ドラマ『恋せぬふたり』での“カズくん”役や、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の平維盛役、そして民放連ドラ初主演を務めた『何かおかしい』など話題作に出演し注目を集めた俳優・濱正悟。満を持して現在、放送中の連続テレビ小説『舞いあがれ!』航空学校編に出演する。さらに大きな話題を集めそうな予感漂う濱正悟に朝ドラ撮影秘話を初めプライベート、そして大好きな最新カレー情報についても話を聞いてきました。スマートで物腰も柔らか、超が付くほど自然体が似合う濱正悟の魅力を紹介します。

Photo:arakat
Stylist:徳永貴士(SOT)
Hair & Make up:佐々木麻里子
Text:kukka編集部

出演が決まった経緯を教えてください。

オーディションで決まりました。オーディション自体は1回だけでしたが、ほかと比べると長めに時間が取られていた印象です。約1時間をかけて4つの役をローテーションで演じる形式でした。

オーディションでの手応えはあったのでしょうか。

4つどの役でも楽しく演じられるように、自分の中で作り上げて臨みました。やりたいことはやり尽くしましたし、やろうと思っていたことも全部出し切れた感じではいました。

実際に、出演が決まったと聞かされた時の率直な感想を聞かせてください。

「マジか!」と思いました(笑)。実感が湧かなかったですね。目指せば目指すほど、遠のいていく感じもしていたので。でも、率直に嬉しかったです。

オーディションでは4つの役を演じたそうですが、決まった役が「中澤真一」でした。ご自身では、意外だったのでしょうか、それともやっぱりそうかと思われたのでしょうか。

やっぱりそうか、と思いました。もしやれるのであれば、きっと中澤役かなと何となく予想をしていました。

憧れの朝ドラ出演。撮影初日の印象を聞かせてください。

アットホームな感じで、初日の僕も受け入れてくれる雰囲気がありました。とにかく、あったかい感じで、どのスタッフさんも役者ファーストで丁寧に気遣ってくださる方ばかりでした。共演する航空学校へ通う他の役者のみなさんも積極的にコミュニケーションをとってくださって、僕が少し消極的な分、とてもありがたかったです(笑)

中澤役に対する監督からの要望はあったのでしょうか。

衣装合わせの際にお会いして、その時に「君の隙がある雰囲気が中澤に似ていてぴったりな役だと思ったんだ」と言われたことを覚えています(笑)。視聴者には知らされない裏の設定があるのですが、中澤の人物背景はいろいろと細かなことが決まっていてその説明を受けました。人間関係の面で見どころがあると思うので、映像には映らない背景も踏まえて、上手く視聴者に伝わるよう演じられたらと思います。

演じられた「中澤真一」役の見どころ、ここに注目してほしい点を教えてください。

結婚して子供がいるんですけど飛び出して、25歳まで入学できる航空学校に年齢制限ギリギリで入学したので、同じ学校で学ぶ生徒よりも年上にもかかわらず、しっかりしてないところが中澤にはあるんです。みんなとズレがあったり、ひとりで絡まってしまったり。そんな中澤が、観てくれる人たちにどう映るのか僕自身が楽しみでいます。割と台本にないこともこうしてみようとか、共演者と話をしてここをこうしてみようなどと工夫したところもあります。そういうのが生き生きとして、放送に表れていると嬉しいですね。中澤は変化の大きな役ではあるので、いろいろな面を持っている役だと思います。

撮影現場でのエピソードとして、特に思い出に残っていることはどのようなことでしょうか。

帯広空港のすぐ脇にある航空大学校で撮影をしたんです。撮影をしていると、隣りが空港なので、ジャンボジェット機がすぐ目の前に見えるんです。これはめちゃくちゃ舞いあがりました!(笑)。普段空港で見かけるのとは迫力が全然違いました。なかなかジャンボジェット機が生で目の前で飛び立つことはないじゃないですか。それに滑走路に立つこと自体もないので、それもすごく楽しかったですね。

それは確かに舞い上がりますね(笑)

そうですね。それと帯広の空と空気が本当にきれいでした。気温も北海道なので暑くなく涼しい中で撮影ができてよかったです。

帯広でのオフは何をされていたんですか。

ジンギスカンを食べましたし、あとカレーが好きなのでカレーも食べました(笑)

帯広のカレー屋さんも巡ったんですね(笑)

それが帯広はあまりカレー屋が多くなくて、「インデアン」という有名なところには行きました。ただ「カレーリーフ」というスープカレー屋にも行きたかったんですけど、撮影場所から遠くて。ホテルに自転車もあったんですけど、20km以上離れていて諦めました(笑)。「吉田大誠」役の醍醐虎汰朗くんとはドラマでルームメイトな関係だったこともあり、撮影で仲良くなりました。ふたりでカレー屋に行ったり、20分くらい歩いてサウナに行ったり、あと帯広にしかない「ばんえい競馬」にも行きました。競走馬がソリを引きながら争う競馬で楽しかったですね。

プライベートについても話を聞かせてください。最近、何か“舞いあがる”ほど、嬉しくて報告したくなることはありましたか。

これがないんですよ(笑)。普通に生活していますし、自炊もしていますし(笑)

そこをなんとか(笑)

普段から料理は作っているのですが、より料理を作るようになりましたね。もともとカレーばかりを作っていたんです。でも、コロナ禍になって肉料理を作るようになり、最近は魚料理も作るようになりました。フライパンにお米を入れて、トマトを入れて、表面を焼いた魚を入れて、即席炊き込みご飯を作ってみたり。そういう料理を作って美味しかった時に、舞いあがる気分になりますね。料理は楽しいです。だから最近は、カレー以外の料理も頻繁に作っています。

ひとり時間、何をされていることが多いですか。

洋服を買いに出かけたり、カレーを食べに行ったりします。

カレーはひとりで食べに行くことが多いですか。

半々くらいですね。誰かと行くのは楽しいですし、ただひとりだと、よりカレーに向き合える感じがします(笑)。メニューを見たり、何がカレーに入っているのかお店の方に聞き安いですしね。

ウェブ連載もしていましたし、カレーを食べに行って濱さんと気付かれてしまうことありますか。

気付かれているのかどうかは分からないのですが、カレー屋の方はあまり声をかけてこられない印象です。パンバーグやパスタを食べにお店に行った時には、帰り際とかに声をかけられることはあります。できれば帰り際ではなく、早めに言ってもらえると嬉しいですね。何か変なことしていなかったかな、と心配もなくなるので(笑)

「舞いあがれ!」への出演でさらに声を掛けられること、増えそうですね。

放送では前髪を上げた7:3分けの髪型で黒縁メガネもかけています。いつもの僕とギャップがあるので気付かれないかもしれないです。でもオンエア中は前髪は上げて街を歩かないようしようと決めています(笑)

改めてになりますが、カレーについて聞かせてください。濱さんが思う、今行くべき「カレー屋3選」を教えてください。

難しいですね(笑)。今「ビリヤニ」がすごく来ていると思うんです。少し前に食べたホタテ海鮮のビリヤニが美味しかったのは渋谷にある「カレーショップ初恋」ですね。このお店はおでんのカレーを提供したりメニューが独特なんです。あとは高円寺や東京駅にもあるカレー屋で「エリックサウス」。いろいろなところにお店はあるのですが、この店めちゃくちゃ美味しいです。自分の傾向として、スパイス多めで味付けは薄いところが多い気がしています。「エリックサウス」は味付けも含めて美味しいんです。店舗によって全然異なる日替わりメニューを出しているのも魅力的です。3つ目は八丁堀にある「ピラミッド」です。ここはドイツのカレー、欧風カレーなんです。ドイツビールをふんだんに使ったカレーで、お酒が好きな方にはおすすめです。「エリックサウス」でインド系のスパイスカレーを感じていただき、「初恋」で創作カレーを楽しんで、「ピラミッド」でカレーの可能性を感じて欲しいですね。

kukkaもカレーの街・下北沢にゆかりがあるのですが、下北沢だとどんなお店に行かれますか。

下北沢にも「NAN STATION」がありますよね。あと先日、下北沢にある「旧ヤム邸 シモキタ荘」の大阪にある本店にも行ってきました。レトロで和風の雰囲気でとても良かったです。「カレーの惑星」はレパートリーがたくさんあって食べ飽きないですよね。あと僕がよく行くのは「茄子おやじ」。カレーの話は尽きないですね(笑)

たくさんのカレー情報、ありがとうございます。それでは、最後に2023年に向けた抱負と、朝ドラ出演に対する思いをファンの方へメッセージメッセージでお願いします。

自分にとって今年はいろいろなものが実った年で、新しい出会いもあった年なので、来年また実ることもたくさんあると思っています。だからこそ、2023年は初心を忘れず一歩一歩やっていきたいと改めて思っています。プラス新たな挑戦もしていきたいですね。役者として、過渡期でもあるので、芝居に対して貪欲でいたいと思います。歴史のある朝ドラに関わることができたのは、今になってより実感が湧いて来ました。みんなが成長していく物語を演じていると、自分自身も成長できたのかなと思えてきます。それをみなさんに見せられるのは嬉しく思います。ぜひ毎朝、見て頂けると嬉しいです。

<衣装>
コート¥74,800、パンツ¥29,700(ともにイロコイ / イロコイ ヘッドショップ)、Tシャツ¥13,750(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿店)、靴 スタイリスト私物
イロコイ ヘッドショップ 03-3791-5033
ラッド ミュージシャン 原宿店 03-3470-6760)


【朝ドラ情報】

NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』

<出演>
福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月
目黒蓮、山崎紘菜、濱正悟、醍醐虎汰朗、佐野弘樹、山口智充、くわばたりえ 吉川晃司、高畑淳子 ほか
<作>桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
<スタッフ>演出:田中正・野田雄介・小谷高義・松木健祐 ほか

公式Instagram   https://www.instagram.com/asadora_bk_nhk/
公式Twitter      https://twitter.com/asadora_bk_nhk
公式サイト   https://www.nhk.or.jp/maiagare/


【プロフィール】

濱正悟

はましょうご。1994年8月22日生まれ。東京都出身。身長:180cm。2015 年、GirlsAward×avex「BoysAward Audition」で特別賞を受賞しデビュー。 スーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(18-19/EX)に宵町透真 / ルパンブルー役で出演。今年NHKよるドラ「恋せぬふたり」で“カズくん“役を演じ、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」平維盛役では役名がトレンド入りするなど話題を集めた。また「日経エンタテインメント!」が発表した20代俳優出演数ランキングでは1位を獲得、ドラマ「何かおかしい」で民放連ドラ初主演を果たすなど活躍の場がめざましい。連続テレビ小説「舞いあがれ!」航空学校編では妻子を持ちながらも夢を諦めきれず航空学校に入学してきた中澤真一役を演じる。2023年は映画「お別れの歌」、「恋愛終婚」「四角の中の人たち」3本の主演映画の公開も待機しており、更なるブレイクが期待される。

公式Instagram:@hamastagram822

公式Twitter:@ unpre_

公式サイト:https://avex-management.jp/artists/actor/HMSHG

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