4月9日(日)、4人組ガールズグループ「@onefive(ワンファイブ)」による単独ライブが、東京・EX THEATER ROPPONGIで開催された。会場に集まったオーディエンスを前に高校を卒業し、新たなスタートを切ったばかりの4人が登場。キレッキレのダンスパフォーマンスと抜群の歌唱センスを存分に私たちに披露してくれた。 デビュー以来、初の声出しOKとなったライブイベントには集まった観客から大きな歓声が。@onefiveのメンバーも客席から初めて返ってくる反応を楽しみ、またその交流を存分に味わった貴重な時間となった。ライブが“生”で“生き物”であることを、あらためて実感したであろうKANO、MOMO、SOYO、GUMIの4人。@onefiveにとって観客と一つになることを実感できた記念のライブとなったことだろう。
【ライブレポート】
時刻は定刻の17:30となり、照明がすべて落とされ、@onefiveの登場を待つ会場。「ワールドツアーのファイナル公演、日本武道館」との影アナから、世界中のニュース番組に報道されてる音声、そしてメンバーのモノローグに問いかけられる。タイムスリップ後の静寂を打ち破ってかかったオープニングナンバーは「未来図」。昨年11月6日にリリースした「未来図」はavexでメジャーデビューしてからの第一弾の楽曲だ。メンバーは制服を模した衣装に、アーティスト写真でも披露済みのカラフルなヘアスタイルで登場! ポジティブでポップアップなリズムにより、会場からも大きな歓声が響き渡った。4人が揃って初めてドラマへ出演を果たしたドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の主題歌でもあった同曲。@onefiveの知名度を一気に引き上げた「未来図」はまさにオープニングにぴったりなどハマり曲だった。
間髪入れず始まった2曲目は「まだ見ぬ世界」。初の声出し解禁ライブである今日のこの瞬間を表現しているような選曲だ。初のCDシングルでもある「まだ見ぬ世界」。透き通った伸びやかな4人の声が会場いっぱいに響き渡る光景が印象的だった。
3曲目は2021年11月24日に配信シングルとしてリリースされた「Underground」。彼女たちの持ち歌の中でもっとも大人びた、またクールで妖艶さを感じる楽曲だ。歌詞に負けないキレのある強いダンスパフォーマンスに会場のボルテージもMAXになり、EX THEATERにいる誰もが特別な時間を共有し合っている至福の時間を実感した。
<MCタイム>
3曲が終わり、初のMCタイム。オープニングをやり遂げた緊張からの解放と、声出しOKのライブを目の当たりにした嬉しさに満ちた言葉が次々と溢れ出た。今日来てくれた観客への挨拶を終えると4人からはライブテーマ「Chance×Change」に合わせ、それぞれ高校を卒業し、各自が「change(変化)」した近況をクイズ形式で報告。KANOとGUMI、MOMOとSOYOがそれぞれペアとなり、互いの「Change(変化)」を言い当てることをし合った。GUMIはKANOがファンデーションを変えたことをズバリ的中させる一方で、KANOはGUMIの首が長くなったのでは?と指摘。KANOらしいボケ回答で会場から笑いをしっかりゲットした♪ MOMOはSOYOがマツイクを始めたことを見事に当て、SOYOもMOMOのホクロ位置のチェンジを的中させた。会場からは和むような4人のやり取りに温かく見守る歓声が上がった。
MCタイムを終え、再び始まったライブ曲は「Pinky Promise」。@onefiveの記念すべきデビュー曲で、原点とも言える一曲だ。当時はまだ中学生の4人。あれから3年半。18歳となった4人が晴れの舞台に立っている。彼女たちに当時の幼さはない。けれど初心を忘れない真っすぐな気持ちは今も変わらない。そんなことを観客にいる人たちに示してくれるかのようなパフォーマンスにさえ思えた。
5曲目は「Just for you」と「缶コーヒーとチョコレートパン」のRemix。動と静で言えば「静」な楽曲で、すっかり熱くなった観客と会場をしっとりと聴かせる演出だ。ともにファーストアルバム『1518』に収録された楽曲で、彼女たちの高音を効かせた歌唱力を存分に楽しみ、美声に酔いしれた観客。
続いて披露したのは「BBB」。タイトルの元となった「ビビディ・バビディ・ブー」の言葉。その言葉の通り、魔法に掛けられたかのような空気感が満員の会場の雰囲気をうっとり悠々とした時間に変えてくれた。
<MCタイム>
2度目のMCタイムでも話題はライブテーマ「Chance×Change」にちなんで、変化のあった近況報告と、メンバーが新しくやってみたいことを明かしてくれた。まずは高校を卒業し、MOMO、GUMI、SOYOが4月から大学生となりキャンパスライフをスタートさせたことを報告。KANOはなんとライブ当日の今日、入学式があったことを報告し、4人全員が大学生となったことを明かしてくれた。今日、入学式を終えたKANO以外の3人のうち、MOMOとGUMIはすでに友だちができたことを嬉しそうに報告。一方、SOYOはまだ誰も友だちができていないことを明かし、“人見知り”キャラSOYO⁉を垣間見られた大学生トークに会場も和やかに。
そして話題はこれからやってみたいことへ。みんなで旅行したい、海外行きたいなどの意見が出たものの最後には「いつか武道館でライブを実現させたい」という夢を観客全員の前で誓ってくれた。同時に、ファン全員が確実に来るであろうその日に向かってこれからも@onefiveを推し続けることを誓った瞬間でもあった。
7曲目の楽曲は、未発表曲「Ring Donuts」。初めて聴く「Ring Donuts」に観客全員がしっかり耳を傾けていたのが印象的だ。
続いての曲は「雫」。2020年10月20日にリリースした「雫」は、kukka編集部が初めて@onefiveの4人をインタビューしたタイミングであり、思い入れのある楽曲だ。前作の「まだ見ぬ世界」から一転、しっとりと歌い上げる歌詞同様にダンスも、艶めいたしなやかだ。可憐な動きの中に、@onefiveらしい高度なスキルを織り交ぜたダンスパフォーマンスでも4人の息はぴったりだった。
「雫」に次いで披露されたのは、メジャーデビュー後、初のCDパッケージリリースとなる「Chance×Change」から先行配信中の「Chance」。この「Chance」は5月12日公開の映画『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』の主題歌。アップテンポでリズミカルな楽曲で、一度聴くだけでも耳に残る心地よさと抑揚あるサウンドが特徴的だ。この「Chance」をチャンスに、更なるブレイクの予感をkukka編集部も期待せずにはいられない。
<MCタイム>
直前に披露された「Chance」の掛け声と一緒に踊れる振り付けを4人から観客がレクチャーを受ける時間に。一つは曲中にあるサビ部分の4人が歌う“Chance”に続けて“Hey!”とかけ声を掛けること。もう一つは、その直後の「Ooh...」「You & u & me」の部分、電車のつり革に捕まりながら揺れることをイメージしがらやってみて♪と4人からアドバイス。声出し解禁だからこそできる、@onefiveとオーディエンスによる双方向のパフォーマンスを楽しむ時間となった。
ラストターム。再開の曲は「Lalala Lucky」。ノリの良さと終始笑顔のダンスパフォーマンスが魅力な一曲。弾ける4人の笑顔は今日のこの日を心底楽しんでいることが観客席からも分かるほど圧倒的な破壊力だった。4人のカラフルな衣装も印象的な「Lalala Lucky」は、アルバム『1518』にも収録。未チェックな人はぜひアルバムごと楽しんで聴いて欲しい。
>>@onefiveインタビュー:「Lalala Lucky」収録「1518」リリース
続いては「TAP!TAP!TAP!」。オーディエンスと一緒に「TAP!TAP!TAP!」と声を出し合える本曲はまさに声出し解禁ライブならでは。声量ある観客からの「TAP!TAP!TAP!」に盛り上がりも最高潮。舞台上と会場全体が一体となったこの曲で@onefiveの4人は退場。 そして間髪入れず、会場からはアンコールを願う拍手が波のように会場を包み込んだ。
<Encore>
再び登場した@onefiveの4人は、このタイミングで衣装をチェンジ!目を惹いたのは4人がこのタイミングで早着替えを成功させたこと。ライブロゴカラーをアクセントに取り入れ、リメイクをしたライブTシャツ姿で登場!
披露したのは事前にインスタグラムで歌詞をアップしていた「Last Blue」。掲載された歌詞が書かれたプリントには「NA NA NA NA NA」の部分に“ライブはみんな一緒に♡”と記載。事前にチェックを怠らなかった多くの観客からは、初回披露にも拘らず、タイミングよく「NA NA NA NA NA」の声が掛けられていた。@onefiveによって初の失恋ソングで、今どき18歳女子の恋愛観を表現した一曲だ。
<MCタイム>
ここで話題は彼女たちも身に付けている「@onefive LIVE 2023 -Chance×Change-」のオフィシャルグッズのプロモーション時間になった。ギャル風の口調でメンバーが繰り出す寸劇に会場全体が笑い一色に。ライブのオフィシャルアイテムとして、紹介されたのは黒の「Tシャツ」に、シャーベットカラーの「タオル」と「タンブラー」。残り少なくなったライブ時間を一瞬だけ忘れさせてくれる楽しい時間を過ごすことができた。
ギャルになった@onefiveとの合言葉は“ブッパン!”
MCのあとに披露したのは「1518」。彼女たちの今の気持ちを歌詞にしたかのような「1518」は、ライブのエンディングにベストチョイスな楽曲だ。歌詞がそのまま彼女たちからのメッセージのように思えるほど感動のシーンに。
I wanna be with you forever
繋がっているよ
かけがえのない君へ
ありがとう 待っていてくれて
「1518」が終わり、最後の挨拶。KANO、MOMO、SOYO、GUMIの4人から一人ずつ観客席に向かって感謝の言葉が語られた。4人が伝えたかったのは「3年間分のありがとう!」だった。デビューからずっとコロナ禍でファンとのコミュニケーションが難しかった中でも応援し続けてくれたファンへの感謝。しっかりとその言葉を受け止めた観客席からも感謝のことが飛んだ。
そしてエンディング。
最後の披露されたのはこの日2回目となる「Chance」。完璧レベルにまで掛け声と振り付けをマスターした観客と@onefiveとが1つに完成された瞬間になった。
ライブの終わりは同時に、次回のライブを楽しみに待つ時間に。
またのライブを楽しみにしつつ、彼女たち自身の成長と飛躍を今後も楽しみにしたい。
【@onefive プロフィール 】
令和元年に結成された、GUMI・KANO・MOMO・SOYOからなる4人組ガールズグループ。 2022年2月に1stアルバム「1518」をリリースし、それを引っさげて東京・大阪で初の有観客ワンマンライブをクラブクアトロで開催。また音楽活動に限らず4人それぞれ役者・モデル等、ソロ稼働も精力的に行い幅広く活動している。2022年10月にはドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」に4人揃って出演。主題歌を担当し、楽曲「未来図」でエイベックスからメジャーデビューを果たす。2023年4月9日にワンマンライブ、そして、5/12公開の映画「劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ」で再び出演&主題歌を担当し、メジャー初のシングルを5/24にリリースを実現する。
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【公演概要】
「@onefive LIVE 2023 -Chance×Change-」
公演日:2023年4月9日(日)
開場16:30/開演17:30
会場:EX THEATER ROPPONGI
【setlist】
未来図
まだ見ぬ世界
Underground
Pinky Promise
Just for you 缶コーヒーとチョコレートパンremix
BBB
Ring Donuts
雫
ChanceLalala Lucky(remix)
TAP!TAP!TAP!
<Encore>
(Exd. Intro) Last Blue
1518
Chance