NHK Eテレ『いないいないばあっ!』で人気を誇った「はるちゃん」が女優・倉持春希として研音に所属し、本格的に俳優業をスタート。日々、芝居のレッスンに励む彼女に、仕事での今後の目標のほか、プライベートについてもインタビューしてみました。学校のこと、弟妹のこと、さらには少しおませな結婚観⁉︎まで、13歳らしいあどけなくて素直さ全開のフレッシュなトークで話をしてくれました。
Photo:安田まどか
Text:kukka編集部
昨年までレギュラー出演をされていたNHK Eテレ『いないいないばあっ!』ですが、振り返ると倉持さんにとってどんな番組でしたか。
「ワンワン」や「うーたん」と一緒にいれる、それだけで楽しかったです。小さい頃から出演していた番組でしたが、ふたりのおかげでカメラが何台あっても緊張しないようになりました。また、『いないいないばあっ!』も、ステージショーの『ワンワンわんだーらんど』も、スタッフのみなさんに、とても優しくしてもらった思い出ばかりです。イベントに来るお客さんも子どもと一緒に来る方たちが多いので、その幸せがいっぱい溢れた中で出演できることも嬉しいですね。そういった人たちを見て、自分も優しくなることができた場所だったと思います。
倉持さんは、普段はどんな女の子だと周りから言われることが多いですか。
真面目だけど、ときどき抜けたところもあるね、と言われます(笑)。テレビでは、元気で明るい女の子というイメージが強いので、普段は「少しクールに見せようかな」と思ったりもします。でも、やっぱり抜けた部分が見えてしまって、長くは持ちません(笑)
学校などで友だちと一緒にいる時は、どんなタイプの女の子になりますか。
みんながお母さんのようにしっかりしているので、私はなんだか面倒を見られている感じです(笑)。班長になってリーダーシップを出そうとしても、気づいたらみんなに突っ込まれたりしています(笑)
これからお芝居をされていくと思いますが、そのために今はどんなことをしていますか。
ドラマもできるだけたくさん観るようにしていますし、毎週お芝居のレッスンもしています。レッスンで先生に言われたことは、絶対に忘れないようにと思っています。
お仕事のためだと思ってドラマを観ると、物語が入って来ないようなことはありませんか。
たしかにドラマに出ている人や制作する側の気持ちで観てしまうこともありますね(笑)
どんなドラマ作品を観ているんですか。
『家政夫のミタゾノ』や『相棒』『科捜研の女』といった刑事ドラマやミステリー要素のある作品をよく観ています。刑事系のドラマだと1話で物語が完結するんです。うっかり見逃してしまっても、また次から観られるのが気に入っています。
お芝居のレッスンでは、いろいろな役をされるんですか。
お互いの役を交換して演じたり、幾つかの役を交代しながら回していくので、面白いです。あとは、先生が書いた台本を渡されて、その翌週に読み合わせをしたりします。その時にも、役を交代したり、まったく別の年代の役を演じる時もあります。ときどき、演じる役の人物が、どんなことを思っているかを尋ねられることもあります。
台詞を覚えるのは大変ですか。
私が「瞬間記憶派」なんです。会話形式の台本は、会話のやり取りをしている中で、自然と台詞を覚えられることが多いです。
家でもお芝居の勉強はするのですか。
家だとレッスンの時ほど、上手くできないんです。自分のなかで、スイッチが入るのは、少し緊張感のあるレッスン場に着いてから。だから家では台本を読む程度にしています。
これから、オーディションも受けるようになるんですね。
はい。ドラマの役もそうですし、声優さんの仕事にも挑戦してみたいですね。あと『ワンワンわんだーらんど』の経験を生かして、舞台もやってみたいです。
兄弟はいますか。
小学生の弟と1歳の妹がいます。
3人弟妹のお姉さんなんですね。家ではしっかり者のお姉さんですか。
いえ、家では結構、甘えています(笑)
ドラマなどの以外の仕事だと、何かやってみたいことありますか。
演技に関わることであれば、どんなことでも挑戦してみたいですね。いずれは声優やミュージカルのお仕事もやってみたいと思っています。
声優さんの話がありましたが、好きなアニメはありますか。
ディズニー映画の『マイ・エレメント』です。火のエレメント、エンバーは同じ事務所の川口春奈さんが声優を務められているんです。川口春奈さんが声優をされているところを想像しながら映画を観ていたので、より面白く観ることができました。
いつか川口さんに会えると良いですね。
はい、今から楽しみですし、いつか共演できるようにお芝居を頑張りたいです。あと、私と同じ子ども向けの番組出身の福原遥さんにも憧れています♪ 福原さんが「まいんちゃん」から「福原遥」として活躍されているのと同じように「はるちゃん」から「倉持春希」として活躍できるように頑張って行きたいです!
では、倉持さんもいつかは朝ドラ女優を目指したいですね。
ずっと無限に目指したいと思います!(笑)
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お仕事以外のことも聞かせてください。学校ではなにかクラブや部活に入っていますか。
ボランティア部に入っています。ほかの部活のお手伝いをすることが多いのですが、それ以外にも、公民館に行って屋台を出したり、ボランティア活動をしています。
どうしてボランティア部に入ったのですか。
小学生の頃からゴミ拾いが大好きなんです。中学生になって、ボランティア部があることを初めて知って、またゴミ拾いができると思いました(笑)。あと、先輩後輩の壁が無く、みんなの仲が良さそうだったので入りたい!と思って入部したんです。本当は演劇部に入ろうと思っていたんですけどね(笑)
部員は何人くらいいますか。
1年生だけでも10人くらいいて、全体では25人くらいです。
ゴミを拾うのが好きということは、キレイ好きなんですか。
いえ、自分の部屋はあまり掃除できていなくて(笑)
(笑)。やっぱりきれいすぎても、自分の心地よい散らかり具合ってありますよね。
そうなんです(笑)。人のものは片づけたくなるけど、自分のものはこのままでいいかな……とつい思ってしまいます(笑)
休みの日、部活が無かったら何をして過ごしますか。
弟と遊んだり、1歳の妹の面倒をみたり、あとは読書することが多いです。
弟さんとは何をして遊ぶことが多いんですか。
はじめはカードゲームをしたり平和なんですけど、気がつくと戦いになっています(笑)
ケンカするんですね。
いっぱいします(笑)
いつもどちらが勝つんですか。
私の方が大人だから、「ここは譲ってあげよう」と思って負けてあげます(笑)
妹さんはまだ1歳だから、遊ぶというよりお世話している感じですかね。
そうですね。でも、たまに1歳の子のおもちゃで遊んだりもしています。意外に面白いんです♪
きちんと妹の世話をして、将来弟さんとケンカした時には、味方に付いてもらわないといけないですもんね(笑)
(笑)。妹が今の私の年齢になったら、私は24歳になるんです。その頃には彼氏がいたら嬉しいな。結婚が前提の。
どんな男の子がタイプですか。
結婚する相手は、家のことをやってくれる人だったら嬉しいですね。あとは、一番優先するのが「私」であってほしいです。
もちろんです(笑)
無口な人よりも、たくさん話をしてくれる人がいいです。いつもみんなの空気を察してくれたり、料理もできる人だったら、幸せな家族になれそうですよね。
そうですね、今から理想の人、探しましょっか(笑)
まだ時間があるので、ゆっくり探します!
ますます将来が楽しみになりますね。
いつかは「お母さん」になりたいです。これも一つの夢なんです。お母さんになって子育てしながら、お芝居の仕事もできる、カッコ良い女性になりたいです。
家でもそういった話をされるんですか。
恥ずかしいのでしません。でももし好きな人ができたら、ふわっと会話の中で伝えたいですね。「好きな人がさ〜」とか(笑)
将来、倉持さんがどんな彼氏ができて、結婚をするのか楽しみですね(笑)。
それでは最後に、今後も頑張っていくお仕事への意気込みをお願いします。
自分らしく、変わりたいです。この1年は中学生になったり、『ワンワンわんだーらんど』へ出演するようになったりと、いろんな変化があリました。でもそれは年齢による変化によって、身の周りも変わったことだと思うんです。これからは「自分自身から、自分を失わずに、自分らしく変わっていけるよう」、お仕事をがんばりたいと思います。
【出演番組】
毎月最終火曜16:10-16:39
NHK E テレ 「いないいないばあっ!ワンワンわんだーらんど」
レギュラー出演/はるちゃん
公式サイト https://www.nhk.or.jp/event/wanwan/
【プロフィール】
倉持春希 Haruki Kuramochi
2011年2月28日生まれ。東京都出身。150cm。B型。趣味:手話・琴。特技:歌・ダンス。研音所属。
幼少期から子役として活躍し、2019年4月からNHK Eテレ『いないいないばあっ!』の7代目のおねえさん「はるちゃん」として出演。2023年4月からはステージショー『ワンワンわんだーらんど』で全国にて開催されるイベントで活躍。今後は女優として、さらなる飛躍が期待される13歳。
公式サイト https://www.ken-on.co.jp/artists/kuramochi/