PHOTO :望月宏樹
TEXT:kukka編集部

単純なホラー作品でなく、先の読めない展開が魅力的な作品です。お化けのような怖さではなく、生身の人間が持っている狂気的な怖さだからこそ、引き込まれる作品だなと思いました。

原作を読んだ時は、率直にゾッとするほど怖いと感じました。ただ「恵里佳」というひとりの人物に向き合って役作りをしようと考えた時に、彼女自身はある意味では誰よりも純粋に青嶋先生のことが大好きで、一途に愛した、その結果がドラマで描かれているような展開になったと思ったんです。だから、見ている人に怖く見せようという意識はなくて、ただただ青嶋先生のことが好きな気持ちを一番大事に演じることにしました。

アクションシーンが今回の作品では多くありました。ここまで本格的なアクションがある作品は初めてだったので、その部分で難しさを感じました。特に相手との息が合っていないとアクションシーンに見えないので、何度もテイクを重ねたこともあり苦労した点ではありました。アクションをする上で、自分の体の使い方もそうですし、何より相手との息が合っていないと相手をケガさせてしまうことに繋がりかねないので、また一つ違った緊張感はありました。

自分自身でも映像を見ても、迫力があって怖いなとは思えました。でも演じている最中は無心だった記憶しか残っていないですね。

はい、同じようなアクションシーンがあれば必ず生きてくると思います。

どのシーンも監督や青嶋先生を演じた渡辺大知さんをはじめ、みんなでこうした方がいい、ああした方がいいなどと、撮影直前まで話を重ねながら撮影をしました。だからこそより良いシーンが撮れたんだと思います。

こんなに臭いと言われたことがないほど、みんなに臭い臭いと言われました。でもみなさん、撮影後にフォローしてくださってました。「本当は臭くないよ」と(笑)

見た目からして、食べ物ではないような状態だったので、もちろん私は食べることができませんでした。でも実際には、フードコーディネーターさんがきちんと作った食べられるビーフシチューだったようですけど(笑)

ものすごく お芝居に熱心な方です。どのシーンでもきちんと向き合っているのが分かりますし、アドバイスを頂いたり、丁寧に話し合いをしてくださる印象です。渡辺さんのおかげで撮影の幅が広がって、素敵なシーンになった場面はとても多かったと思います。

やはり同世代の子が集まると学校の雰囲気は出てきますね。

いえ、みなさん初めましてだったので、人見知りを発動させてしまいました(笑)。ただ、今年、出演した「霧尾ファンクラブ」のロケ現場と同じ学校での撮影だったんです。撮っている内容は全然違うものですけど。

はい、学校はどこでも案内できるくらい詳しいです(笑)

監督とも話をしたのですが、特に「表情」にはこだわって撮影をしたシーンが多くあります。目の使い方ひとつでもさまざまなパターンを試しながら撮影をしました。目を開いたままの方が映像で見るとより怖く見えるだとか、こういう動かし方をした方が怖く見えるだとか。本当に、映像を通して見てみると、目の動かし方だけでも全然違って見えるので、またひとつ勉強になったなと実感しています。

自分はこうだろうと思っていたことでも、映像を通して見ると、まったく違ったものに見えてしまうんです。特にこの作品ではそういった場面に出くわすことが多い現場だったので、とても勉強になりました。

ピンポイントで言うなら、1話の最後、学校の廊下を歩くシーンです。ひと言「先生」と言う場面なのですが、笑っているのか、怒っているのか、泣いているのか、分からない表情のシーンです。台本にも、怒るとか泣くとか具体的な指示は書かれていなかったため、その表情にはかなりこだわって、何テイクか撮らせていただきました。そういった表情を映したシーンは注目して見てほしいです。

すごく「恵里佳」の心情を表している楽曲だと感じましたし、ドラマにもぴったりな曲だなと思いました。特にサビの部分で急に明るいポップな曲調になったり、すごく不気味さもあって、このドラマを表している曲だと感じました。

この曲に関しては、歌に感情を込めない方が、より怖さが引き立つと思っていました。淡々と 歌い上げてはいるけれど 、曲調が変わったり、リズムがはいるので、変に私がどうこうすること無く歌ってみようとの思いはありました。

「歪み」ではないのですが、私が視力があまり良くない方なんです。なので、人の顔があまりぼんやり歪んで見えないことが多いのですが、緊張しやすいタイプでもあるので、人と話す時は良かったなと思うことがあります(笑)

曲やドラマのイメージに合わせたダンスなので、その不気味さも相まって、クセになる振り付けを多く採り入れたダンスです。歌もダンスも好きなので、ドラマ「エリカ」を一緒に盛り上げていけたら良いなと思っています。

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はい、すごく行っています。最近も本当にラーメンが食べたくて、週に2回行く時もあるほどです(笑)

あまり冒険しない派なので、気に入ったお店が見つかると、そこに通うようにしているんです。

「一蘭」です(笑)。家系にも行くことがあるのですが、とんこつラーメンが好きなので「一蘭」や「一風堂」が好きなんです♪

はい。でも食べた後は、きちんと運動するようにしています♪

伊王島観光がおすすめです。サイクリングで島一周ができて、温泉もあるんです。コテージもあって島に泊まることもできるので、まる一日、楽しく過ごせる場所です。長崎に行かれることがあれば、ぜひ参考にしてください。

原作を読んでも、映像を見ても、ゾッとする怖さのある作品です。ただ、単に恐怖心を煽るものではなく、あまりホラー作品が苦手だという方でも、人間関係の話の延長にある作品なので、物語の展開が面白く気になる作品でもあります。ぜひ私の演じた「恵里佳」の表情や仕草に注目して見ていただけたら嬉しいです。


【出演情報】

FOD オリジナルドラマ
2025年8月1日(金)より独占配信中

「エリカ」

毎週金曜日20:00  全6話

臨時教員として赴任してきた青嶋一哉は、クラス内で浮いた存在となっている生徒・閉野恵里佳(茅島みずき)の噂を耳にする。「彼女の問題を解決できれば、本採用も夢ではない」、そんな助言を受け、解決を決心する青嶋。しかしどこか不自然な距離感や体臭、周囲と噛み合わないエリカの言動に、次第に違和感を覚えていく。そしてエリカとの出会いによって彼の人生は大きく崩れ始める。彼女の常軌を逸するストーカー行為により、彼だけでなく、彼を取り巻く人たちにも危害が及ぶ。目まぐるしい展開と衝撃のバッドエンドに目が離せない作品。果たして青嶋は、エリカの呪縛から逃れることができるのか…。

<出演>
茅島みずき(閉野恵里佳)
渡辺大和(青嶋一哉)、岡本玲(小峰綾)
山本道子(閉野フサ)、續木淳平(牛田先生)、内野謙太(小田隆)、桃月なしこ(小田美緒)

主題歌:茅島みずき「distortion」(Amuse)
原作:楠本哲『エリカ』(株式会社少年画報社)
楠本哲「エリカ」(少年画報社)
©楠本 哲/少年画報社

▶︎FODオリジナルドラマ「エリカ」オフィシャルサイト
▶︎FOD「エリカ」視聴サイト


【リリース情報】

distortion

茅島みずき(Amuse)
2025年7月30日(水) 配信スタート
FOD オリジナルドラマ「エリカ」主題歌


【プロフィール】

茅島みずき Kayashima Mizuki

2004年7月6日生まれ。長崎県出身。 2017年にアミューズ主催のオーディションでグランプリを受賞後、デビュー。ドラマ「卒業式に、神谷詩子がいない」(22/日本テレビ)、「教祖のムスメ」(22/MBS)、「明日、私は誰かのカノジョ Season2」(23/MBS)で主演を務めた。そのほか『女子高生に殺されたい』(22/監督:城定秀夫)、『交換ウソ日記』(23/監督:竹村謙太郎)などの映画にも出演。昨年は「あの子の子ども」、「素晴らしき哉、先生!」、『【推しの子】』(監督:スミス・松本花奈)など話題作にも出演し、現在は、映画『山田くんとLv.999の恋をする』が公開中。「資生堂」「CHANEL」「ゼクシィ」14代目CMガールなど、多数のCM・広告にも出演中。

Instagram @mizukikayashima_official
X @MizukiKayashima
YouTube Mizuki Kayashima
公式サイト
https://www.amuse.co.jp/artist/A8872/

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