一騎討ち Projectの舞台「忘華 ~ボケ~」が9月28日(水)〜10月10日(月祝)に東京と大阪で上演。本作で主演として主人公でもある漫才コンビのボケ担当・鈴木翔役を演じるのが舞台、映画、ドラマで活躍する高崎翔太。その相方に、本作のプロデュースも手掛ける清水一輝、脚本・演出を私オムが務めるなど、いまの演劇界で注目を集めるキャストとスタッフが揃った作品。その主演を務める俳優・高崎翔太に舞台のこと、9月23日(金祝)行われるバースデーイベントのこと、実は大好きだったという趣味◯◯◯のこと、盛りだくさんなコメントをお届けます。

Photo:望月宏樹
Text:kukka編集部

主演として本作に挑む今の気持ちを聞かせてください。

ストレートの舞台を行うのが久しぶりなので、率直に嬉しい気持ちと楽しみな気持ちがあります。今回、演出をされているオムさんとは何度かご一緒させて頂いているのですが、人の内面をしっかり描いた作品が多いんです。僕もそういった好きな作品に出られる嬉しさを実感しています。

オムさんとはこれまでにもご一緒されたことがあったんですね。

今回で3回目になります。前回は学校の先生役だったのですが、その時にもお客さんからの反応で「すごく励みになりました」「明日からまた頑張ろうと思います」などのコメントも頂きました。コロナ禍なのもありますし、演劇をやる人間としては観た人が何か感じて帰ってもらえることは、舞台を続ける意味を感じることができ嬉しいですね。

今回の舞台では、漫才のボケ担当でありながら、認知症になっていく難しい役どころでもあります。役について、どのように向かい合おうと考えているのでしょうか。

お笑い芸人のボケ担当としては、芸人さんの動画をチェックしてみました。ですが、改めて芸人さんの凄さを知りましたね(笑)。ただそこに関しては、相方でもある清水さんとしっかり2人で作っていけたらと思っています。物語としては、以前、朗読劇「私の頭の中の消しゴム 9th Letter」に出演させて頂いた時、「若年性アルツハイマー病」がテーマな作品で、自分の恋人が患ってしまう役柄でした。今回は相手ではなく、自分自身が認知症になる物語です。相手が認知症になる辛さは朗読劇のなかで表現したのですが、今作では認知症になる側として、その辛さを表現していけたらと思っています。そのあたりを分かりやすく、丁寧に作っていきたいですね。認知症になり忘れることの怖さだったり、苛立ちだったり、普通ではいられなくなってしまう感じを演出のオムさんとも詰めながら役を作っていこうと思います。

これから稽古でそのあたりの役を詰めて仕上げていくのですね。

稽古の期間はあまりない分、逆に集中してフレッシュな状態で舞台に上がれたらと考えています。舞台では感情の流れが大事な作品だと思うので、そこをギュッと作っていきたいですね。

高崎さんはプライベートではボケ担当ですか、それともツッコミ担当ですか。

うーん、相手にもよりますけど、ボケの方だと思います(笑)

今回、共演される方で以前にもご一緒だった方はいらっしゃいますか。

宮下貴浩さんと松村龍之介さんは以前にも共演して、仲良くさせて頂いています。それ以外の方とは今回が初めてですね。

初めてな方とも臆されず、気さくに話しかけられるタイプでしょうか。

いえ、臆しますね(笑)

そうですよね、気にされますよね(笑)

ただ年齢も重ねて後輩が増えてきたので、周囲に気を遣わせないよう明るく心掛けるようになりましたね。だんだん気を遣われる歳になってきたので(笑)

優しい先輩ですね(笑)。今回、漫才コンビを組まれる清水一輝さんとも初めての共演になりますね。どのような印象でしょうか。

とても熱い情熱を持った方で、行動力もある印象です。あの若さでこうして舞台をプロデュースして、またこのご時世にも限らず、大阪公演までを開催することを決めたのは本当にすごい方だなと思います。彼のためだったら“頑張ろう”とみんなが思えるような人ですね。

清水さんは情熱の持ち主という印象なんですね。

はい、先日もたった一人で100kmマラソンに挑戦されたと聞いていますし、今回の舞台の合間にも成功祈願も兼ねて富士山へ登ると仰ってました(笑)

すごいエネルギーですね。ではその清水さんからのエネルギーももらって、今回の舞台も良い作品になりそうで楽しみですね。ちなみに高崎さんは公演中の楽しみや、よくされているルーティンなことはありますか。

1日に2公演ある日の1公演目が終わった後は、お弁当を食べて、その後30分から1時間寝るのですが、何よりそれが楽しみです(笑)。なかなか大人になって昼寝ってしないと思うんです。でも舞台をやっていると、その時間みんなが一斉に寝るんです(笑)。寝ると頭もスッキリしますし、2公演目に向けて頭の切り替えもできるんです。それもあって、寝るのが楽しみですね。そのためにも一番良い寝床を確保するのが大事です、ソファとか(笑)

今回は主演ですし、一番良い場所をキープできると良いですね(笑)

そうですね。楽しみです(笑)

先ほど芸人さんの動画を観て学ばれたとお話されていましたが、具体的にはどういった芸人さんの動画を見られたりしたんですか。

沢山いらっしゃるのですが、「かまいたち」さんの動画は一番参考にさせて頂きました。でも、舞台では「かまいたち」さんのように2人とも関西弁ではなく、僕は標準語で清水さんは関西弁で漫才をするんです。芸人さんとしても、あまり多くないコンビかと思います。ですので、その辺りもコンビ間のやりとりも楽しんでもらえたらと思います。

今回の舞台ですが、ここに注目して欲しい高崎さんご自身としての見どころを教えてもらえますか。

お笑い芸人の話なので漫才のシーンはあるのですが、そこは面白く仕上がるように本当にこれから作っていくところなので、そこは見どころと言えますね。物語としては、相方が次第に認知症になっていく姿を見る相方の感情にも注目して欲しいですね。恋人でもなければ、家族でも友だちでもない「相方」という特別な存在を、役者ならではの見方で表現するところも見どころです。

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舞台公演直前の9月21日に高崎さん、34回目の誕生日を迎えられますね。またその2日後の23日には、バースデーイベントも開催されるそうですね。

はい、デビューからずっと誕生日のイベントはさせて頂いています。嬉しいことに、お客さんの中にもその当時からずっと来てくださる方がいます。

高崎さんにとって誕生日を迎えること自体は、どのような気持ちになりますか。

30歳になるまでは、あと何年で30歳になるとか、いろいろな思いがありましたが、30歳を過ぎてからは、歳をとることを自然に受け止められるようになった印象です。最近は、バースデーイベントのことをすぐに想像しちゃいますね(笑)

高崎さんがファンの方と接することができる機会は、バースデーイベントの時だけでしょうか。

あとは今年立ち上げたファンクラブでのイベントですね。コロナ前はファンの方とバスツアーとかもしていました。ファンクラブも開設されたので、今後はそういったこともまたやっていけたらと考えています。

ファンの方たちは高崎さんにとってどんな存在ですか。

やりたいと思っているだけでは、なかなかやり続けることができないお仕事なので、本当に大切な存在です。だからファンの方を思うと、恥ずかしい芝居は絶対できないなと思います。高崎翔太が良い芝居したなと、ファンの方たちが胸を張れるような芝居はし続けたいと思いますね。

ではバースデーイベントに向けて、ファンの方へコメントもお願いします。

一緒に毎年、歳を重ね合う存在なイベントです。本当に落ち着くアットホームで、緊張もせずにリラックスできるので、今年も僕らしくみなさんと会えたらと思っています。来てくれたみんな元気ができるような、そして笑って帰れるようなイベントにできたらと思っています。

>>「高崎翔太バースデーイベント2022」の詳細はこちら

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プライベートに関する質問もさせてください。個人的なニュースやハマっていることを教えてください。

最近、すごくサウナが話題になっているじゃないですか。だからすごく言いづらいんですけど、僕はずっと昔からサウナが好きなんです(笑)。サウナが好き!と発信していないので、今さら言いにくいのですが。

確かに今のタイミングで発信するとブームに乗った感が出てしまいますね(笑)

そうなんです(笑)。でも昔から、実は北海道から沖縄まで全国のサウナ施設に足を運んでいるんです。サウナや温泉は大好きですね。休みの日はすぐにサウナに行っちゃいます。

おすすめのサウナ施設はあるのでしょうか。

箱根にある「箱根湯寮」のサウナがすごく良いんです。とても熱くて、ロウリュウのサービスもあるんです。熱さに耐えられなくなると、すぐ外が屋外なので、外で休むこともできます。特に外が寒い時期に行くと本当に気持ち良いですよ。温泉からの景色もすごく良いのでおすすめです。

では最後に、舞台を観に来てくれる方へメッセージをお願いします。

役者たち全員が、この物語のことが大好きな作品です。絶対に見応えのある作品になると思っています。また会場も、東京は草月ホール、大阪はABCホールととても観やすい場所ですので、ぜひ観に来て楽しんでもらえたらと思っています。


【舞台情報】

◆東京公演 2022年9月28日(水)~10月2日(日)
◆大阪公演 2022年10月8日(土)~10月10日(月祝)

舞台『忘華 ~ボケ~』

若年性認知症になってしまったとある漫才師のボケ担当。漫才のネタも忘れてしまい、本番をアドリブでこなしていく始末。ツッコミ担当は相方の病気を受け入れて本番に挑む。「どんなボケでも俺がツッコむ。お前は好きにボケろ」「お前は天才だ。笑いをやる為に生まれてきた男だ」しかし、病気は進行していき自分が誰なのかも分からなくなっていく。「こいつのせいで俺が笑われている…」「僕が何か言った後に喋るのやめてくれませんか?」「……なんでだよ……」夢を追いかける漫才師たちの儚い物語。

<脚本・演出>
私オム
<キャスト>
高崎翔太 清水一輝
松村龍之介 前川優希 三浦海里 福室莉音 寒川綾奈 水原ゆき 福田ユミ 篠原あさみ 宮下貴浩

一騎討ちProject 舞台「忘華 ~ボケ~」
◆東京公演
2022年9月28日(水)~10月2日(日)
9/28(水)18 時
9/29(木)18 時
9/30(金)13 時/18 時
10/1(土)13 時/18 時
10/2(日)12 時/17 時

◆大阪公演
2022年10月8日(土)~10月10日(月祝)
10/8(土)18 時
10/9(日)13 時/18 時
10/2(日)13 時
※東京・大阪ともにロビー開場(物販開始)は開演の60 分前/客席開場は開演の30 分前

<チケット>
前売り 8,500円 ※全席指定・税込

■一般発売(先着)受付中
>>チケット購入はこちらから

舞台「忘華~ボケ~」公式サイト
https://ikki-shimizu.com/lp/boke/


【イベント】

「高崎翔太バースデーイベント2022」

■日時:2022年9月23日(金・祝)
■会場:雷5656会館 ときわホール
住所:東京都台東区浅草3-6-1 雷5656会館5階
■出演:高崎翔太 
1部 11:20開場 12:00開演
2部 14:40開場 15:20開演
3部 17:50開場 18:30開演
※イベントは約90分を予定
【チケット料金】6,600円(税込・全席指定・特典グッズ付き)
■一般販売 ※先着順
<カンフェティ>
【販売期間】:9/10(土) 10:00~9/21(水)23:00まで
http://confetti-web.com/takasakiBD
※当日券販売予定あり


【プロフィール】

高崎翔太・プロフィール

1988年9月21日生まれ。新潟県出身。2008年、ミュージカル『テニスの王子様』菊丸英二役で俳優デビュー。16年「おそ松さん」の実写化、舞台『おそ松さん on STAGE 〜 SIX MEN’ S SHOW TIME 〜』で主演の松野おそ松役として出演し注目を集める。以降、19年公開の主演映画「恋するアンチヒーロー THE MOVIE」や、ドラマ「癒されたい男」、「あおざくら~防衛大学校物語~」、「聖徳太子のレストラン」等のドラマにレギュラー出演する。舞台、ドラマ、映画など幅広く活躍中。近年の出演舞台、Sanrio Kawaii ミュージカル『From Hello Kitty』主演、舞台「灼熱カバディ」等がある。2022年9・10月の舞台「忘華〜ボケ〜」では主演・鈴木翔役を演じる。

公式Twitter
https://twitter.com/takasaki_shota

高崎翔太オフィシャルファンクラブ
https://takasaki-shota.com/

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