子役時代から注目を集めてきた女優・中村加弥乃が、恋愛リアリティ番組のABEMA「恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~」に現在、出演中だ。取材中も終始笑顔を絶やさない彼女の印象は、お芝居にも恋愛にも真正面から向き合う正直さを感じる正統派。そんな彼女が恋愛をテーマにした番組への出演で注目を集めている。芝居や恋愛に対する向き合い方を通して、新たな境地に立つ彼女が番組出演のこと、これからの目標について話してくれました。清純派な中村加弥乃が「ドラ恋」で見せる女性らしさ、色っぽさも必見!

Photo:Kei Katagiri(Lingua Franca LLC)
Text:kukka編集部

出演中のABEMA「恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~」について、聞かせてください。実際に出演されてみた実感や手応えなど、現在の心境を聞かせください。

たくさんの方が観てくれている番組であることを実感しています。今まで街で声を掛けられる時も役名で呼ばれることはあったのですが、先日「かやのちゃんですよね?ドラマ観てます」と名前で声を掛けられたのが嬉しかったです。ある女優検索ランキングで、配信翌日に5位に入っていたこともありました。「かやの」って誰だろうと思って調べてくださる方がたくさんいることに、俳優という仕事の嬉しさを実感しています。

リアルな自分をさらけ出す本番組ですが、出演することをどなたかに相談はされたのでしょうか。

自分できちんと考えました。俳優としても一つ殻を破れるのではとも思いましたし、本物を追求できる番組ではないかと思いました。俳優として、お芝居が上手いことはもちろんですが、演技していないみたいだね、と言われるような理想があります。その理想に少し近づける経験を得られるのかもしれないと期待を込めて出演を決めました。もちろん純粋に素敵な恋を探しに行ったというのもあります(笑)。

出演が決まってどなたかに報告はされましたか。

びっくりさせるのが好きなので、誰にも言わず、出演をしました(笑)。

参加してみて、俳優として経験を積めたなと感じる点はありますか。

これまで出演させていただいた作品の中でも、精神的にも肉体的にもかなりキツかったことが多くて、心も体もタフになりましたね。どうしても大人になるに連れて、傷ついているのに「傷ついていないです」という振りをしてしまうことが多いのです。でも“今ちゃんと自分は傷ついているんだ”とか、嫉妬して血が逆流している感覚とかを忘れずに、お芝居に活かしていけたらと感じています。感情の幅が広がりましたし、違う価値観に触れることで自分の考えも広がりました。本当に参加して良かったと感じています。

積まれた経験を活かせる次の作品も楽しみですね。

福岡にいる祖母も親戚もみんな観てくれています。友だちから「作品を観たよ」、と言われることは、今回ほどは無かったというほど、いろいろな方が連絡をくださっています。意外だったのは「楽しそうだね」と言われたことです。そう言われて、自分で番組を見直してみて衝撃だったのですが、私ずっと笑っているんです(笑)。自分ではつらいとずっと思っていたんですけど、ちゃんと楽しそうにしていたんです。自分がこんな表情をしていたんだ、とびっくりしました(笑)。それにたくま(永岡拓真)くんを呼び出した屋上の場面、あの時点で自分が恋していると思っていないことにも驚きでした(笑)。

初めての方たちとの共同生活では、どういったことが大変でしたでしょうか。

全員が主演を勝ち取りたいと思って追い詰められている状態なのに、率先して料理を作る子がいたり、マイペースな子がいたり、いろいろな人がいて面白かったですね。24時間一緒にいて、みんなに情が湧いてきてしまう中でも、ライバル関係であり続けることはつらかったですね。俳優としてのライバルだけでなく、恋愛のライバルにもなってしまうのはしんどいなと感じました。

今後の見どころを教えてください。

たくまくんと同棲ハウスにいくことになるのですが、そこにナナ(織田奈那)ちゃんが来てしまうんです。「3人の同棲ハウス」という前代未聞のことが起きるんですけど、その時に私の気持ちが一つ落ち着いてしまうんです。そんな時にルイ(川合ルイ)くんに連絡してしまうんですが、その心の動きには注目してもらえたらと思います。一緒にいて幸せな人が好きなのか、一緒にいない時に気になる人が好きなのか、何が好きなのかが分からなくなる。またそんな自分が好きになれない自己嫌悪に陥ってしまう様子に注目して欲しいです。

共感する女子が多そうな心の揺れですよね。

そうかもしれないですね。まさか自分がそんな風な気持ちになるなんて思わなかったですね。

予定調和にならないことも多かったんですね。

本当にそうなんです(笑)。

―――――――――――――

中村さん個人についても聞かせてください。デビューのきっかけは何だったのでしょうか。

母の友人でモデルから女優になられた方がいたんです。その方がお芝居をしていく中で「子役の時からお芝居をやっていれば良かった」という話を、私が生まれる前から母が聞いていたんです。母は子どもが生まれたら子役からお芝居をさせてみたいと思っていたらしく、そのまま子役からお芝居をすることになったのが始まりです(笑)。

本格的にお芝居を学び、実際にされるようになったのはいつ頃でしょうか。

初めてお芝居は「小公女セイラ」というミュージカルに出演した小学1年生の時です。歌って踊ってお芝居をしていました。どこかにお芝居の稽古に出かけた経験はあまりなくて、ワークショップなどで直接先輩方に教えていただく機会があり、学ばせていただきました。今も日々勉強中です。

2021年も終わりになりますが、今年のニュースは何が挙げられるでしょうか。

もちろん「ドラ恋」があまりに印象的過ぎるんですけど(笑)、ほかでは新しく今の事務所の所属になったことです。心機一転、今までやってきたことがあっての今だと思うので、関わってきた方や今関わっている方、みなさんに感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。恩返しをできるように頑張りたいですね。

いつも持ち歩いている物はありますか。

物ではないのですが、私いつも荷物が多いんです。同棲ハウスでもキャリーバッグの大きな荷物持って、みんなに「どこに行くの?」と言われたほどです(笑)。ファミレスのドリンクバーにもキャリーバッグを持っていくタイプなので、いつも持ち歩いているバッグが手放さない物ですね(笑)。

いつもしているルーティンなことはありますか。

音楽ですね。音楽で自分の気持ちを整えたり、お芝居する時もスイッチを入れるのによく聞いています。「ドラ恋」の最中もよく聴いていました。

「ドラ恋」に出演中、中村さんを支えた曲を教えてください。

2曲あって、1つはUVERworldの「EN」です。私がものすごくお芝居のことで落ち込んでいた時があったんです。そんな時、ずっとライブでしか歌っていなかったこの曲をテレビで歌ったんです。その映像を妹がスマホで録画して送ってくれたんです。その曲と映像にすごく救われました。私も彼らのように魂を込めて諦めないでやっていこうと、自分を奮い立たせるようにずっと聴いていました。もう一曲は、DREAMS COME TRUEの「何度でも」です。曲中の歌詞に『10000回だめでへとへとになっても10001回目は何か変わるかもしれない』というフレーズがあるんです。先生から頂いたアドバイスや自分で感じたことなどを自分の中で消化させて「じゃあ、次はこうしてみよう」と思いながら戦っていました。この2曲に本当に救われましたし、この曲が無かったら、私は途中でこっそり帰っていたかもしれないです(笑)。

最後に、「ドラ恋」を経て、今後の俳優としての目標を聞かせてください。

夢は大きく大河ドラマのレギュラー出演です。時代劇の出演に声をかけていただくことは多くあるんです。和服とカツラが似合うと言ってもらえるんです。昭和顔、江戸時代顔なんですかね(笑)。自分の強みでもあると思うので、所作なども含めてしっかりお芝居の勉強をしていきたいと思います。お芝居が上手な俳優と呼ばれるよりも“おもしろいお芝居”する女優だなと思っていただけるよう、お芝居を追求していきたいですね。あと、「ドラ恋」にも出演したので、これからは恋愛ドラマにどんどん挑戦していきたいと思っています。


Abema ABEMA SPECIAL 配信中

恋愛ドラマな恋がしたい ~Kissing the tears away~』

『恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか?』 をテーマに、若手俳優と女優がキスシーンのある恋愛ドラマの撮影をしながら その恋模様も追いかけるリアリティショー。  メンバーは役作りとして、約一ヶ月の共同生活をしながら全6本の恋愛ドラマの撮影をする。 主役を勝ち取りキスシーンを演じるのは誰?演技を超えたキスは生まれる?  20代/30代大人女子人気NO.1のドラ恋シリーズ第8弾。

■出演者(五十音順):
織田奈那
川合ルイ
島津見
大地伸永
永岡拓真
中村加弥乃
夏目アミリア
吉永アユリ
■演技指導:澤田育子 ■主題歌:yama 『スモーキーヒロイン』/楽曲プロデュース:川谷絵音

番組公式インスタグラム

@dorakoi_abema_official

番組サイト

https://abema.tv/video/title/90-1588


中村加弥乃・プロフィール

なかむら・かやの。1994年2月10日生まれ。東京都出身。161.5cm。O型。趣味:舞台・映画鑑賞、写真、ギター弾き語り、韓国語・中国語の勉強、特技:ダンス(ヒップホップ・タップダンス・ジャズダンス)、アクション、日舞(藤間流)、アルトサックス。子役時代から舞台「イマジンミュージカル 小公女セイラ」や、Eテレ「からだであそぼ」などのテレビなどで活躍するほか、「大岡越前」シリーズなど時代劇番組にも数多く出演する。2021年10月からAbema ABEMA SPECIAL「恋愛ドラマな恋がしたい~Kissing the tears away~」に現在、出演中。

公式インスタグラム
https://www.instagram.com/kayano210/

公式ツイッター
https://twitter.com/no_1kaya

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