CMやMV、ショートムービーなどを手がけてきたイリエナナコ監督による劇場デビュー作となる本作。主演を勤めたのは、佐藤ミケーラとモトーラ世理奈。その舞台挨拶が、11日、渋谷PARCO劇場で行われ、監督のイリエナナコ、モトーラ世理奈、佐藤ミケーラが登壇した。

司会:公開初日を迎えた感想を聞かせてください。

イリエナナコ(以降、イリエ):姉妹に独特の世界があったので、その世界が濃いものだといいなと思っていました。そういえば、脚本を読んでもらった後、初めて顔合わせをした時に「お姉ちゃんと妹だったら、二人とも、どっちだと思う?」って、聞いたのを覚えている?

佐藤ミケーラ(以降、ミケーラ):どっちかと言えば、妹かなと答えました(笑)。

イリエ:で、モトちゃんが「どちらかと言うと姉だと思う」って答えたんだよね! 役は逆でしたね。

司会:ミケーラさんは妹、モトーラさんは姉と答えた理由はございますか。

モトーラ世理奈(以降、モトーラ):多分、妹が欲しかったからかも(笑)。

ミケーラ:実際、お姉さん的な態度でみんなに接したことはなくて、どちらかと言えばみんなに守られていた感じでした。初めて映画を通してお姉さんをすることになり、演じることがすごく難しかったです。

モトーラ:こんなに仲の良い姉妹がいたら、すごく楽しそうだなと思いました。

司会:お互いの第一印象はどんな印象でしたでしょうか。

ミケーラ:めちゃ可愛いなって言うのはもちろんなんですけど、質問した時に少し時差があって返事が返って来るんです(笑)。それがめっちゃ可愛いんです!

モトーラ:なるほど……。

会場:(笑)

イリエ:ふたりはいつから仲良くなったの?

ミケーラ:撮影現場のお家に実際にふたりで泊まったんです。その時に、修学旅行みたいな感じですごく楽しかったのを覚えています。

モトーラ:森の中に建った家だったので、夜、怖かったです。

ミケーラ:ベッドがふたり分あったんですけど、モトーラちゃんが「怖いから一緒のベッドがいい」と言ってきて、ふたりで1つのベッドにギュウギュウになって寝たんです(笑)。それをめっちゃ覚えています。

モトーラ:寝相が悪かったならごめんさない。

会場:(笑)

司会:監督に伺います。ふたりの印象を教えてください。

イリエ:撮影中はふたりでコソコソとよく写真を撮っていました。

ミケーラ:撮影の合間に、ふたりでめちゃくちゃチョコレートを食べていたんです。その後の撮影でふたりでしゃがみ込むシーンがあった時にすごくチョコの匂いがしたのを覚えています。

モトーラ:そんなに食べたっけ……。

ミケーラ:めちゃ食べたよ〜(笑)。

イリエ:楽しく撮影もしていたんですけど、過酷な撮影のシーンもあったんです。最後のふたりにいるシーン。実は森に生えている木の葉でふたりが足を傷だらけになりながら撮影していたんです。

モトーラ:生えていた木の葉が、鋭かったんです。

ミケーラ:草むらだったんです。最後に踊りましょう、となってその時はアドレナリンが出ていて分からなかったけど、終わってみたら足が血だらけでした(笑)。でも、あのシーンが一番好きでした。

モトーラ:監督が初めてカフェであった時に、イメージブックみたいなものを持ってきてくださったんです。

イリエ:短い期間の撮影だったので、ふたりでこの世界観を作りたい、との思いでファイルの手紙みたいなものを作ってきました。それをふたりに渡して、濃密な撮影期間にしましょう、という感じでそれをプレゼントしました。

ミケーラ:色々な女の子の写真が貼ってあって、すごく可愛かったです!それをみていたら、撮影も頑張ろう、と思えました。

モトーラ:これから作っていく映画の空気感が感じられて良かったです。

司会:実際、撮影の衣装も可愛かったですよね。

イリエ:設定としては、すごくオシャレというよりは、好きなものをバラバラに買って来たり、お母さんの残していた服から好き勝手に着ている子たち、をイメージしていました。実は、モトちゃんが着ていたTシャツ、私が買い取って今もたまに着ているんです。

会場:(笑)

司会:最後にご挨拶をみなさん、お願いします。

ミケーラ:今日はお越しいただいて、ありがとうございました。私自身、初めての舞台挨拶だったんですが、みなさんが楽しんでもらえていたらと思います。今日は、ありがとうございました。

モトーラ:今日は来てくださって、ありがとうございました。今日、こうして映画を公開できて良かったです。みなさんの感想を知りたいので、SNSに描いてくれると嬉しいです。ありがとうございました。

イリエ:この短い映画のために、みなさん来ていただき、ありがとうございました。この映画の写真展を今、やっています。ふたりがこの映画を抜け出したらという設定で撮り下ろした作品です。歩いて、5分ほどの場所なので、みなさん足を運んでみてください。

『愛しのダディー殺害計画』 作品概要

WHITE CINE QUINTOにて12月11日(金)より一週間限定公開!
アップリンク京都にて12月18日(金)・19日(土)上映!

CMやMV、ショートムービーなどを手がけてきたイリエナナコ監督による劇場デビュー作。「再婚をしたい」と言い出した愛する父親に対し殺害計画を企てる姉妹の顛末を、ビビッドな色彩とユーモラスな演出で描く。アートディレクターの千原徹也さんが初監督を務めるドラマ「東京デザインが生まれる日」での主演が決定するなど活躍めざましいモトーラ世理奈と、YouTuberとしても人気を集める佐藤ミケーラがW主演。姉妹役として初共演を果たしているほか、ダディー役の岡慶悟、姉妹の幼馴染・照美役の細川佳央ら個性豊かなキャストが脇を固めている。仲良し姉妹の殺害計画は果たしてどのような結末へ…!各地での映画祭で好評を博した、カラフルでポップな犯罪(?)ムービーが待望の劇場公開。

<ストーリー>
―「じゃあ、殺しましょう」「賛成」 姉妹の計画、行き先はどこへ?― ストーリー:マリ(佐藤ミケーラ)とエマ(モトーラ世理奈)の姉妹は、14年前⺟親が恋⼈と家を出て⾏ってから、優しいダディー(岡 慶悟)と3⼈、周りが羨むほど仲良く暮らしてきた。しかしある朝、ダディーは「再婚をしたいと思っている」と⾔い出す。⼤事なダディーがいなくなるなんて許せない。また失うくらいなら、私たちの⼿で殺しちゃおう。姉妹は、幼馴染の照美(細川佳央)を巻き込んで、ダディーの殺害計画を⽴て始める。

<キャスト>
出演:佐藤ミケーラ 、モトーラ世理奈、岡慶悟、細川佳央、矢野陽子、四篠久美子、久保田芳之、川上史津子、齋田吾朗、濱田龍司、羽柴真希、河野ひかり、添野豪、添野芳夏、クロエ潤、大友陽葵、車谷星奈、Zac Mehdid、JC、福地諒

<スタッフ>
脚本・監督:イリエナナコ エグゼクティブプロデューサー:田中雄之 プロデューサー:南陽 助監督:張元香織 撮影:JUNPEI SUZUKI  照明:ARATA IJICHI  美術:上松奈央 サウンドデザイン:吉方淳二 録音:寒川聖美 衣装:萩原真太郎 ヘアメイク:扇本尚幸 制作担当:二宮崇 制作進行:田中麻子 タイトルデザイン:徳原賢弥  スチール:オノツトム CG:近藤勇一 編集:古川達馬 音楽:山本ぶち”真勇 テーマ曲:Newspeak「july」 製作:MOON CINEMA PROJECT   制作プロダクション:ファントム・フィルム 配給:イハフィルムズ 宣伝協力:髭野純 (2019|カラー|28分 | 日本)

© MOON CINEMA PROJECT

公式サイト:https://www.itoshinodaddy.com 

公式Twitter:https://twitter.com/itoshinodaddy

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