい、ほぼ毎日です。
香りも毎日変えているんですか。
はい、毎日気分に合わせて変えています。
やってみたいけど、まだやれていないことがあれば教えてください。
２個あるんです。まずは車の免許を取る！ というのも20歳の頃から言っています（笑）。YouTubeでも公言していたくらいなのに、結局、未だに取っていないんです。気づいたらまた1年が経ってしまって。来年こそ……（笑）
免許を取ったらどこに行きたいですか。
長野県です。
そこは具体的に決まっているんですね（笑）
先日、仕事で一緒だった方に長野県にすごく星が綺麗な場所があると教えてもらったので、長野に行きたいと思いました 。
もう１つのやりたいことも教えてください。
語学を勉強したいです。英語と、あと最近韓国のドラマもよく観るので韓国語も勉強したいです。これも20歳ぐらいからずっと言っています（笑）。本を買っては読まなくなって諦めてしまい、の連続で……。英会話教室にも行きたいと思っています。「王様のブランチ」で海外ロケに行って、日本に帰ってくるたびに、絶対英語を勉強しよう！ と刺激を受けているのに（笑）
来年は、運転免許か語学学習のどちらかが、少しでも前に進んでいるといいですね（笑）
がんばります！（笑）
最後に、アーティスト活動もタレントの活動も応援してくれるみなさんにメッセージをお願いします。
自分の弱さを認めることは難しいことだと思うのですが、弱い自分も含めて自分なんだと自信を持っていただきたいですし、私自身もそうなれるようにこの曲を歌っています。この曲が皆さんの心に寄り添える曲になれたらと思っています。怖い時、苦しい時、辛い時に、この曲を聞いてネガティブな気持ちも優しく包まれてくれたら、少しでもみなさんの背中を押せたらと思っているので、ぜひ聴いてみてください。
Digital single「surface」
2024年10月23日（水）リリース
作詞･作曲：太田晴之 編曲：小松一也
各配信サイト
https://ssm.lnk.to/surface
【プロフィール】
速瀬 愛 Hayase Ai
速瀬 愛（はやせ・あい）。2001年9月28日生まれ。兵庫県神戸市出身。155cm。特技：ギター、サックス。趣味：映画鑑賞、ダンス。スターダストプロモーション所属。
2021年よりTBS「王様のブランチ」リポーターとして出演中。CX「ビリオン×スクール」(2024年）やBS-TBS怪談新耳袋 暗黒「病院に来た子供」（2023年）など、人気ドラマや映画にも数多く出演。2024年10月23日（水）にはDigital single「surface」でアーティストデビューを飾る。
