
創作ユニット「しどろもどリ」が手掛けた、映画『床一面こんな感じ』が8月8日(土)から公開されます。瀬戸璃子さんと園凜さんによるW主演の本作。今回は「ことり」役を演じた瀬戸璃子さんへの素顔全開のインタビューです。幼馴染でベストフレンドな「ことり」と「すずか」のシェアハウスの様子を描いた本作。泣いたり笑ったり、時に気まずくなったり、一緒に歌ったり踊ったり。ふたりの「言葉」や「感情表現」、その「行動」に共感しまくること間違いないベストフレンドムービーです。 「ことり」役が、素なのかお芝居なのか、そのギリギリなのか、境目が分からないほどアーティスト感にあふれる瀬戸璃子さんの妙演に注目です!
監督・脚本をされている「しどろもどリ」のお二人の印象を聞かせてください。
人として誠実なお二人だと思っています。オーディションの時に、大きな身振りと手振りで、「こうしていますが、私たちはみなさんと対等なんです!対等です!」と全員に言っていたのを見て、好きになりました(笑)。お二人とも一見するとふわっとしてそうなのですが、自分の意思と倫理がしっかりある方々です。道徳があった上で、自分だけのルールがあることをきちんと持っている二人だと思います。格好いいですし、可愛いお二人で、大好きです(笑)
作品からも意思のある誠実さが感じられますね。
なのに、すごく迷っている二人を見かけることもあって、愛おしく感じます(笑)

最初に台本を読まれた印象を聞かせてください。
オーディションの時にすでにフルの台本をいただいて、小説を読む感覚で読みました。それが本当に面白くて(笑)。ページをめくる手が止まらなかったです。だから、絶対にこの役を演じてみたいと思い、オーディションにも臨みました。
出来上がった作品を観た、率直な感想を聞かせてください。
演じた時に “体感”した通りの映像になっている印象でした。脚本が面白すぎるから、映像にした時に、果たしてそれを超えられるのだろうか思ったのですが、その心配は要らなかったです。スタッフもキャストも、全員の持っているものを持ち寄って撮ったら、こんなに面白くなった、そんな感覚でした。
演じられた「ことり」の人物像はどのように捉えていましたか。
基本的に、楽しいことが好きな事勿れ主義ではあると思います。ただ、事勿れ主義なゆえに自分のことを棚に上げた発言はしない。怒られるのが怖いですし、何も事を起こさないように、何も言わないことを選択するタイプです。考えてはいるけど、深刻に考えない人。
私なりの解釈ですが「ことり」は受動的であることを心掛けていると思います。「すずか」の前で、強い部分の本音を言わないことも、そのひとつの表れかもしれません。
瀬戸さんご自身のとの共通点、共通しない点ではいかがでしょうか。
「ことり」と同じくらい超楽観的なところがあります(笑)
そうなんですね(笑)
緊張することもあるんですけど、何に対しても「どうにかなるでしょ♪」と思っているんです。物怖じするんだけど、あることには物怖じしない感じが私と近いなと思います。



瀬戸さんが先日SNSにアップしていたVlog「なつやすみ」を見ていたら、そういった言葉が的を得ていると感じました。確かに毎日が「夏休み」のような方だなと思えました(笑)
>>「なつやすみ」
本当にそうなんです(笑)。
逆に「ことり」と私の違うところは、思ったらやんわり言ってしまうのが私です。平和が一番とは思うのですが、ちょっと違うかもと思ったら、「こんな意見もあるよ」とやんわりと言っちゃうところはあるかもです。
ちなみに、瀬戸さんは「床一面系」の方でしょうか。
本当に、そうです(笑)。部屋がモノで溢れています。
『床一面こんな感じ』の「こんな」は何だったら嬉しいでしょうか。
『ぐりとぐら』の絵本に登場するふかふかのカステラが床になっていたら嬉しいです。いつでも好きな時に、あのカステラを食べられる部屋に憧れています♪ 疲れた時にそういう妄想をよくしています。
撮影中、一番大切にしていたことはどんなことでしたか。
なるべく俯瞰して見ないように意識しました。割と俯瞰しながら演技をしがちなのですが、この作品に関しては俯瞰せず、パーソナルな感情を大事にしていました。
「すずか」が何かをしたら、すぐに「ことり」として対応できるように、目の前のこと以外は考えないよう「ことり」なりきることを心掛けました。
その手応えとしてあったシーンは、どのシーンになりますか。
園凜が、好きと言ってくれたシーンでもあるのですが、ポップコーンを作るシーンで、「ことり」がうっかり肘をぶつけてしまうんです。狙ったわけではないのですが、ぶつかったことを自然と「ことり」として反応できていたと思います。すごく一瞬ですけど、ぜひ見逃さないでください(笑)


監督からの要望はあったのでしょうか。
ほとんど細かな要望はなかったです。というのも、役のシートをすごく丁寧に作られていて、この子は何人家族で、朝は起きたらこれをするだとか、ヨガとか太極拳だとか行くけれど、割とすぐにやめるだとか。そう言った細かい情報をたくさん作ってくれていたので、すごく演じやすかったです。
ただベランダでハグするシーンだけは、きっとすごく思い入れがあるんだろうと受け取って、大切に演じました。
共演された園凜さんの印象を聞かせてください。
お芝居で俯瞰した視点を、感覚的にもできるし、狙ってもできる人です。そういう人は、意外と余白が少ないようなことが多いのですが、園凜はめちゃくちゃに余白のある面白い子です。すごく真面目なのに、すごくふざけられる、そのバランス感覚が素晴らしくて尊敬できる人です。格好良いのに、異常にギャグセンがあります(笑)
根っこがしっかりしているタイプなんですね。
何もなくても毎日朝ちゃんと起きて、ヨガに行くことができる子です。眠くても何があって行くんです。そういうチカラを持っている子です。
撮影時、二人で何か話し合われたことはありますか。
「遠慮はやめようね」と話し合いましたし、あとは「無理をしないで楽しくやろう」とも話しました。
二人でご飯とかにも行かれたのでしょうか。
撮影前にも後にも行きました。撮影前、ファミレスで台本を手に練習をしました(笑)。撮影までまだ1か月もあったのに、園凜はかなりの量があったセリフを全部覚えていたんです!
人柄がすごく出ている話ですね。
それを「すごいね」と言ったら、「私はこういう私が好きだから、やっているだけ」と言っていたんです。それを聞いてますます「あぁ、好き♡」と思いました(笑)
少し対照的な二人だから、良い関係なのかもしれないですね。
私が突拍子もないことを言っても、園凜がなんとかしてくれます(笑)


女子同士の友情を描いた作品でもありますが、瀬戸さんの考える「友だち付き合いの心得」は何かありますか。
「ちゃんと会話をするべき」ですね。結局、仲良くなりたいなら、気まずいことも話さないと仲良くなれないんです。「お互いを知ろう」という気持ちが大切だと思うんです。またその気持ちを絶やさないことが大事だと思います。それと、相手が踏み込んで欲しくなさそうなところには絶対に踏み込まないことです。話してくれるまで待って、話してくれたらしっかり聞くようにしています。
本作はたくさんの小さな出来事が積み上がって、ひとつの物語が成立しているような印象です。どの出来事に一番共感しましたか。
パンをこねているところが好きです。お相撲さんみたいで。片付けをしないといけないのに、夜にパンを作り始めちゃう。何かから少し逃げてしまう気持ち、すごく良く分かります(笑)
些細だけれど、愛しくなることが詰まった作品ですね。
私が大事にしている考えなんですが「どうでもいい部分が多ければ多いほど、実が詰まっている」ことが多いんです。作家の伊坂幸太郎さんの作品が好きなのですが、その作品の中で、「人生を省略して説明する時に、省略された部分に大事なことが詰まっている」という一説があったんです。すごくそれに共感して、この作品もそういったことが詰まっている作品だと思います。省略されがちな何気ない生活の一つひとつに大事なことがある点が共通しています。

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9月に出演される舞台『懺悔と七面鳥』についても聞かせてください。
演じられる役、また作品の見どころを教えてください。
演じるのはすごく仕事ができるOLで、ストレスの発散方法がSNSの裏アカウントです。叔母が始めた懺悔室でアルバイトを始めるのですが、そこで得た元恋人や職場の人の懺悔を聞いてSNSの裏アカウントで・・・といった物語です。
舞台ならではの取り組み方、何か意識されているのでしょうか。
もともと中学、高校と演劇部だったので、舞台はこれまでも幾度かやってきました。その感覚を取り戻すではないですが、とにかく体育館の後ろの方まで伝わるようにやろう、を意識しています。
舞台はその一回切りなので、できるだけ自分の中に落とし込んでおいて、舞台上ではその場ではできることをやる、を意識しています。その点では「ことり」役に近いかもしれません。
舞台の楽しさは、どういった点でしょうか。
目の前にお客さんがいるところです。
学生時代は、演劇部のほか、クラシックバレエもしっかりされていたそうですが、かなり多忙だったのではないでしょうか。
学校が美術系の学校で、部活は週に5日、バレエは週に7日習っていました。忙しすぎて、どちらかを選ぶことになった時に、演劇が楽しかったので演劇部に絞りました。
稽古もこれから始まる段階ですが、ぜひ注目してほしいことをいただけますか。
チャランポランな私がしっかり者の役を演じるので、しっかり者の役がきちんとできているか、ぜひ観に来てほしいです!
SNSや『床一面こんな感じ』での瀬戸さんとはまったく違った雰囲気の役なんですね。
全然、違う人物を演じられる舞台は楽しみです!

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主演作が続きますが、オーディションや役に向き合う際に、何か意識されていることはありますか。
日記ですかね。オーディションが決まったら、演じる役のバックグラウンドを書いて、その子だったらどう思ったかを日記に残すようにしています。
瀬戸璃子としてではなく?
その役の子として日記を書きます。
あと、すっごく緊張するからオーディションの直前は、マンガや小説を読んだり、絵を描くようにしています。
日記を付けるようになったのは何かきっかけがあったのでしょうか。
演劇部の時から続いているクセみたいなことなんです。
日記を書かれているなら、いつか将来、瀬戸さんの世界観を脚本にした作品ができるといいですね。
センスないんですー(笑)。学生時代に一度、書いたことがあるんですけど、全然でした。だから脚本を書ける人は、本当に尊敬します。


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プライベートについても、聞かせてください。
瀬戸さんらしさのある「ひとり休日」の過ごし方を教えてください。
都内で過ごすなら、午前中に映画を観に行く。午後は本を読んでマンガを読んで、合間に美味しいものを食べる。プールに行く。区民プールに行って、そのまま銭湯に行き、ノンアルコールビールを飲んで帰宅して、ほんとのビールを飲んで寝る。です(笑)
やりたいことが溢れていますね(笑)
本当は人と話すのが好きなんです。一日の最後に、10分誰かと話せる時間があるだけで、メンタルが大丈夫だし、ヨガすれば体も大丈夫です!
マンガ好きな瀬戸さんがすすめするマンガ、教えてください。
決められなーい(笑)。
浦野月鼓さんの「彼は友達」はめっちゃ面白くて、椎名うみさんの『青野くんに触りたいから死にたい』が良すぎて良すぎて、あと羽海野チカさんの『ハチミツとクローバー』がマンガ界では一番好きです!
ずっとやろうと思っているのに、できていないこと、何かありますか。
やりたいこと、ありすぎます(笑)。ポッドキャストをやってみたいです。映画もまた友だちと撮ってみたいです。タコ焼き機にホットケーキミックスを入れると、ベビーカステラができあがるんです。それでベビーカステラ・パーティーをしたいです。スカイダイビングもしたいです。
それと、シャクティマットが欲しいのですが、ちょっと高いからどうしようかと迷っています。今、東京と茨城の2拠点生活をしているんですけど、一人暮らしをしてみたいと思ったりもします。
やりたいこと、3つ実現したら5つ増えそうなくらい、常にやりたいことで溢れていますね(笑)
先日、友だちが「私たちはやりたいことが多すぎるから、全部ノートにメモを残そう」と言って、LINEのノートにメモを残してくれたんです。たくさん書き過ぎて、スクロールしないと読めないくらいあります(笑)
すごいですね(笑)
一番、直近でできそうなのは、本屋さんに行って、お互いの好きなものをジャケ買いして、それを交換することです。
それでは最後に、映画と舞台、それぞれにメッセージをお願いします。
すごくポップに観ることができる映画なので、構えずに思い立った時に観てもらえたら嬉しいです。観る人それぞれに、思い考えることが生まれる作品だと思いますし、観てよかったと思える映画です。
舞台は、脚本がものすごく面白い作品です。これから稽古して、その脚本がどうなるか、すごく楽しみです。ぜひ、劇場まで観に来てください。

【プロフィール】
瀬戸璃子 Seto Riko

瀬戸璃子(せと・りこ)。2001年6月10日生まれ。159cm。東京都出身。趣味:読書、油絵、デッサン、彫刻、トランペット。特技:クラシックバレエ(12年間・東京バレコン入賞)、ポーランド民族の踊り。ボックスコーポレーション所属。
モデルとして、「ピンクハウス」や「シープ」のビジュアルを担当するほか、装苑、SPUR、ELLE girl、NYLONなどのファッショ誌にも数多く出演。俳優としては、2024年主演を務めた『ボウルミーツガール』(春原アズミ役)で、MOOSIC LUB2025にてべストアクター賞、札幌国際短編映画祭にて最優秀国内作品賞を受賞。2025年「結局珈琲」(須藤役)、『スミコ22』(佳苗役)など、個性的な役で注目を集める。2026年8月公開映画『床一面こんな感じ』(主演:矢吹ことり役)、9月舞台『懺悔と七面鳥』(主演)など、話題作に次々と出演する注目の個性派俳優。
公式サイト
http://www.box-corporation.com/riko_seto
公式Instagram
https://www.instagram.com/umauma_bot/
【映画情報】
公開日:2026年8月8日 新宿K’s cinemaほか
映画『床一面こんな感じ』

仲良しだけど共同生活に少しずつ不満を抱える2人の女性が、汚い部屋を片付けようと奮闘する一夜を描いたドラマ。
好奇心旺盛でトイレが長い矢吹ことりと、発酵食品マニアで家事が苦手な三森すずか。ベストフレンドの2人はシェアハウスをしているが、どこか違和感を覚えていた。そんなある日、2人の家に憧れの男性・栗田さんが遊びに来ることになるが、信じられないほど部屋が汚い。タイムリミットの朝10時までにどうにかするべく、一緒に大掃除に取りかかることりとすずかだったが……。
「スミコ22」「まだ君を知らない」で知られる、はまださつきと福岡佐和子による映像制作ユニット「しどろもどリ」が、自身のシェアハウス経験をもとに制作。はまだが監督を務め、福岡が脚本・編集を手がけた。「結局珈琲」の瀬戸璃子が矢吹ことり役、「おとなになりたくなれますように」の園凛が三森すずか役で主演を務め、松㟢翔平、新帆ゆき、特別出演として工藤遥が脇を固める。シンガーソングライター・かなふぁんによるプロジェクト「chill the gambler」「kiss the gambler」が音楽と主題歌を担当。
<出演>
瀬戸璃子(矢吹ことり) 園凜(三森すずか)
松嵜翔平(栗田宏樹) 新帆ゆき(橋本菜乃) 工藤遥(小林ヒロコ)
監督:はまださつき
脚本:福岡佐和子
主題歌/挿入歌 kiss the gambler
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
公式サイト:https://www.yukaichimen.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/yukaichimen
公式X:https://x.com/yukaichimen

【舞台情報】
2026/9/4(金)〜9/6(日)
東京芸術劇場 シアターイースト
舞台Tom's collection「懺悔と七面鳥」


不適切発言が厳罰に処される世の中で、
主人公の女はSNSの裏アカウント5つを駆使して
日々の鬱憤を晴らしていた。
そんな女はある日、
本音を語れる場所として流行中の
“懺悔室”でアルバイトを開始。
女はそこで得た客の情報を使って
成り上がることを思い付くが、逆に
友人たちが自分を貶めようとしていることに
気付いて、だんだん人間不信になり……。
<制作>
演出:福田沙紀
脚本:國吉咲貴
<出演>
瀬戸璃子
上脇結友
阿部快征 西葉瑞希
永嶋柊吾 和泉宗兵 七味まゆ味
田中良子
<日程>
9/4(金) 19:00
9/5(土) 13:00/18:00
9/6(日) 12:00/16:00
※ロビー開場・客席開場は30分前を予定しております。
<会場> 東京芸術劇場 シアターイースト
https://www.geigeki.jp/facilities/theatre_east/
<チケット>
★晩餐シート(全席指定席) ¥15,400
A~C列+D列センターブロック+特典グッズ
(チケットケース・トートバッグ・キャストブロマイド1枚)
※キャストブロマイドはお好きなキャストをお選びいただけます。
★一般席(全席指定席) ¥8,800
TicketDive
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