6月8日(木)~11日(日)まで、横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホールにて上演される舞台「人二人」。2度目の舞台にして初の主演を務めるのは、業界が注目する若手実力女優の清田みくり。澄んだ大きな瞳と黒髪が印象的な彼女に、初主演舞台「人二人」を控えた心境と意気込みを尋ねてみました。仕事のことはもちろん、趣味や今興味のあることなど、素顔が垣間見られるプライベートも掘り下げて紹介します。

Photo:安田まどか
Text:kukka編集部

まずは芸能の世界に入ったきっかけを教えてもらえますか。

中学生の時に「アミューズが応募者を全員面接します」という企画のオーディションがあり、それに応募したのがきっかけです。なので、お芝居の勉強もそこからスタートさせました。

初主演となる舞台「人二人」について、どういった舞台なのか紹介をお願いします。

ある日突然、もう一人の私を名乗る人物が現れるお話です。家族や周りの人たちから「あなたたちは二人で一人だよ」と当然のように言われてしまうんです。それを受け入れられない私がその事実に翻弄されていく展開になっています。

今回の舞台が清田さんにとっては2作品目で、昨年9月に舞台をご一緒された劇団papercraftさんから主演としてオファーがあったと聞いています。主演依頼の話を聞いた率直な気持ちを教えてください。

はじめマネージャーさんから話を聞いたのですが、びっくりした以上に、はじめは本当に信じられない気持ちの方が大きかったです。時間が経つに連れて、じんわりと嬉しい気持ちが溢れてきた感じです。

昨年、初めて出演された舞台「世界が朝を知ろうとも」を終えた時にも、次回の作品の話やまた一緒にできたら見たいな話もなかったのでしょうか。

またご一緒にできたら、とかその時には言い出せなくて、心の中だけでひっそり思っているくらいだったんです。ただ今回、このようなお話をいただくことができたので、舞台ではそのお礼をお返しできたらと思っています。

劇団papercraftを主宰されている海路(みろ)さんは、どのような方ですか。

おもしろい方です。でも少し静かな感じの方です。私が和歌山県出身なんですが、それをずっといじってくるんです(笑)。でも、私の緊張をほぐす意味もあってだと思うので、とても優しい方です(笑)

こんな舞台にしたい、といった意気込みを教えてください。

私の役柄が、異質な世界観に一人だけついて行くことができない役でもあります。お客さんに近い気持ちで物語が始まっていくので、観ている人ができるだけ分かりやすいように、ゆっくり丁寧な演技で、一緒に物語への理解をしていけたらいいなと思っています。何公演目でも、その新鮮さをお客さんに伝えていけたらと思います。

初主演の舞台をすることにご家族の方の反応はありましたか。

基本的には反応はないんですけど(笑)、でもおじいちゃん、おばあちゃん。母は観に来るらしいです。父は来ないらしいです(笑)。家族には、変に「頑張ってね!」とかも言われないので、私的にはかえってやりやすくて助かっています。

ドラマなど映像系の作品と違い、舞台で演じる上で、意識されることはどのようなことでしょうか。

まだ舞台経験も一度だけなので、何か決まったようなことは言えないのですが、どのような方が観てくれているのかが分かるのが舞台だと思います。だからこそ、その方たちに余すことなく舞台の魅力を伝えたいと思っています。当たり前のことかも知れませんが、そこは一番大事にしようと思っています。

今回の舞台は、もう一人の私が存在するお話ですね。近いニュアンスで、清田さんが双子だったらと想定させてください。もう一人の相手は、どんな人物だと良いでしょうか。

難しいんですけど、もう一人の相手は女の子がいいですね。双子の同性であれば、共感できる話も多くできるのでは、と思いました。思考が似ていたり、何事にも「そうだよね」と言ってくれたりだとか。

共感して欲しい、という願いも込めての意見なんですね。

そうですね。身内だから気兼ねなく意見を言える部分もあると思うので。

清田さん自身、今回の初主演作品を経験して、どのような成長があったらいいなと期待をされていますか。

一番は、今よりももっと芝居を好きになることですね。そしてあとは、やっぱり体力面です。前回の舞台は、2チーム制でしたし、オムニバス形式の1つの話だったので、舞台上に立っているのは30分ほどだったんです。1日に2公演も演じたことはなかったですし。良い舞台にするためにも、まずはその体力面でもしっかりと成長を実感できたらと思っています。

全7公演を4日間でこなす体力は相当な大事ですよね。ぜひ頑張ってください。


また、プライベートな話も聞かせてください。最近、清田さんがハマっていること、みんなにもっと広めたいことがあれば教えてください。

広めたいのは、バッティングセンターですね(笑)。先日、初めてバッティングセンターに行った時に、本当に楽しかったんです。なかなか、バットに当たらないんですけど(笑)。それでもすごく楽しくて。でも次の日、肩とか少し痛くて(笑)

(笑)。バットには何球当たったんですか。

2球です!20球中2球です!(笑)

バットは重くなかったですか。

重かったです。それにバットの振り方が全然カッコ良くなかったです(笑)。ヘニャヘニャなフォームでした(笑)

今後、気分を発散させたい時に通いそうですね。

はい、いつかホームランを打つのが夢なので♪

書道が特技とのことですが、書道好きな人は好きな漢字もあると思うんです。清田さんは何という字が好きですか。

私は舞台の「舞」の字が好きです。「舞」の字は、どれだけ誇張しても意外と様になるんです。最後のひと書きをグッと下に伸ばしてもカッコいいんです。

今の部屋に書道を書くための道具はあるのでしょうか。

書道はないのですが、「写経」を書く道具はあります(笑)

シブい趣味ですね(笑)。エレクトーンも特技とのことですが、子どもの頃から練習されてきたのでしょうか。

習い事としてやってきたのですが、上京時には持って来られなかったため、今は弾く機会がないんです。その代わり、部屋にはキーボードとギターがあります。

もしエレクトーンで何か弾いてとリクエストされたら、何を演奏されますか。

「翼をください」です。エレクトーンをやめる最後の発表会で演奏したのが「翼をください」だったんです。それまではジャズとかを演奏して来たのですが、「翼をください」は弾いているとすごく心が穏やかになるんです。なので、よくそれを覚えています。

現在、現役の大学生ですが、学校は忙しいですか。

文系の学部にいるのですが、試験があると構えてしまうところがあって、自分で自分を大変に追い込んでしまっているところはありますね。

学生のうちにこれはやっておきたい、と思うことはありますか。

大きなことで言えば、海外旅行をしてみたいです。アジアが好きなので、タイとかに旅行できたら良いですね。小さなことで言えば、後輩にご飯をスマートにご馳走できるようになりたいです。この間、芸能の先輩とご飯を食べに行った時にお会計で私の分も払ってくれたんです。 “お姉さ〜ん”という気持ちで嬉しくなったので、私も誰かにご馳走できるようになりたいなと思いました!

それではもう一度、仕事の質問に戻らせてください。女優として、このお仕事での目標を聞かせてください。

日々成長して行けたらと思っているのですが、具体的には、いつか何か賞を受賞できたらと思っています。このお仕事を続ける上で、分岐点にもなることだと思いますし、賞に選ばれるだけの女優さんにはなりたいと思います。

最後に、舞台「人二人」を観にきてくれる方々にメッセージをお願いします。

物語の設定がファンタジーですぐには受け入れ難いところもあるかもしれませんが、お芝居としては、リアルに覗き見しているような質感の作品にできたらと思っています。すごく不思議な体験をしてもらえるはずです。お時間があれば、ぜひ観にきてください。お待ちしています!

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【プロフィール】

清田みくり Mikuri iyota

清田みくり(きよた・みくり)。2002年8月20日生まれ。和歌山県出身。167cm。特技:エレクトーン・書道。アミューズ所属。
中学生の時に受けたオーディションを機に、芸能界入り。これまでにNetflix「First Love 初恋」、日本テレビ「だが、情熱はある」、テレビ東京「クールドジ男子」などのドラマや、7月1日公開の映画『モダンかアンーキー』に出演するほか、みずほ銀行「黒島先輩に聞いてみた!みずほダイレクトアプリ編/みずほ口座開設&手続きアプリ編」、NTTドコモ iPhone「ブレない青春篇」などのCMにも数多く出演。2022年9月、初の舞台出演作品となった「世界が朝を知ろうとも」での演技が評判となり、2023年6月8日〜11日公演の舞台「人二人」では初の主演を飾る。舞台をはじめドラマ、映画でも注目を集める20歳。

公式Instagram:@mikurikiyota_official
公式サイト


【舞台情報】

公演 2023年6月8日(木)〜11日(日)
横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール

舞台『⼈⼆⼈』

私達は、二人で私だったんです。
私は、昨日まで一人で私でした。
ところが今朝になると、もう一人の私と名乗る私が現れました。皆これに対しておかしいとは言いません。
むしろ、私の方がおかしいと言うのです。
つまり私は、何故か私達二人で私一人と認識されているのです。
私だけしか、これがおかしいことに気づいていない以上、受け入れるしかありません。
ただこの生活に慣れるには、もう少し時間が必要だと思いました。

<出演>
清田みくり
秋乃ゆに
平井亜門
朝田淳弥
堀口紗奈(劇団4ドル50セント)
伊藤慶徳
関口アナン
枝元萌(ハイリンド)
村上航(猫のホテル)

<スタッフ>
作・演出 海路
照明 國吉博文
音響 大倉栄人
舞台監督 伊東龍彦
舞台美術 椎橋蘭奈
宣伝メイク なかじぃ(KIND)
宣伝撮影 中川達也
宣伝美術 大島悠
演出助手 村田千尋
票券 ローソンチケット
当日運営 岩間麻衣子(大人の麦茶)
制作協力 林美月

協力 アミューズ、吉本興業、ソニー・ミュージックアーティスツ、エヴァ―グリーン・エンタテイメント、エイベックス・AY・ファクトリー、劇団4ドル50セント、アニモプロデュース、ボックスコーポレーション、地球儀、ハイリンド、OVERTONE、猫のホテル、KIND、大人の麦茶
主催:劇団 papercraft
後援:読売新聞社

<公演日程>
6/8(木)   19:00
6/9(金)   14:00 / 19:00
6/10(土) 14:00 / 19:00
6/11(日) 12:00 / 17:00
計7公演
※受付開始は45分前、開場は30分前からになります。

<会場>
横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール

<チケット料金>
全席指定
前売・当日 6,500円(税込)
U-25 4,000円(税込):要証明書/枚数限定
※未就学児入場不可

<チケット購入>
■ローソンチケット https://l-tike.com/papercraft9/
ローソン・ミニストップ店頭Loppi(Lコード:34124)
■当日精算予約 https://www.quartet-online.net/ticket/papercraft9

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