10月19日(土)、4人組ガールズグループ「@onefive」によるデビュー5周年を記念したワンマンライブが初のオンラインライブを開催した生誕の地・Shibuya WWW Xで開催された。当時、15・16歳だったMOMO・KANO・SOYO・GUMIの4人も、メジャーデビュー、全国ツアーなど、濃密で貴重な経験を数多く重ねて来た。大きく飛躍と成長を遂げた4人が、改めてその高いパフォーマンスを熱烈なファンの前で余すところなく披露した圧倒的なライブをレポートします。@onefiveにとっては5周年もまだまだ一つの通過点であり、ますますの成長と活躍を期待させる一夜だった。
【ライブレポート】
開演時間の18:00前、すでに会場には観客同士の肩がぶつかるほど満員の観客。収容人数満員となった会場の「Shibuya WWW X」には、LIVEHOUSE TOUR 2024 “Classy Crush”のオフィシャルTシャツを着て、Born踊れ扇子や@FIFTHLIGHTを手にした多くの観衆で溢れ返っていた。すべてのライトが落とされ真っ暗になると、駆けつけた観客から「KANO、SOYO、GUMI、MOMO、@onefive!」とメンバーそれぞれの名前をコールが。オープニングを待ちきれない彼ら彼女らの歓声が会場に鳴り響いた。
そして、遂にそのときが訪れる。その歓声を黙らせたのは、聴き覚えのあるピアノ音。観客全員がその繊細なピアノ音を拾おうと耳を澄ました。記念すべき5周年を祝うライブ、そのオープニングアクトは1st Album「Classy Crush」に収録された「このままじゃ壊れそう」。しっとり聴かせるナンバーは、気持ちの高まった観客の気持ちに、優しく寄り添うようだ。集まった観客全員がステージの4人に集中する。
続いての曲は、2020年6月リリースの@onefive初CD曲「まだ見ぬ世界」。直前の「このままじゃ壊れそう」の歌詞「まだ見ぬ世界の そう 約束をかわすのこの手で〜♪」を受けたかのようなセットだ。爽快さのあるメロディーに初々しい歌詞。4年の時を経て、自信と確信を得てステージに立つ@onefiveの4人。その成長ぶりを改めて見せつけることができた圧巻のステージパフォーマンス。笑顔あふれる彼女たちを、リズムよく揺れながら照らすライトが印象的だった。
MC前の曲は、昨年11月にリリースした「F.A.F.O」。4人のキュートさを全開に魅せながらも、どこかカッコイイ良さもある曲。キレのあるダンスと、@onefiveの曲の中でも1、2を争うほどの早口な歌詞がより一層、会場を盛り上げてくれた。時折、観客を挑発するかのような仕草に、もうデビュー当時のあどけなさはない。それ以上に来てくれた観客を楽しませる、そして誰より彼女たち自身が楽しんでいる姿がそこにあった。そんな瞬きを忘れさせるような楽しく、ハイテンションなパフォーマンスが繰り広げられた。
<MCタイム>
KANO、SOYO、MOMO、GUMIの順に5周年ライブに来てくれた@fifthのみんなへ挨拶と感謝を伝える。次に、この「Shibuya WWW X」の会場は、4年前に配信で初めて無観客ライブを行った、@onefiveはじまりの地であることを集まった観客に報告。
再開の一曲目は、「Mr.Gorgeous」と「Like A」。この2曲も彼女たちのスウィートで可愛さ溢れる歌声で完成されるナンバーだ。
<MCタイム>
次に@onefiveから観客へ質問が投げかけられる。「@onefiveのライブに初めて来てくれた方は、何がきっかけだったか?」。観客からの回答は、4人が映画出演した昨年公開の『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』だったり、今年3月にアリオ橋本で開催された「Classy Crush」リリース決定記念ミニライブだったり。多彩なシーンで活動を重ねて来た彼女たちの成果が、今日この場の盛り上がりに繋がっていることが証明された時間となった。
続いての曲、ドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」主題歌であり、彼女たちのことをよりたくさんの人に知ってもらうきっかけにもなったメジャーデビューのナンバー「未来図」。4人全員が黒髪で、高校生らしさが残る2年前の2022年11月リリース。疾走感に満ちた楽曲は、大きく成長し、これからも走り抜けていく今の彼女たちにぴったりな一曲だ。
立て続けに披露したのは「Classy Crush」の5曲目に収録された「Last Blue」。リフレインされる「NA NA NA NA NA~♪」が印象的なナンバーだ。苦い思い出もあるけれど、それでも顔を上げて前を向いて進むんだという静かな決意を感じさせてくれる一曲。「未来図」から一転、転調するかのような「Last Blue」のメローな曲と優しい歌詞に観客も4人に釘付けだった。
間髪入れずに流れて来た「Chance」のイントロ。未来図 ⇒ Last Blue ⇒ Chanceの転調構成は観客のハートを弄ぶかのような編成だ。もちろん、弄ばれるのを心待ちにしていた@fifthたちにとっては無二のチャンス。曲が終わると拍手喝采。急こう配を駆け抜けた気持ちの観客はやり切ったかのような笑顔。4人がもてなすパフォーマンスの煽りにも満足気だ。
一呼吸をおいて聞こえてきた曲は「Justice Day」。2023年8月リリースのメジャーセカンドシングル曲。集まった観客もステージ上の4人と一緒になり全力で頭をシェイクする。激しいダンスと力強く、熱狂するかのごとく髪を振り乱すシェイクパフォーマンスを披露する姿は圧巻だ!
鳴り止まない歓声の中で流れてきたのは「ショコラブ」。セクシーな大人Voiceと溶けるチョコレートにも似た艶のあるダンスパフォーマンス。20歳の大人の女性へ成長した彼女たちの妖艶なパフォーマンスに、うっとりしながらリズムを取る観客の姿が印象的だった。
<MCタイム>
ここまで、ぶっ通しで突き進んできたライブ。「ここからは後半」の話が出ると大勢の観客からは「えー」の大合唱!このまま朝まででも踊れるほどの盛り上がりを見せる@fifthたち。
「未来図」「Last Blue」「Chance」で@onefiveの可愛さを表現し、後半の「Justice Day」「ショコラブ」では一転、クールでカッコイイ@onefiveな構成で観客を喜ばせたかった、とMOMOが報告。「5周年だからこそ、いろいろな私たちを見せたくて、みんなで構成を決めた」とSOYOも補足。
「キレキレに踊った私たちの次、今度はみんながキレキレに踊る番!」の掛け声に続いて、ステージ上の4人が取り出したのは「Born踊れ扇子」。扇面にはSOYOが書き下ろした「くらっしーくらっしゅ」の文字。会場の誰もが次は「KAGUYA」だと理解。扇子を使って@onefiveと一緒に踊れる絶好の好機だ。今回みんなに踊りをレクチャーしてくれたのはKANOとGUMI。「パンパン ひだり みぎ ひだり~ みぎ~♪」。すでに踊りも予習済みの@fifthには、簡単なレクチャーだけで十分だ。観客をGUMIチーム、SOYOチーム、KANOチーム、MOMOチームの4つに分けて、輪唱するかのごとく、順番に曲に合わせて楽しく踊る時間の始まりだ。
そしてジャパニーズカルチャー「KAGUYA」の演奏がスタート。途中、曲が転調し、盆踊りを彷彿させるメロディーになると、先ほど練習した扇子ダンスパートへ。各チームに分かれた扇子の舞が波打つように渋谷のライブ会場を席巻した。
次の曲は「OZGi」。「KAGUYA」で盛り上がった勢いをそのままに、さらにアップテンポへ昇華。ジャパニーズ“おじぎ”を模したダンスシーンでは、会場中の全員が@onefiveの4人と息ぴったりの「OZGi」ダンスを満喫した。「OZGi」ダンスの掛け声に会場のボルテージも最高潮に達した。
ここまできたところでMCのMOMOからは「みんな、これくらいで疲れたとか言わないよね!」の激煽り。間髪入れず、観客からの一斉に「言わない!」のレスポンス。さらにKANOから「みんな、もっと声出していくよー!」の追い煽りにも「イェーイ!!」の歓声が湧き上がった。
そして、歓声が収まらぬうちに流れて来たのは「TAP!TAP!TAP!」。観客が大きくクラップする姿に、「TAP!TAP!TAP!」の掛け声&リズムとシンクロする光景が広がる。特別な空間に最高の音楽とパフォーマンス。会場に駆け付けたファンへの想いと、それに応える熱狂的なファン。心地のよい「TAP!TAP!TAP!」のリズムが今日の5周年ライブを祝福する最高の時間を作ってくれた。
その流れのままに聞こえてきたのは「SAWAGE」。セカンドシングル「Justice Day」のカップリング曲で、タイトルの通りノリが良くライブでも大盛り上がり必至のナンバーだ。以前のインタビューで、SOYOは「聴いてくれるお客さんと1つになれる瞬間な気がして、とても気に入っている」と話し、MOMOは「曲が進むにつれて、どんどんみんなを盛り上げてくれるのも特徴的」「この曲を一緒に声を出し合って歌いたい」と話していた。
「SAWAGE♪」とコールする観客たちの叫ぶ声。そして途中、@onefiveの4人がマイクを観客に向けて差し出し、アカペラで観客とともに大合唱。みんなで歌う「全く悩むことのない 何も気にすることはない♪」、その光景を目の当たりにし、かつて彼女たちが描いていた光景が、今宵現実となり目の前の世界に広がっていた。
歌い終わると、一度@onefiveの4人はステージを後にする。
会場にはアンコールを求める観客の声が響く。
<Encore>
3分後、“Classy Crush” のツアーTシャツに着替えて再びステージに登場した@onefive。流れてきた楽曲は@onefiveのはじまりの曲「Pinky Promise」。今からちょうど5年前の2019年10月19日は、初めて@onefive のメンバーが発表された日であり、「Pinky Promise」がYouTubeで公開された日でもある。結成から5年、コロナ禍での難しい時期を乗り越えて、いま数百人を前に日々培ってきた歌とダンスのパフォーマンスを披露する4人。「Pinky Promise」はそんな月日を思い出させてくれる想いの詰まったナンバーだ。
演奏が終わると、観客をバックに記念撮影タイム。撮影のポーズは、5周年の「5」を記念した、手のひらを広げた「5」のポーズだ。
そして、ライブ最後を迎えるにあたり、一人ひとりがライブの感想を観客たちに語った。
SOYO:
15歳の時に誕生した@onefiveがその時はこれほど続くものだとは思っていなかったことを吐露。でも今はこの@onefiveに人生を捧げたい、と思えるようになったこと。ステージの上で4人揃って歌って踊っている時こそ、自分が一番輝いていると実感していること、を話してくれた。最後に、「これからも6、7、8年と@onefiveと@fifthのみんなで同じ景色を見ていきましょう」と挨拶があり、観客からも大きな拍手が沸き起こった。
MOMO:
コロナ禍でのデビューで当時は大変だったこと。自分自身のやりたいことは本当に@onefiveなのかを自問自答する日々もあったこと。それらの不安を乗り越えて今はしっかりと前を向いていくこと。そして今の@onefiveで見る景色で満足することなく、もっといろいろな景色を@fifthのみんなと一緒に見に行くことを熱く約束してくれた。
KANO:
小学生の頃から一緒だった4人が20歳の今、ステージに揃って上がっていることを改めて実感していると語ったKANO。メンバーやスタッフ、@fifthたちに支えられて人としても成長することができた5年の月日を実感していると報告。そして、みんながびっくりするような大きなアーティストになることをしっかり宣言してくれた。
GUMI:
活動を見合わせることになった自身の行動への後悔と迷惑をかけたことへの反省を述べたGUMI。そんな中でも励みになる言葉やコメントに支えられてきたこと、3人で@onefiveの活動を頑張ってくれたメンバーやスタッフ、応援してくれる方々への感謝の言葉を続けた。そして、またこれからも@onefiveの活動を頑張っていくことを約束してくれた。
GUMIが挨拶を終えると、観客からは「お帰りなさい」の歓声。そして、どこからともなく「Happy Birthday」の大合唱が。活動を見合わせていた間に20歳を迎えたGUMIへ捧げる観客からのプレゼントソングが会場中に鳴り響いた。涙を浮かべるGUMIに駆け寄るSOYO、MOMO、KANO。彼女たち4人しか分からない友情を超えた信頼を互いに確かめ合った。
@onefiveがまた一歩大きく成長する姿を僕らは目にすることができた。
最後にMOMOから、今日のライブに来てくれた観客への感謝、そしてまだまだ@onefiveは道半ばどころかさらに大きく成長していくこと、これからも前だけ見て未来図を描いていく私たちに付いてきてください、とのコメントで締めた。
最後の曲ではスマホ撮影OKのアナウンスが。
一斉にスマホを取り出す観客たちの耳に届いたのは、最新リリース曲「Love Call」。「グループ結成からデビューなど、今までの道のりに加え、ファンやメンバーとの関係性、メンバー間の関係を綴った、ライブで全員が一つになれるような一体感の生まれる楽曲」(HPより)。そこにいるすべての人たちを包み込むような優しく、穏やかな「Love Call」は、紆余曲折を経て、今日のステージに立つGUMI、KANO、MOMO、SOYOの4人の今に相応しい一曲で、5周年ライブが幕を閉じた。
これからも続く@onefiveの成長と、果てしない未来への期待を予感せずにはいられない大切な大切な記念ライブとなった。
【セットリスト】
M0. このままじゃ壊れそう
M1. まだ見ぬ世界
M2. F.A.F.O
M3. Mr.Gorgeous
M4. Like A
M5. 未来図
M6. Last Blue
M7. Chance
M8. Justice Day
M9. ショコラブ
M10. KAGUYA
M11. OZGi
M12. TAP!TAP!TAP!〜SAWAGE
EN1. Pinky Promise
EN2. Love Call
各音楽配信サービスでセットリストのプレイリストを公開中
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【2025年春ツアー開催決定】
▶︎ツアー詳細はこちらから
◆大阪公演
公演日:2025年3月30日(日)
開場16:00/開演17:00
会場:LIVE HOUSE Banana Hall
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土曜 11:00~18:00)
◆愛知公演
公演日:2025年4月5日(土)
開場16:00/開演17:00
会場:名古屋CLUB QUATTRO
お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 名古屋 052-320-9100 (12:00~18:00)
◆東京公演
公演日:2025年4月6日(日)
開場16:00/開演17:00
会場:渋谷CLUB QUATTRO
お問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077 (平日12:00~18:00)
◆@fifth先行受付期間
2024年11月1日(金)12:00~2024年11月17日(日)23:59
【プロフィール】
@onefive(ワンファイブ)
MOMO・KANO・SOYO・GUMIの4人組。グループ名にもなっている「onefive」は全員が15歳の時に結成し、一期一会を大切にから。また「@」には“私たちから”、“今この場所から”との意味が込められている。2024年4月17日にメジャー1stアルバム「Classy Crush」をリリース。さらに音楽活動だけでなく、ドラマと映画版『推しが武道館いってくれたら死ぬ』に4人揃って出演するなど活動の幅を広げている。8月には全7都市を回る初の全国ライブツアーを行った。”Japanese Classy Crush” のコンセプトを基に活動する、今後更なる飛躍が期待されるアーティスト。
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