サンシャイン劇場で開催中の俳優2人で構成する朗読劇「シャーロック・ホームズシリーズ」。最終公演日の5月12日(日)17時の回『四つの署名』に出演するのが、ドラマや舞台などで活躍する俳優・市川知宏。木村拓哉が主演で話題のドラマ『Believe-君にかける橋-』でも、看護婦長役を務める天海祐希の部下として、看護師「北村晴彦」役を好演する。直前に控えた朗読劇をはじめ、出演中のドラマ、さらには意外な特技を発見したプライベートニュースについても話をしてきました。

Photo & Text:kukka編集部

ドラマなどと違って台詞を憶える時間は必要ないのですが、その分、読み間違えができないため、映像作品とは違った緊張感があります。言葉だけでキャラクターを表現する必要があり、その難しさを稽古の段階で感じました。

映像の仕事と明らかに違うのは、お客様が生で見ている環境であることです。映像の仕事よりも、対象がはっきりしていて、目の前で見ているお客様に届けられることです。映像作品と違い、芝居をし直すことができない。仮にミスした場合でも、それをどうカバーして成り立たせるかが、怖いところでもあり、役者として面白いところでもあります。朗読劇の経験はあまりないのですが、緊張せずにリラックスして臨んだ方が観ているお客様もリラックスできると思っています。難しいことですが、よりリラックスして舞台に立つことを意識しようと思っています。

想像するだけで、通常の舞台よりも緊張する気がしています。大変なのは1回だけだとチャレンジをしにくいですよね。チャレンジに対するお客様の反応が一度しかないので。とは言ってもチャレンジをした方が結果的に役者として得るものは大きいと思うのでしっかり攻めたいと思います。

サンシャイン劇場のような大きな劇場で朗読劇ができること自体、役者としてはとても贅沢なことだと感じています。観客としては行ったことがあるのですが、舞台に立つことは初めてなので、そこも緊張するところですね。

今回の作品で初めてご一緒させていただくのですが、人当たりが良くて、物腰も柔らかで、優しい人なんだろうと感じました。一度きりの稽古でお会いしたのも初めてだったんです。俳優2人の朗読劇なので、本番での緊張を一緒に味わえるのは鈴木さんだけです。お互いに高め合って、良い作品にできたらと思っています。

ここは緩急を付けようなど、2人で話をしました。鈴木さんも朗読劇はほぼ初めてのようなので、お互いに協力していきたいと思います。

堅物で頭でっかちな印象です(笑)。少し気難しさがあって、頭が良くて、細かなことに気付けるけど、人としては少し抜けている部分もあって。ただ、そこが彼の魅力でもあるとおもっています。

やはりこの作品は、ホームズとワトソンのコンビ感が大事な作品だと思います。相手役とどうセッションするのか、どういうテンポ感でやるのか。それがこの作品の出来を左右すると思います。その辺りも観る人には楽しんでもらい、朗読劇を成功させたいですね。

基本は演者に任せていただく感じで受け止めています。ただ、ホームズとワトソン以外にも登場する人物がいて、ほかにも何役かを演じるんです。女性の役をやる時もありますし、甲高い声の人物をやることもあります。その時に演じるキャラクターの声色だったり、キャラクターの振り幅を大きくやって欲しいと言われました。初日の公演を観させてもらったのですが、やはりホームズと違う役をやる時には振り切った方が観ている人により伝わりやすいと感じました。

それで言うと、まさに今日、ここに電車で来たのですが、Suicaの入った小銭入れを無くしてしまったんです。電車に乗って、降りるまでの間に無くなってしまったんです。どこで無くしたのか、まったく分からないミステリー状態です(笑)

普段から忘れ物を一切しないんです。だから不思議で……。

そうですね。そう信じたいと思います(笑)

何より観て欲しいのは、ホームズとホームズ以外のキャラクターの違いですね。あと朗読は声芝居がメインになるので、映像作品とはまた違った、声による役の違いに注目して欲しいです。

「シャーロック・ホームズ」シリーズをすでに読んだり、映像作品を観て知っている人も、僕と鈴木さんのホームズとワトソンは、2人にしかできないことだと思っています。ぜひ2人の世界を通じた「シャーロック・ホームズ」を観て欲しいです。また、「シャーロック・ホームズ」シリーズをあまり知らない人も、謎解きや朗読劇の空気感自体を楽しめると思います。ほかの方々が朗読された回を観た方も、演じる役者によって見え方が随分変わると思うので、改めて僕らの回を観に来て欲しいですね。

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大学病院で看護師の仕事に就いているのですが、仕事に対しては真摯で真面目な面を持っている一方で、どこか至らないところがある人物です。天海祐希さん演じる看護師長の「狩山玲子」から見ると、成長して欲しい部下で、まだ頼りないところがある看護師です。ただ、不器用だけれども真面目で誠実な分、愛される人柄だと思っています。あと“女ごころ”が今ひとつ分からないキャラクターですね(笑)

そうですね(笑)。分からない度合いの問題ですね(笑)

今回が初めてです。

看護師役を演じるにあたり、撮影前に友人を介して男性看護師さんに話を伺うことができました。男性看護師ならではの難しさがあるみたいで、肉体面より精神面で大変なところもあるようでした。今回の作品に直接的には影響がなくても、何らかのエッセンスとしてドラマでの演技に生きてくると思うんです。男性看護師が頑張っている姿も見てもらい、応援もしてもらえたら嬉しいですね。

本当に骨太な作品だと思っているので、今回、この作品に出ることができて光栄で嬉しく思っています。

しっかり役柄の絡みがあるのは今回が初めてです。一緒に現場を経験して、すごく愛がある印象です。こちらがやろうとすることに対しては、きちんと包み込んでくれるような感じがして、胸に飛び込むつもりで思い切り演じようと思います。実際、現場ではとにかく優しい印象しかありません。役柄上、厳しそうな方に見えがちですが、まったくそんなことなくて、現場でも気さくでよく笑っていらっしゃいます。あとは、スタッフさんやエキストラさんへの接し方も含めて、現場の空気感を作るのがものすごく上手なんです。すごく和やかな現場に自然となりますね。天海さんの振る舞いを見ていると尊敬しかありません。

貴重な経験だと思っていますし、同時にこちらからも積極的に何かを提供しないといけない気持ちでいます。

すでに第1話で放送されているのですが、「狩山玲子」の余命が1年と宣告されています。そこが「北村」にも影響することですし、その大きさが見どころのひとつだと思っています。

寝グセです(笑)。右後頭部の髪がとにかく寝グセが付きやすいんです。

おそらく「つむじ」ですね。水とか付けても寝グセが全然取れなくて困っているんです。最近、特にひどくて。今はそれを直したいです(笑)

作品自体がものすごく面白い作品です。僕が演じる病院パートは、この骨太な世界観の中でもひと息つけるシーンになっているので、ドラマの癒しとしても観て欲しいですね。あと「北村」が「玲子」から良い影響を受けて成長していく姿を観ている方に垣間見せられたらと思っています。ぜひ「北村」の成長を見守って欲しいと思います。

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永遠の「永」の字ですね。書道をされている方は知っていると思いますが、「永」の字には、書道に必要なことのすべてが詰まっている漢字とよく言われています。

「永」の字には、点・はらい・止めなど書道に必要なすべての部位が詰まっていると聞いてから、書き始める時には必ず「永」の字を書くようにしています。難しいですけど、挑戦したくなる漢字なんです(笑)

理想で言うと、早起きをして、近所のカフェに行って、アイスコーヒーとマフィンをテイクアウトして家に戻ります。家が好きなので(笑)。家に帰って来てからは、バラエティ番組が好きなので、録画で撮り溜めたバラエティ番組を観るようにしています。

「水曜日のダウンタウン」「アメトーーク!」「さんまのお笑い向上委員会」「かまいガチ」「テレビ千鳥」「ゴッドタン」とか、定番の番組はひと通りチェックしています(笑)

ゴルフをやりたいんです(笑)。ある撮影の現場がゴルフ練習場だったんです。そこで教えてくれる方がいたのですが、少しやっただけなのにものすごく楽しめたんです。あと、親戚に元プロゴルファーの方がいて、ゴルフ道具のセットもいただいたんです。ゴルフセットを手に入れたこともあって、ゴルフはやってみたいですね。

多いですね。多いのですがレベルが違い過ぎて誘うのがちょっと……。誘うのが悪いなと思って遠慮してしまいます。あと単純に上手くないのを見られるのも恥ずかしいですね。

先日、友人2人を家に呼んで、餃子パーティーをしたんです。そしたら、餃子の餡を皮で包むのがすごく上手なことに初めて気づいたんです(笑)。一緒に作ったみんなよりも、明らかに上手かったんです。写真も撮りました。
(↓実際の餃子の写真です)

80個くらい作ったんですけど、3人であっという間に食べちゃいましたね。美味しかったです(笑)

ぜひ、みなさんも餃子の皮包みに挑戦して欲しいです(笑)


【朗読劇情報:市川知宏 出演回】

2024年5月12日(日)17:00 東京・サンシャイン劇場

リーディングシアター
「シャーロック・ホームズシリーズ」
『四つの署名』

俳優2人で構成される朗読劇。 小説家アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズシリーズ」最初の作品 で ある 「緋色の研究」(原題: A Study in Scarlet )は、ホームズとワトソンの出会いと、 ロンドンで起こる殺人事件を描く。そして、「緋色の研究」に続くシリーズ第二作で、 今なお根強い人気を誇る長編の一つ「四つの署名」(原題: The Sign of Four )。 思いも よらぬ展開を見せる不思議な事件に、 ホームズの推理が冴えわたる 。 今回、 シリーズの中でも、人気を誇る名作 である二作を同時に上演する! さぁ、 至極のミステリーへ扉が開かれる。

原作 アーサー・コナン・ドイル
脚本・演出 毛利亘宏(少年社中)
音楽◎ YODA Kenichi
主催:東映

公式X @Toei_stages
公式サイト https://toei-stage.jp/r-holmes/


【ドラマ情報】

テレビ朝日 木曜ドラマ 21:00〜

 『Believe-君にかける橋-』

<キャスト>
狩山陸:木村拓哉 黒木正興:竹内涼真 本宮絵里菜:山本舞香 南雲大樹:一ノ瀬颯 坂東五郎:北大路欣也 林一夫:上川隆也 秋澤良人:斎藤工 磯田典孝:小日向文世 狩山玲子:天海祐希 野口ヒロト:濱田龍臣 灰谷耕太:一ノ瀬ワタル 桑原誠:岩谷健司 北村晴彦:市川知宏 宇崎誠吾:尾上寛之 赤塚力:持田将史 井本奏美:澤井梨丘 石原進:近藤公園 梶田千佳:片山友希 小野俊夫:小野武彦 榛名文江:賀来千香子


【プロフィール】

市川知宏  Tomohiro Ichikawa

1991年9月6日日生まれ。東京都出身。185cm。研音所属。
17歳の時に第21回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで過去最多の1万5000人の応募者の中からグランプリに選ばれ、翌2009年、TVドラマ「カイドク」で俳優デビュー。2010年には早稲田大学に入学する一方で、映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」に出演したほか、TVドラマ「クローン ベイビー」で初主演を務める。以降、ドラマや映画、舞台など幅広いシーンで活躍。2024年4月期のテレビ朝日系木曜ドラマ「Believe-君にかける橋-」で北村晴彦役として出演中。5月12日公演のリーディングシアター「シャーロック・ホームズシリーズ」『四つの署名』では朗読劇にも挑戦する期待の俳優。

公式インスタグラム  @omohiro_ichikawa_official/
公式X(旧Twitter)  @ ichitomo96
公式サイト https://www.ken-on.co.jp/ichikawa/

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