2023年、国内外で話題をさらったボーカルChi-(チー)によるソロユニット「カメレオン・ライム・ウーピーパイ」。仲間のWhoopies1号・2号と3人が織りなす音楽は、無二の存在価値を提供し続けてくれている。初アルバム、初ワンマンに加えて、アメリカ・テキサス州オースティンで開催された「SXSW 2023」で音楽ファンを釘付けにした彼らが、2024年に向け、更なる飛躍を期待させてくれるはずだ。今回、ボーカルChi-に2023年の振り返りのほか、2024年に向けた新たな展望をインタビュー。プライベートでは大のお笑い好きという魅力溢れる彼女にも注目です!
Photo & Text:kukka編集部
Hair & Make Up:清野和希 (cyez)
2023年はさまざまな経験した一年だったかと思います。振り返ってみてどのような一年でしたか。
ファーストフルアルバムを出したり、初めてのワンマンライブをしたり、あとアメリカやオーストラリアといった海外でライブを経験したり、とにかく新しいこと、初めてのことに挑戦できた一年でした。
確かにニュース盛りだくさんな一年でしたね。一年を振り返るかたちで、それぞれに話を聞かせてください。まずは3月にテキサス州オースティンで開催されたフェス「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」に出演されました。こちらはどういった経緯で出演が決まったのでしょうか。
アメリカのエージェントの方が「カメレオン・ライム・ウーピーパイ」のことを気に入ってくださったのがきっかけです。
初の海外フェスを経験してみて、どのような印象でしたか。
全体的な印象でいうと、ノリよくノッてくれて、ものすごく盛り上がってくれた印象です。ただもう少し細かく言えば、好き嫌いがはっきりしている感じでした。小手先だけのノリではついて来てくれず、こちらが全力でぶつからないと、お客さんもそれを感じてノッて来てくれないところもありました。とてもシビアですが、素直でもあり、残酷に感じるところでもあります。最終的にはとても盛り上がったのですが、本当に楽しまないと、お客さんも楽しまないことを痛感しました。今まで以上にスイッチを入れないといけない雰囲気がありましたね。
日本のフェスともまた違った空気感だったんですね。
そうですね。なんとなく反応がシビアだったので、その部分では、真剣でした。経験してみて、強くないといけないと思いましたし、そうありたいと思いました。
そうした中、アメリカの音楽メディア「VIBE」による「ベストパフォーマンスアーティスト10選」にも選出されましたね。
帰国してから選ばれたことを知ったのですが、正直、とてもホッとしました。手応えもあったにはあったのですが、自分たちのパフォーマンスが間違っていなかったことの答え合わせができたようで、嬉しかったです。
どのような点を特に評価されたのでしょうか。
ずっと楽しんでパフォーマンスをしていたのが良かったと聞いています。あとは楽曲が独特だった点も評価していただきました。海外だからということで、変えて臨んだわけではなかったので、その点を評価されたのは、嬉しく思います。ずっと変わらずやって来たことが評価されたので、救われたではないですけど、もちろん、自信にも繋がりましたね。
5月にはファーストフルアルバムをリリースされています。実際にフルアルバムを製作されてみて、どういった感想を持たれたのでしょうか。
アルバムには、シングルですでに出していたものも、アルバムのために制作した楽曲も収録しました。その際、改めて過去にリリースした曲をじっくり聞き直してみたんです。その時々で曲調や歌い方も変えたりしていて、変に自分たちのこだわりみたいなものはできるだけ持たないようにしているつもりだったんです。聴き直して、改めて感じたのは、ブレないものが自分たちにはあって、そこは3人で曲を作っている以上、普遍なんだと感じられたことでした。どの曲にも、カメレオン・ライム・ウーピーパイらしさが存在しているのを実感できました。
いろいろなことに挑戦してみてはいるけど、3人ならではの世界観はどの曲にも組み込まれているんですね。
逆に言えば、何をやってもいいんだ、と思えました。何をやっても、3人でさえあれば、カメレオン・ライム・ウーピーパイらしさは表現できると感じられました。だから、これからもいろいろなことに挑戦していきたいなと思いました。
7月には初ワンマンライブを開催しています。活動期間からすると、満を持してといった感じもしますがいかがでしょうか。
3人で楽曲作りやミュージックビデオを制作しているんですが、イメージとしてはそれのライブバージョンのような感覚でした。率直な感想は、本当に楽しかったの一言ですね。またやってみたいです。
お客さんもフェスとは違って、カメレオン・ライム・ウーピーパイを目掛けてライブ会場に足を運んでいる方ばかりですよね。反応も今までにない印象だったのでしょうか。
今までとは全然違いましたね。これまでは、アウェイな雰囲気の中で、自分たちからお客さんを掴みに行くイメージだったのですが、ワンマンでは当然私たちをはじめから受け入れてくれているんです。掴みに行くのではなく、魅せる感じというか、もっと自然なかたちで自分たちを表現できたんだと思います。意外だったのが、アウェイではないはずなのに、逆にそれが怖いと感じることもありましたね。この人たちを楽しませられなかったら、終わりだなと思って(笑)。私が歌うのに合わせて、お客さんも歌ってくれて、嬉しいと同時に、これはこれで怖いことだなと感じました。みんなの想像をどんどん超えていかないといけないと改めて思うようになりました。
大阪と東京でのワンマンでしたが、次回はそれ以外の場所でもぜひ開催できるといいですね。
やりたいですね。やれるものなら、どんどんやって行きたいですね。
東京、大阪、あとはどこに行きましょうか。
ミュージックビデオの撮影も自分たちが行きたいところに行く感じなので、ライブも同じような感じになれたらいいですね(笑)
10〜12月にかけては3か月連続でのシングルリリースがありました。こちらは以前から、このタイミングでリリースすることになっていたのでしょうか。
曲は常にたくさん作っているのと、ものすごく深い理由があった訳ではありませんが、アルバム直後に「Chair」の制作も終えていて、気に入っていたのですぐに出したかったですね。「This is Love」「7days」はタイアップが決まっていたので、そのタイミングもあって結果的に3か月連続のリリースとなりました。
2024年も多くの曲をリリースしていく予定でしょうか。
曲は常に制作しているので、どんどん出していきたいと思っています。あと、コラボした曲もあるので、2024年はその辺も含めてリリースしていきたいと考えています。
声優の夏川椎菜さんに楽曲提供をされていましたが、今後楽曲の提供も増えていきそうなイメージがあります。
そうですね、これからもっと楽曲提供していきたいと思っています。自分が歌うことはもちろん、自分が作った曲を他の人が歌うのも、すごく楽しく感じるので、ぜひ楽曲提供の機会が増えたらいいなと思っています。
音楽を通じてたくさんの方に知ってもらう機会にもなりますね。
楽曲ももちろん、コラボレーションももっとやっていきたいと考えています。これまでは海外の方が多かったのですが、日本の方とのコラボレーションも増やしていきたいです。自分たち以外の方からの刺激も大事にしたいと思っているので、とても楽しみです。
ミュージックビデオやさまざまビジュアルイメージも、カメレオン・ライム・ウーピーパイならではといった世界観が表現されていますね。こちらはどのように制作されているのでしょうか。
ミュージックビデオなどはすべて3人で制作をしているんです。撮影から衣装から、どこで撮影するのかまで、何から何まですべて決めています。なので、外部のスタッフさんにお願いすることもせずに、制作しているんです。曲のイメージから、どんどんアイデアを出していく感じです。気心を知れているメンバーだけの空間で撮影しているので、意見交換も自由なんです。ストレスのようなものはなく、思い切り撮りたいものをイメージして楽しく撮影しています。
ちなみに、Chi-さんの髪の色がオレンジである理由はなにかあるのでしょうか。
全く無いです(笑)。いつもお世話になっている美容師さんからの提案で(笑)。もちろんすごく気に入ってはいるのですが、変えずらくなってしまって、、、(笑)。ずっと同じオレンジ色なので、暗いオレンジ色や明るいオレンジ色とかどんどん違うオレンジ色に変えていこうかなと思っています(笑)。
ではもしかしたら、将来いつかはオレンジでないChi-さんが見られるかもしれないですね。
もちろんです。全くオレンジ髪にこだわりは無いので、突然明日黒髪になっているかもしれません(笑)。
音楽以外のChi-さんのプライベートについても聞かせてください。オフの日は何をしていますか。
友だちと会っていることが多いですね。この間も、友だちと登山に行ってきました(笑)。ただそれは少し特別で、普段、引きこもりがちなので家にいることが多いですね。
引きこもり~登山までかなりギャップがありますね(笑)
地元が一緒の友だちとだったらどこかへ出かけたいなと思うんですけど、ひとりだと、基本は引きこもったように家にいることが多いですね。たまに引きこもりすぎて身の危険を感じて近所のスーパーに出かけます(笑)。
家だと何をされていることが多いんですか。
ずっとお笑いを観ています(笑)。映画を観るよりも、お笑いを観てしまいますね。TVerやAmazonプライム、Netflixとか、、、。で、最近、気づかないうちにABEMAプレミアムの会員になっていたんです(笑)
そんなことあります??(笑)
気づいたら、プレミアム会員の映像も観られるようになっていて、知らずに楽しくABEMAを観ていたんです(笑)。異常なくらいいろいろ観られるな、と思ってふと確認したら有料会員になっていたんです(笑)。
それくらい、お笑い好きなんですね。では、そんなChi-さんに今お勧めのお笑い芸人さんを教えてもらっても良いですか。
ずっと好きなのは、ダイアンさんとニューヨークさんで、最近はマユリカさんも好きですね。最近気になっているのは、シシガシラさんでめちゃくちゃ面白いんです(笑)。
すごい、本当に好きなんですね。お笑いのライブとかにも行かれることあるのでしょうか。
はい、行きます! もちろん音楽のライブにも行くのですが、お笑いのライブにも足を運んでますね。ニューヨークさんの単独ライブは2年連続で見てます。ダイアンさんがずっと好きで、それ以外のお笑いの方もだいたい大好きです。そんなにお笑い大好きな人だと自覚は無かったのですが、気づいたら、誰も付いて来れないくらいのお笑い好きになっていました(笑)。ちなみに、お笑い芸人さんのラジオをポッドキャストで、同じ回を10回くらいずっとBGMのように聴き続けています。
お笑い好きの貴重なプライベート情報をありがとうございます(笑)。それでは最後になりますが、2024年のカメレオン・ライム・ウーピーパイの活動について、メッセージをお願いします。
2023年は初のアルバムリリース、初のワンマン開催など、ひと通りのことを実現できたと思います。同時に、課題というかもっとこうしたいと思えることがたくさん出て来ました。楽しくやりつつも、もっとたくさんの人に音楽を届けたい、もっといろいろな場所でライブをしたい、もっと大きな会場でやりたい、といった見つけた課題や目標をクリアして行けるように、私たちらしく楽しく頑張って行こうと思います。
【メディア情報】
12月31日(日)深夜23時45分~翌朝5時00分(生放送)
TBS『CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル!2023→2024』
https://www.tbs.co.jp/cdtv_livelive/
【プロフィール】
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Chi-によるソロユニット〈カメレオン・ライム・ウーピーパイ〉。オレンジの髪が特徴的なChi-。そして仲間にWhoopies1号・2号がいる。2021年には、Spotifyの「RADAR:Early Noise 2021」に選出され、リリースを重ねるごとに国内外の多くのアーティスト・リスナーから着実に支持を集めている。楽曲制作やライヴ活動に限らず、全てのクリエイティヴを3人のみで手掛ける。国内外のミュージシャンやプロデューサーからのラブコールも多く、国やジャンルを問わず様々なクリエイターとコラボレーションも積極的に行ない、国内外からも注目を集める次世代型アーティスト
オフィシャルサイトhttps://clwp.jp/
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