ジャンルレスな作品で評価の高い宇賀那健一監督が贈る最新作『Love Will Tear Us Apart』。話題性の高い本作で主演に抜擢されたのは、高い表現力と稀有な存在感を秘めた女優・久保田紗友。「愛」をテーマに、ロマンス×サスペンス×スラッシャー×コメディが混在する本作。“ビックリ箱のような映画”と評する本作への想いや撮影エピソードのほか、プライベートな近況など自然と惹かれてしまう彼女の魅力とともにお届けします。

Photo:安田まどか
Style:高橋茉優
Hair & Makeup:ナライユミ
Text:kukka編集部

オーディションを受けられた際に、「真下わかば」役は「私がやるべき役だと不思議と引き寄せられた」とコメントされていますね。特に、どのような点でそう思われたのでしょうか。

ちょうどオーディションを受ける少し前から、新しいエッセンスが今の自分には必要だと感じていた時期でした。” 何かを変えなければ ”と思い込んでいたんです。ただ、具体的に何をすれば自分の欲求が満たされるのか分からないまま過ごしていたのですが、そんな時期に、このオーディションを受けさせて頂きました。オーディション当日、監督の宇賀那さんが「まったくジャンルレスな映画を作りたい」と仰っていたんです。その言葉を聞いて、私の今のマインドがもしかしたら監督とすごく合うのではと感じ、「一緒にお仕事したい」と強く思ったのを覚えています。抱えていたモヤモヤが、この映画に出ることで何か変わるのでは、と希望を感じました。まだオーディションの段階だったのですが、不思議とこの役に決まるかも、みたいな直感もありました。

オーディションでの手応えは、普段からあるのでしょうか。

結果に関係なく、あまり手応えは感じない方ですね(笑)

今回のオーディションは特別だったんですね。

オーディションで監督とお話させて頂いたのですが、それがとても心地良かったんです。そのせいもあって今回の作品に導かれたような気持ちになりました。

実際に出演が決まったと聞いた時には、どんな気持ちでしたか。

“やっぱり!”と素直に思えました(笑)

何かの知らせみたいなものがあったんですね。

かも知れないです(笑)。当時は、20歳になった頃で、いま思うとよく分からないことで悩んでいた時期でした。そのモヤモヤな気持ちもあったので、当時をよく覚えています。

撮影中に監督から言われた印象に残っていることがあれば教えてください。

監督からは事細かく指示があった訳ではないんです。でも監督の伝えたいことが肌で感じられるような感覚もあって、撮影を続けていました。

久保田さんが作品から感じて受け取った「真下わかば」像を信じてくれていた感じですね。撮影の現場はどのような雰囲気だったのでしょうか。

みなさん、優しくて楽しかったのですが、心身ともに鍛えられた現場でもあったなと思います。

具体的にはどのようなところで、それを感じられたのでしょうか。

奄美大島に行ってからは、毎日が修行みたいな感じでした(笑)

本当に修行するシーンもありましたね(笑)

虫を気にしなくなるくらい草むらに押し入ったり、ジャングルに立ち入っての撮影もありました。本当に自分の身は自分で守らないといけないんだと感じ、サバイバル精神もかなり鍛えられました。奄美大島だけでなく、撮影の後半も身をすり減らすようなシーンもあって……。ただ、大変だけれど、この撮影を乗り越えたら、すごく良い映画になるはずだと信じてやり切ることができました。

映像にない場面でもかなりタフな撮影だったんですね。

はい。奄美大島の撮影ではスタッフみんなで、「明日のジャングルでの撮影もがんばろう」とお互いに気持ちを高め合いながら乗り切った撮影でした(笑)

滝に打たれるシーンもありました。滝行をしたのは人生初ですか。

初めてです。正直、過酷な環境下の撮影で家が恋しくなる瞬間もありました。でも現場の皆さんが真摯に作品と向き合っている姿勢を見て、私も応えたいと思いました。「わかば」は秘めた闘争心を持っている女の子なので、私も彼女の熱量に支えられていた現場でした。

「真下わかば」役のぜひここを観て欲しいと思うシーンはどのシーンでしょうか。

序盤にある川で叫ぶシーンです。そのシーンが「わかば」のすべてを表現していると思います。不条理なことに対する感情は、観ているみなさんも共感できることもあると思います。そこを読み取ってくださったら嬉しいですね。

アクションシーンもありました。これまでにアクションの経験はありましたか。

いえ、これまであまり経験がないんです。アクション指導をして頂いたのですが、その時から今も、もっとアクションをやってみたい気持ちは高まっています。カメラがあって、どう見せるかが大切なので、しっかり勉強したいと思っています。

本作は小学生時代の淡い思い出がエピソードになっています。ご自身の何か淡いエピソードがありましたら教えてください。

小学校の3,4年生の頃だったと思うのですが、授業中に隣りの席だった男の子と手紙でやり取りしていたことを覚えています。内容は他愛ものないことで、恐らく「絵しりとり」のようなことだったと薄っすらと記憶しています。恋には発展しなかったのですが、今考えるといいなと思ってほっこりしてしまいます(笑)

貴重な思い出をありがとうございます(笑)。作品中、恐怖を感じさせるシーンがたくさんあります。特におすすめするシーンはどちらでしょうか。

長いチェーンソーが出てくるシーンです。絵的にも怖いですし、顔や全身が真っ赤になるほど血を受ける光景も恐怖です。本当だったら、ものすごく怖いですね(笑)

プライベートな話も聞かせてください。最近、ハマっていること、推していることなどはありますか。

韓国アイドルをすごく推しています(笑)。あとアニメで「推しの子」を観始めたのですが、それにもすごくハマっています。

韓国アイドルは具体的に誰ですか。

「BLACKPINK」です(笑)

その中でも誰かを特に推しているのですか。

メンバーそれぞれが違った魅力があって、誰とかではなく全員を推しています♪

典型的な一人で過ごす休日のスタイルを教えてください。

サウナに絶対に行きます(笑)。よく行くところもありますし、初めての場所へ出かけることもあります。あとはコーヒーが好きなのでコーヒーを飲みに出かけることも多いです。

今後のお仕事の目標を教えてください。

具体的ではないのですが、怖いと思うものを減らしていきたいと思っています。例えば、時代劇ですね。一度だけ出演させていただいたことはあるのですが、また参加するとなるとやはり怖いなと考えてしまうので。怖いことを無くしていくのが目標です。

あまり経験がないことは、確かに構えてしまいますね。

そうなんです。結構、構えて緊張してしまいます。特に、クランクインの前は緊張します。始まって飛び込んでしまうと大丈夫なのですが。でもその緊張感があって、それがお芝居にとって良い方向になればとも思っています。

では最後に、映画を観てくれる方にメッセージをお願いします。

本当にビックリ箱のような映画だと思っています。同時に、この世界にある見過ごすことのできない不条理なことも描かれた作品です。それぞれ映画の表現は自由なので、先入観をもたずに映画そのものを楽しんで観てもらえたら嬉しいです。


【映画情報】

公開日:8月19日(土)

『Love Will Tear Us Apart』

―――狂おしいほどの、愛。―――
宇賀那健一が描く誰も見たことのない愛の形。

日本の田舎に暮らす普通の小学生・真下わかば。彼女はある日、虐められていたクラスメイトの小林幸喜を助けたことをきっかけに、わかばと関わる人が次々と殺される不可解な事件が起こっていく・・・。犯人は誰なのか。目的は何なのか。犯人がわかった時、わかばは本当の≪愛≫を知ることとなる。

<出演>
久保田紗友
青木柚 莉子 ゆうたろう
前田敦子(特別出演) /  高橋ひとみ
田中俊介  麿赤兒 / 吹越満
望月歩 天木じゅん 淡梨 須田アンナ

<スタッフ>
監督:宇賀那健一
プロデューサー:當間咲耶香 宇賀那健一
共同プロデューサー/編集:小美野昌史
脚本:宇賀那健一 渡辺紘文
制作プロダクション:VANDALISM
配給:VANDALISM
配給協力:エクストリーム
製作:「Love Will Tear Us Apart」製作委員会
2023年/87分/シネスコ/5.1サラウンド/DCP/カラー/R15+
Ⓒ『Love Will Tear Us Apart』製作委員会

公式HP:https://lwtua.jp/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/MovieLovewill
公式Instagram:https://www.instagram.com/Lovewilltearusapart_movie/


【プロフィール】

久保田紗友 Sayu Kubota

久保田紗友(くぼた・さゆ)。2000年1月18日生まれ。北海道出身。158㎝。趣味・特技:娯楽鑑賞、カメラ、歌、スキューバダイビング、乗馬。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。
2012年に女優デビュー。NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」、「過保護のカホコ」(日テレ)、「この世界の片隅に」(TBS)などの話題作に出演し注目を集める。近年では、ドラマ「鈍色の箱の中で」(テレ朝)、実写版「ホリミヤ」(MBS/TBS)、「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(TBS)、「ハマる男に蹴りたい女」(テレ朝)、映画「ハローグッバイ」、「サヨナラまでの30分」、「藍に響け」、舞台「たぶんこれ銀河鉄道の夜」などに出演。

公式Instagram:@kubotasayu
https://www.instagram.com/kubotasayu
公式X:@sayu_kubota
https://twitter.com/sayu_kubota
公式サイト
https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/215




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