現在放送中のMBSドラマシャワー枠で、初のオリジナル作品「ジャックフロスト」。その話題作で今もっとも勢いのある若手俳優の「鈴木康介」が「本田響矢」とW主演を務め、更なる注目を集めています。ドラマ初主演となった「鈴木康介」が演じるのは、記憶喪失となった「律」(本田響矢)を想う恋人「郁哉」。インタビューでは、初主演への熱い思いや、ドラマ製作のエピソードなど本作に関する話はもちろん、プライベートでの熱い野球観戦愛を余すところなく語ってくれています。クリアなハートでスマートな空気感なのに、役者&野球愛を内に秘めた「鈴木康介」。そのナチュラルな魅力に触れてみてください。

Photo:安田まどか
Style:emi ito(ADDICT_CASE)
Hair & Makeup:カスヤユウスケ(ADDICT_CASE)
Text:kukka編集部

本作が初主演となりますが、初めてその報告を受けた時の気持ちを聞かせてください。

事務所で打ち合わせの際に聞いたのですが、最初はドッキリか何かだと思っていました(笑)。企画書を実際に読んで、そこで初めて本当の話なんだと実感できたのですが、嬉しい気持ちと同時に、主演であることへの不安な気持ちも大きくなってきました。

それはどういったことから来る不安だったのでしょうか。

これまで出演してきた作品で、主役の方々の大変さを間近で見て来ました。自分に果たして同じようなことができるのかと考えたら、次第にプレッシャーとなって来たんです。冷静になって考えてみると、嬉しさが2割、プレッシャーが8割でした(笑)

撮影現場では、座長でもある主演の方が、現場をリードするイメージがあります。

今回はW主演で本田響矢さんが現場の雰囲気を盛り上げてくれることが多かったんです。なので、僕は現場に誰よりも一番早くに入ったり、現場の空気を読んで率先して行動するようにしたりして、その姿勢でみんなを引っ張っていけたらと考えて臨みました。

本田響矢さんとはこれまでに共演されたことはあったのでしょうか。

同じ作品やイベントで一緒になることはあったのですが、撮影を一緒にさせていただいたのは今回が初めてでした。

本田さんの印象を教えてください。

年齢は僕よりも2つ年下なのですが、二人とも26歳の設定だったこともあり、同い年のように接してくれました。本田さんは根が明るくポジティブな人で、とても魅力的です。僕とは対照的な部分もあって、少し羨ましいなと思っていました(笑)

「池上郁哉」を演じるにあたり、監督や演出の方から要望はあったのでしょうか。

監督とは、し過ぎではと思えるほど、たくさんの話し合いをしました。観ている人からすると、こんな細かいところまで話し合いをするんだ、と驚かれるかもしれません。

具体的にはどのようなことを話し合われたのでしょうか。

今回の作品では、相手のいないところで話すモノローグや心の声がほぼ無いです。その分、観ている人に「郁哉」の心情がうまく伝わるのか不安を感じていました。目の表現だったり、呼吸であったり、監督と何度も話を積み重ねていくことで、一緒に作品づくりをしてきました。特に無音で切ない心情を3秒、4秒で作っていくことは、自分の中でも新たな経験となりました。

恋愛において「郁哉」はどのような人物だと捉えられていますか。

好きな相手の面倒をすごく見たがりますし、本当に心の底から「律」のことが好きなことを感じます。不器用だし、思ったことをそのまま表に出す「律」とも対照的な人物です。言えば良いことも、言わずに溜め込んでしまうタイプです。

撮影にあたり、ご自身の中では、どのような意識を持って挑まれたのでしょうか。

「郁哉」には格好良い、特別な人のイメージがあるかもしれないんですが、僕の中では、どこにでもいる普通の人だという印象があります。誰の知り合いにも必ず一人はいる、そんな普通の人「郁哉」だからこそ、演じることの難しさを感じました。言い換えると、“いかにリアルに演じられるか”を問われているかのようでした。そういう「リアル」な部分を出すのは、容姿やセリフの言い回しではなく、普段の生活から滲み出るものがあるのではと感じていました。例えば、布団のめくり方や畳み方、フライパンの持ち方とか、普段家でこうしているんだなと思わせられないと務まらないと思っていました。なので自宅で何回も何回も繰り返し練習しました。生活の延長線上に「郁哉」の存在あることは妥協できなかったので、そこはすごく自分でも頑張って取り組めたと思います。

本作では同じ男性に対して恋愛感情を抱いている役ですが、鈴木さんご自身は、どのような男性に憧れを持たれますか。

自分にないものを持っている方に憧れてしまいます。僕は色が白くて童顔なので、色黒で髭が似合う男の人に憧れてしまいます。髭は生えていないのですが、俳優さんで言うと、反町隆史さんのような(笑)。一度、役作りで日焼けサロンに通ったことがあるんですが、やっぱり色黒が似合わないなと思ってしまいました。ダンディな雰囲気が自分にはないので。

意外な憧れですね(笑)。でも、もう少し年齢を重ねていけば、またその年齢にあった大人の雰囲気が出てくるかもしれません。

そうだと良いですね(笑)

本田さん以外ですと祷キララさんと共演されるシーンが多かったと思います。祷さんの印象を聞かせてください。

芝居が上手過ぎて、最初、衝撃が走ったのを覚えています。セリフを受けるのもそうですし、僕が芝居を変えたら、それに合わせて変えて返してきてくださって。

そういった演技の上手い方と出会った時には、やはり同じ役者として刺激を受けることが多いのでしょうか。

刺激になりますね。自分にはない考え、ここでこういう演技するんだ、と思うこともありますし、また同時に面白いとも感じます。

撮影期間中のエピソードでこれは話しておきたいものはありますか。

カレーを食べるシーンがあったのですが、実はそのカレーが美味しいけど、結構辛くて、むせながら撮影をしたのを覚えています(笑)。あとは森愁斗さん演じる「奥沢柊路」と2人で缶コーヒーを飲むシーンがあったのですが、その時に森さんがセリフを飛ばしてしまったんです。僕の方が年上だし、咄嗟に何か言ってあげようと思って「全然、気にしないで大丈夫だよ」と声を掛けてあげたんです。ところが、次のシーンで今後は僕がセリフを飛ばす事件があって(笑)。結局、格好つけられなくて、ものすごく恥ずかしかったです(笑)

ーーーーーーーーーーー

プライベートについても、話を聞かせてください。鈴木さんと言えば「ファッション」ですが、洋服を買ったり、選んだりする時のマイルールを教えてください。

特に最近は、日本のブランドをもっと愛していきたいなと思うようになりましたね。「sacai」とか「MASU」とか「kolor」とかを買うのですが、着る時は1ブランドのみでコーデするよう心がけています。あとは、セーターの毛がほつれたデザインだったり、普通なんだけど普通じゃない、遊び心があるような服を選んでいます。

さすがおしゃれ上級者ですね。ちなみにそういった自分がこだわったおしゃれポイントに気づいた人がいた場合、その人に「そのデザインいいね」みたいな指摘をされたいですか。

放っておいて欲しい顔をしていると思いますが、内心は「おお、気づいてくれた♪」とか、思っちゃうかもしれないです(笑)

鈴木さんの現在の推し活を教えてください。

一番の推しは「野球観戦」です。1軍の試合はもちろん観ますし、契約しているテレビで2軍の試合も必ずチェックしています(笑)。ジャイアンツが好きなんですが、2軍の育成選手や契約延長の瀬戸際で勝負している切羽詰まった選手をすごく応援したくなるんです。とにかく試合はたくさん観ますね。

それだけチェックしていると、ものすごい量の選手データが頭に入っていそうですね。

今年入団する選手はもちろん応援しますが、新しい選手が入ったことで立場が危うくなる選手は特に観ています。また、そういった選手こそ応援したくなりますね。大好きな野球をずっと続けて欲しいな、と思っています。自分でも、どういう目線なのか分からない時があるんですけど(笑)

(笑)。かなり熱いファンですね。昔からの野球好きなんですか。

いえ、実はコロナ禍に入ってからなんです。野球を観るためだけでサブスクに加入しています(笑)。野球シーズンに入ると、仕事が夜になった場合など生中継で観られない時は、ネットニュースやSNSは一切開かず、家に帰ってから、まるで生で観るかのような感覚で視聴する毎日です!(笑)

巨人の本拠地である東京ドームでは観戦されたりしないんですか。

実はまだ東京ドームで巨人戦を観たことがないんです。

意外ですね。何かそれは理由があるんですか。

温めているんです(笑) 初めてのドーム観戦はいつにしようか、ずっと♪

そのマニアな鈴木さんが今シーズン、一番推している選手は誰ですか。

たくさんいるんですけど(笑)。北村拓己選手ですね。星稜高校から亜細亜大学を出て巨人に入った選手です。

北村拓己選手が、鈴木康介さんが推す、今年ブレイクしそうな選手なんですね。

そうですね、お子さんも生まれたばかりですし、頑張って欲しいなと思います。

すごい、選手のプライベートまでデータが入っているんですね(笑)それでは最後にドラマ「ジャックフロスト」を観てくれる方々にも野球同様に熱いメッセージをお願いします。

ドラマシャワー枠では初のオリジナル作品ということで、BL系が好きな方はもちろん、これまで観たことがない方にも、すごく楽しんでもらえる作品だと思っています。見逃し配信もあって、何度も観ることができるので、細かな演出もチェックしながら見てもらえると嬉しいです!

>>見逃し配信「TVer」はこちら

<衣装>
スキッパーシャツ ¥28,600、トラウザー ¥33,000(ともにATTACHMENT / Sakas PR)
<問い合わせ先>
Sakas PR:03-6447-2762


【ドラマ情報】

ドラマ「ジャックフロスト」

記憶は凍ったままふたたび恋をする
煌めくほど切なく震えるほどもどかしい
両片想いのラブストーリー

MBS 毎週木曜25:29~ ※5話のみ25:34~
テレビ神奈川 毎週木曜25:00~
群馬テレビ 毎週火曜24:30~
とちテレ 毎週水曜25:00~
テレ玉 毎週木曜23:00~
チバテレ 毎週木曜23:00~ ほか放送中

イラストレーターの奥沢律(おくさわりつ)と営業マンの池上郁哉(いけがみふみや)。古びた喫茶店で知り合いやがて恋に落ち幸せな同棲生活を送っていた。しかし自由気ままに生きる律とそれに振り回される郁哉の関係に次第にすれ違いが生じる。ある冬の日の喧嘩の後、家を出た律はアクシデントに巻き込まれ意識を失う。目覚めると律は郁哉の記憶だけを失っていた。二人の関係性をゼロからやり直したいという思いから郁哉は律に付き合っていた事実を伏せて共同生活を再開。ところが律は記憶を取り戻す為、自分の馴染みの場所に連れて行って欲しいと言い出す。気が乗らない郁哉だったが、二人で交際の軌跡を辿る“旅”を始めることになる。律は記憶を失ったまま、次第に郁哉に惹かれて行く自分に気付き――。

<出演>
本田響矢 鈴木康介
森 愁斗 祷キララ 松本怜生
脚本:安川有果 高橋名月 船曳真珠
監督:安川有果 高橋名月 原案:窓霜 音楽:坂東邑真 制作:プロダクションヒューマックスシネマ 協力:プロダクションNeedyGreedy 製作:「ジャックフロスト」製作委員会・MBS

公式サイト https://www.mbs.jp/jackfrost/
©「ジャックフロスト」製作委員会・MBS

公式Twitter:@tunku_shower
公式 Instagram:@tunku_shower
公式サイト:https://www.mbs.jp/


鈴木康介プロフィール】

鈴木康介(すずき・こうすけ)。1997年12 月19 日生まれ、愛知県出身。2019 年のAbemaTV 配信番組『白雪とオオカミくんには騙されない♥』への出演で一躍話題に。主な出演作はWOWOW「ソロモンの偽証」(2021)、TBS「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」(2022)、ABC「彼女、お借りします」(2022)、MBS「高良くんと天城くん」(2022)、ABC「アカイリンゴ」(2023)など。舞台「ウィングレス(wingless)-翼を持たぬ天使-」の出演を控えるなど、俳優の幅を広げている。

公式Instagram:@lespros_kosuke
公式Twitter:@lespros_kosuke

>>見逃し配信「TVer」はこちら

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事