裁判所を舞台にした現在、放送中の月9ドラマ『イチケイのカラス』。出演する竹野内豊、小日向文世、黒木華らが演じる個性あふれるキャラクターの中で、物怖じしない性格の新人裁判所事務官・一ノ瀬糸子を演じている水谷果穂。普段から笑顔多めで穏やかな彼女の素顔とは逆の配役も見事に演じています。ドラマの見どころや撮影エピソードのほか、最近のプライベートなニュースもたくさん尋ねてみました!

Photo:きるけ。
Text:kukka編集部

出演されている『イチケイのカラス』について、ドラマの概要と水谷さんの役どころを教えてください。

竹野内豊さんが演じる裁判官・入間みちおのもとで一緒に働く新人の裁判所事務官・一ノ瀬糸子を演じています。クセ者のみちおさんに振り回されながらも、個性派揃いのメンバーが力を合わせて事件を解決していくドラマです。

一見、堅そうな裁判が舞台のドラマですがユニークなシーンも多く観られる印象です。

裁判官が主人公のドラマということもあって、どうしても堅く難しいイメージがあると思います。でも、どんな人が観ても楽しんでいただけるようなドラマにしようとみんなで心がけています。

事務官の一ノ瀬糸子を演じる上で、意識されていることはありますか。

新人ではあるけれど、目上の人にも物怖じしない振る舞いが面白いキャラクターだと思っているので、その人物像を意識しながら演じました。回を追うごとに、そのキャラクターの個性も出てくると思うので楽しんで観ていただけたらと思います。

何か監督や演出の方からのアドバイスはありましたか。

役全体としては、セリフのテンポを早くしてほしいということと、あと糸子は、今どきの若者らしい感じではなく、かといって何事にも冷めている新人でもない絶妙な立ち位置を見つけてほしいと言われました。

撮影の現場はどんな雰囲気でしたか。

穏かな現場で誰かがセリフを間違えると笑いが起きるようなあたたかい現場でした。

そういった楽しい雰囲気を作られていたのはどなただったのですか。

一番ムードメーカーだったのは小日向さんですね。本当に、小日向さんは明るい方で、テレビで観る明るいキャラクターより、実際はもっともっと楽しい方なんですよ(笑)。

共演されている方で、過去にご一緒された方はいますか。

小日向さんは『メゾン・ド・ポリス』で父親役として共演させていただき、竹野内豊さんは『ミッドナイト・ジャーナル』で、黒木華さんは『凪のお暇』、新田真剣佑さんは映画『ブレイブ ‐群青戦記‐』でと、これまでにご一緒したことのある方が多い現場でした。ですので、先輩方の多い現場でしたが、変に臆することなく撮影に挑むことができました。

水谷さんは普段、どのようにしてセリフを覚えるのですか。

まずは座りながら台本を見て声に出して覚えて、その後は、ご飯を作りながら、お風呂に入りながら、寝る準備をしながら、と生活の中で声を出して覚えることが多いですね。

誰かと読み合わせのようなことはされないんですね。

そうですね。台本を覚えるのに今まで誰かと読み合わせはしたことないですね。私の場合、何かをしながら覚えることが多いです。散歩しながら、とか。私の場合、座りながら覚えたりすると、その時は言えても、いざ現場でセリフが出てこないような気がするんです。なので、セリフは何かをしながら覚えるようにしています。

そうなんですね。今回のドラマでセリフはノーミスだったのでしょうか。

いえ、ノーミスまでとはいかなかったです(笑)。でもドラマの撮影セットで中2階の会議室があったのですが、その部屋でお芝居をするとなぜかみんな噛んでしまう連鎖が時々ありました(笑)。

以前のインタビューで「挑戦してみたい役はありますか?」と尋ねた際、なんと答えたか覚えていますか。

一時期、すごく宇宙人の役をやってみたいと言っていた気がします(笑)。

正解です(笑)。

そう、人間ではない役をやってみたいと言っていたと思います。

あれから時が流れて、今は何の役をやってみたいですか。

でもその気持ちに今も変わりはないですね(笑)。そういう人間ではない変わった役をやるとそういった役が続くと聞いていて、「いいな〜」と思ってしまいます。

そうですね、ではもっと奇抜な役が来るように普段からアピールしていかないといけないですね。

今はお芝居をとにかく頑張ろうと思っています!(笑)

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プライベートの話も聞かせてください。ドラマでは新人事務官役ですが、水谷さん自身、何か最近、新しく始められたことはりますか。

少し前からピラティスに通い始めました。そのせいもあって自分の体のことに興味を持つようになったんです。体の右と左の筋肉の量だったり、体のここは固いんだなとか、自分の身体の特徴について意識するようになりました。

ピラティスを始めるきっかけは何かあったのでしょうか。

今回のドラマでご一緒している桜井ユキさんに教えていただいて、ジムに通うようになりました。

ピラティスを始められて何か体に変化はありましたか。

バランスを取るための機械があるのですが、前よりも随分できるようになりましたね。あと、筋トレを頑張りすぎて脚が震えるようなことがありますよね。私の場合、それが結構すごくて、これまであまり運動らしい運動をしてこなかったからなのかなと思っていたんです。それが実は脳の影響かもしれないという説が話題に出てきて、びっくりしたんです。小脳をあまり使っていないとうまく伝達ができなくなることもあり、そういった状態になってしまうと聞いたんです。ところが、そんな震えの症状が出ているときに、スマホのライトを点けて小脳の近くで振ってみたんです。そうすると、今まで小刻みに震えていた脚がピタッと止まるんです。

本当ですか!?

本当なんです。もしかしたらと言って先生が試したら、ピタッと止まって「何これ!」ってなったんです。よく一点を見つめてしまい、あまり眼球を動かさないことがあるのですが、そうすることで小脳への伝達が鈍くなることがあるそうなんです。なので、動くものを見るなど、きちんと眼球を動かすように心掛けるようになりました。人の体って面白いなって思いましたね。

スマホのライトで震えが止まるってスゴイですね。

はい、怖かったです(笑)。前回、行った時にそれを発見したので、それからはプルプルと震えることがなくなりました。

これからもピラティスは続けられそうですね。

そうですね、今のうちにいろいろ運動を試しておいた方がいいと思ったので続けていこうと思います。

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愛犬の「モナカ」と最近、会えていますか。

いえ、実家にいるので全然会えていないのですが、写真は母が毎日のように家族のグループLINEに送ってくれているので、それを楽しみにしています。本当は、早く会いたいんですけど……。

本当に犬が好きなんですね。

もともと小さな頃は動物が怖くて触れなかったんですけど、犬を飼うようになってからようやく触れるようになったんです。犬が好きになって、それからほかの動物も好きになりました。

今は何も飼っていないそうですが、もし飼うなら何を飼いますか。

そうですね、モナカがいるので犬を飼うのは抵抗があるので、飼うなら猫とか……。あ、でもやっぱりモナカが犬なので猫も抵抗ありますね(笑)。一時期、ハムスターとかを本気で買おうか迷った時期もありました。

猫を飼うのは抵抗があったんですね。

そうですね、やっぱり「私は犬派だ」という気持ちもあって(笑)。

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水谷さんと、大友花恋さん、福原遥さんが出ている事務所公式のYouTubeも観させていただきました。やっぱり3人揃うと独特の“ゆるふわ感”がありますね。

一緒にいるとよく「3人ともふわふわしているね」と言われることがあるんです。あまり実感がなかったんですけど、客観的に動画を観たら、やっぱりふわふわしていましたね(笑)。

ファンの方々にとっては、3人の関係性や素顔を垣間見ることができて、うれしい企画ですね。

はい、普段から3人ともあんな感じで仲良くしています。

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最後に改めてドラマの見どころと、水谷さんご自身の告知もお願いします。

ドラマは1話ごとで完結するので、途中から観ても楽しめるドラマになっています。みちおさんをはじめ、メンバーの個性あるキャラクターが面白いのでぜひ注目してほしいです。あと毎回、胸に響く言葉やシーンもあるのでぜひ観ていただきたいです。
私個人からは初対面の方にイメージと違うんですね、と言われることが多いんです。まだ知られていない素の自分をYouTubeやお仕事の場で、どんどん見ていただけるようにしていきたいと思います!

ドラマ『イチケイのカラス』

フジテレビ系ドラマ 毎週月曜21時00分〜21時54分

型破りなクセあり裁判官・入間みちおと超堅物エリート裁判官・坂間千鶴。性格も価値観も事件へのアプローチも全て真逆の二人が運命的な出会いを果たした時 、難事件の裏に隠された真実が明らかになっていく!笑いあり、涙あり、サスペンスありの爽快リーガルエンターテインメント。

<出演>
竹野内 豊、黒木 華
新田 真剣佑、山崎 育三郎、桜井 ユキ、水谷 果穂、中村 梅雀、升 毅、草刈 民代、小日向 文世

<スタッフ>
原作:浅見 理都『イチケイのカラス』(講談社モーニングKC刊)
脚本: 浜田秀哉(『絶対零度』シリーズ、『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』他)
音楽: 服部隆之(『HERO』シリーズ、『半沢直樹』シリーズ他)
プロデュース: 後藤博幸(『SUITS/スーツ』シリーズ、『ほんとにあった怖い話』シリーズ他) 有賀聡(ケイファクトリー)(『カンナさーん!』、『初めて恋をした日に読む話』他) 橋爪駿輝(『嫌われる勇気』、『ペンション・恋は桃色』他)
編成企画:高田雄貴(『刑事ゆがみ』、『黄昏流星群』他)
演出:田中亮(『コンフィデンスマンJP』、『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』他) 星野和成(『チーム・バチスタ』、『SUITS/スーツ2』他) 森脇智延( 『 SUITS/ スーツ』シリーズ、 『ほんとにあった怖い話』シリーズ 他 並木道子(『 いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 』 、『モトカレマニア』他
制作協力:ケイファクトリー
制作・著作: フジテレビ第一制作室

水谷果穂・プロフィール

みずたに・かほ。1997年11月3日生まれ。静岡県出身。163cm。B型。 2012年オーディションを経て芸能界入り。2013年7月、テレビドラマ『リアル脱出ゲーム 密室美少女』(テレビ東京)で女優デビューを果たす。2016年1月公開『バレンタインナイトメア』で映画初主演を果たすと、その後もNHK連続テレビ小説『なつぞら』『義母と娘のブルース』『メゾン・ド・ポリス』『凪のお暇』など、話題作に次々と出演。2021年4月からは月9ドラマ『イチケイのカラス』にて裁判所事務官・一ノ瀬糸子役を熱演するなど、今後の活躍が注目される若手女優。

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