(C) 2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

21日(土)、丸の内TOEIで映画「ハケンアニメ!」の上映後に出演者らが舞台挨拶に上がった。

登壇したのは主演の吉岡里帆をはじめ、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳らが登壇。また映画の主題歌「エクレール」を歌ったジェニーハイのメンバーから、川谷絵音、小籔千豊、新垣隆、中嶋イッキュウの4人も登壇し、舞台上でのトークも大いに盛り上がりを見せた。

映画が無事に公開された感想を聞かれて主演の吉岡里帆は、
「プロデューサーの方から7年かかったと伺い、そんなに長い年月かけて作る作品はなかなかないだろうと思い、公開できたこと自体が奇跡の作品と言えるのではないかと思っています。劇中のアニメもものすごくて、アニメ制作のチームをはじめこの映画に携わった多くのスタッフの結晶だ等ことが観た人にも伝わっているといいなと思います。」
とコメントした。


同じく中村倫也は、
「試写を見てから早く皆さんにも観てもらえる公開を楽しみにしていました。佑のズルかっこ良さと、尾野真千子さんの入浴シーンも観て欲しかったので(笑)。細かなこと抜きにして観て楽しい映画に監督が仕上げてくれたと思います。」とコメントし会場を笑いを誘った。

瞳を導くクセ者敏腕プロデューサー・行城理役の柄本は「初号試写で観たときに大変興奮しまして、観ていただきたいなと思っていたので、こうしてみなさんの顔が観られて嬉しいです!」と客説に笑顔を向けつつ、「風呂上がりの王子の“ずるボディ”!引きこもって(絵コンテを)描き続けている監督として説得力があります」と、劇中の中村のとあるシーンを絶賛した。

王子の才能に命を懸けるプロデューサー・有科香屋子役の尾野は「映画で里帆ちゃんが頑張っている姿を見て、私も一緒に頑張ろうという気持ちになって走り出したくなりました。(本作が)公開を迎え、ここから新たな時代が始まりますね!」と興奮気味に語った。

瞳が監督するアニメ『サウンドバック 奏の石』の主演声優・群野葵役の高野は「劇中アニメのアフレコシーンは、みなさんにご満足いただけるようなシーンになったらいいなと気合を入れて撮りましたが、どうでしたか?」と客席に問いかけ、拍手喝さいを浴び大歓喜!

メガホンを取った吉野監督は「素晴らしいキャストと、アニメも含めて素晴らしいスタッフに恵まれた作品を観ていただけてとても幸せです」と感慨深げにコメントした。

続いて、本作の書き下ろし主題歌「エクレール」を担当した、人気バンド・ジェニーハイの小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウが登場(欠席のくっきー!は等身大パネルで登場)。劇中でアニメの頂点=“ハケン(覇権)”を争う2作のアニメ、『サウンドバック 奏の石』と『運命戦線リデルライト』のキャラクターがプリントされたそれぞれ衣装を身に着け登場。

本作のために「エクレール」を書き下ろしたギター&プロデューサーの川谷は、「映画を観た人が曲を聴いてもう一度感動できるようにしたくて、歌詞にめちゃくちゃこだわって何度も書き直した。今まで携わった曲で、最長の期間を費やし作っていた気がするので、思い入れも強くて。エンドロールで曲が流れたとき、今までの努力や演者さんたちの気持ちも入ってきて、泣きそうになりました。だから今めっちゃ嬉しいです!」と熱い思いをコメント。吉岡も「クリエイターたちの想いをすくい取ってくれている歌詞と、楽しく劇場を後に出来るメロディライン、大勢でこの映画を作って来た実感がふつふつ湧いてくるエンドロールに、完璧なタイミングで流れる最高の主題歌です!」と楽曲の完成度の高さを絶賛した。本作にゲストヴォーカルとしても参加している高野は、川谷から直接ディレクションを受けたと言い、「『“私の想像が勝って♪”の“か”を取りたいんですよ!』みたいに、音として言葉を大切にされていて。細かなディレクションのおかげで、私のパートも魅力的になってみなさんに届いたのかなと思います。貴重な経験でした!」と、充実のレコーディングを振り返った。

映画の印象的なシーンについて問われると、ドラムの小藪は、最初こそ「ジェニーハイ売れるかもな、と計算のみで喜んでいた」ものの、「映画を観たら物語がむちゃくちゃおもろすぎて!ひとつひとつのシーンが本当によく出来ていて、仕事をがんばらなあかんなと思えた」と興奮気味に語った。ちなみに、小藪がお気に入りシーンの一つに挙げた、行城の“ジャンプ”のシーンについて、実際に演じた柄本が「台本にジャンプの動きも書かれていたんですが、僕はその動きを、昔ウイスキーのCMでやっているのを小学生の頃に観たことがあって。それが好きで当時練習していたので、出来たんですよ!」とまさかの裏話を披露。「台本を読んだ時に“来たー!”って、この仕事でその機会があるんだと思った」と語り会場を沸かせていた。キーボード担当の新垣は「最初の長回しシーンが好きです。共感したのは、アニメショップ店員の宮森さんです」と語り、独特なキャラクターチョイスで思わず小藪に突っ込まれるくだりも。ヴォーカルの中嶋は、「アフレコで瞳監督が葵に何回もダメ出しするシーンで、私もよく絵音さんにダメ出しされるので共感しました!監督の理想に近づける作業は、楽しさも大変さも苦労も泣き出してしまう気持ちもわかる。二人がわかり合うシーンにはグッときました」と自身を重ねて、映画のお気に入りポイントについて語った。中嶋もおすすめする“ダメ出しシーン”について、演じる吉岡は「高野さんの声が私には完璧すぎるんですよ!」と本音を語りつつも、「本番中は『まりんか(高野麻里佳)、ごめん!」という気持ちと、瞳として高みを目指す気持ちを体現しなければならない気持ちがあって難しかった。高野さんの声の演じ分けは絶妙で、声優さんへのリスペクトが高まりました」と語った。

>>「エクレール」配信サイトはこちら

【作品情報】

辻村深月の同名小説を映画化した人間ドラマ。日本のテレビアニメ業界で、成功したアニメの称号、“覇権=ハケン”をめぐって、新人アニメ監督と過去にヒットを飛ばしたスター監督が火花を散らす姿を描く。監督を務めたのは、吉野耕平。吉岡里帆が主演を務める他、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、六角精児らが共演。また、豪華な声優陣にも注目。

<ストーリー>
アニメ業界で監督デビューのチャンスをつかんだ斎藤瞳は、現在崖っぷちのスター監督・王子千晴と争うことに。瞳は敏腕プロデューサーに振り回される一方で、千晴には彼の才能に人生をかけるプロデューサーがいた。ふたりはアニメの頂点を目指し激しく争うが……。

■出演:吉岡里帆 中村倫也 工藤阿須加 小野花梨 高野麻里佳 六角精児 柄本 佑 尾野真千子
■原作:辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス刊)
■監督:吉野耕平
■脚本:政池洋佑
■音楽:池頼広
■主題歌:ジェニーハイ 「エクレール」(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)
■制作プロダクション:東映東京撮影所
■配給:東映  
■コピーライト:©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会  
■公式サイト:haken-anime.jp
■公式SNS:@hakenanime2022

公式サイト>>

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