渡辺ペコ原作の同名コミックを実写化したFODオリジナルドラマ『にこたま』。東京・谷中にある弁当屋「よねすけ」で働く主人公の「浅尾温子」を橋本愛、その恋人で同棲する弁理士の「岩城晃平」役を瀬戸康史のW主演で贈る、愛や家族のかたちを問うラブストーリーです。今回は主演の橋本愛さんへのインタビュー。共感する主人公への想いのほか、橋本さんの考える年齢との向き合い方について話をしてもらいました。ドラマは毎週金曜20時に最新話を配信。橋本愛さんの演技とともに、リアルで人間模様に溢れたラブストーリーを堪能できる作品です。

Photo:望月宏樹
Text:kukka編集部

考え過ぎてしまうところです。「あっちゃん」も感情的になるよりも先に、考え抜いて行動していく、ある意味「思考のクセ」のようなものかも知れません。私もいつもやってしまうな、と自覚しています(笑)。どんな時でも「理性的」であろうとするところに共感しました。また、直接押し付けられている訳ではないけれど、世間で思われがちな「結婚」「出産」「恋愛」「女性」などに対して、どこかでこうあるべきだ、を無自覚に感じ取ってしまうところがあります。それに対して、心地よさを感じられない。ずっとどこかで違和感を覚えてしまうところで、「あっちゃん」に近いものが私にもあるのでは、と原作を読んで思いました。

「あっちゃん」の核となる部分以外では、彼女の “挙動”について、例えば「あっちゃん」がどのような所作をして生活をしているのかを意識しました。恋人の「(岩城)晃平」と二人で暮らす家はセットだったのですが、そこが“用意、スタート”で始まるステージとならないよう、きちんと自分たちの居住空間であるために、歩き方や走り方、仕草で「あっちゃん」らしさを表現するようにしました。「あっちゃん」の思考がガチガチな分、動きはすごくフレキシブルな感じに、またどこかに幼さもあるよう意識しました。そうすることで、原作の持つポップさやユーモアのようなものが見ている人にも伝わればと思っています。回を追うごとに物語は深刻になって行くので、その加減は難しいところではあるのですが、やり過ぎない程度に、工夫しながら楽しんで演じました。

その意味では「あっちゃん」は“誰かの何か”という存在ではなく、一人の人間として、誰と一緒にいるのかを選んでいる女性だと思っているので、すごく主体的に演じました。「あっちゃん」がする選択について、“これが一番幸せな選択だよ”という感覚ではなく、“彼女が覚悟を決めて選んだ道なんだ”ということが伝わればと思っています。

どうなんでしょう(笑)。でも、それについては全然考えなかったですね。考えられないということもありますけど。

焼肉弁当は嬉しいです♡(笑)

あまり年齢を意識していないところはあります。どちらかと言うと「30年、生きたんだな」「人生、31年目か」といった捉え方の方が正確かも知れません。自分がどういう存在かよりも、どれくらいの時間を重ねてきたんだろう、といった意味で数字を使っている感覚です。でも、周りからはやはり言われることはあるんです(笑)。
私自身は年齢の節目が、自分にとっての節目になるとは思っていないんです。ただ、節目のようなものは、いつかどこかでやって来るものだとは思うんです。それが年齢に関係するのかは分からないのですが、自分にとって起点となるような出来事に出くわしたり、人生の選択を迫られるようなことが、その節目に当たると思っています。それについて思うのは、その時に今とは違う自分が何かしらを考え抜いて決断するだろうということです。なので、今はフワフワした気持ちでいます。年齢の節目であっても、私自身には特に何も起きてはいないので(笑)

特にはないですね。年齢には関係なく、人としてきちんとしようとは思って生きてはいます(笑)

演じた「浅尾温子」こと「あっちゃん」は恋愛感情が人よりも割と薄い自覚があり、さまざまなことに違和感を覚える女性です。彼女なりに、自立して、自分で選び決断していく姿が描かれています。そういった彼女の生き様を見てもらいたいです。フィクションではありつつ、どこか本当のことでもあると信じて演じたので、リアルなこととして見てもらえたら嬉しいです。この作品が、みなさんの「味方」のような存在になってほしいと思っています。


橋本愛 Ai Hashimoto

1996年1月12日生まれ。熊本県出身。EDEN所属。
2010年映画『告白』に出演し注目を集める。2012年の映画『桐島、部活やめるってよ』で、『第36回日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞。 その他、2013年NHK連続テレビ小説『あまちゃん』、2014年映画『リトル・フォレスト』シリーズ、 2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』、2022年ドラマ『家庭教師のトラコ』、2023年Netflixドラマ『舞妓さんちのまかないさん』、2023年NHK土曜ドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』、2024年映画『熱のあとに』、2024年映画『劇場版 アナウンサーたちの戦争』、2025年NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』などがある。


【作品情報】

FODオリジナルドラマ「にこたま」

FOD/Prime Videoにて配信中
毎週金曜日20時 最新話配信(全8話)

東京・谷中にある弁当屋「よねすけ」で働く浅尾温子(橋本愛)。特許などに関する手続きをクライアントに代わって行う弁理士の岩城晃平(瀬戸康史)。2人は大学時代に出会って12年、長年同棲中で仲が良く、日々ともに食卓を囲み、互いの小さな変化にも気づける今の関係に満足した毎日を送っていた。
そんな中、晃平は同僚で弁理士の高野ゆう子(比嘉愛未)とたった一度、関係を持ってしまう。
人生の岐路に立つ3人。迷い、流され、意地を張り…たどり着いた「家族のかたち」とは……?

<出演>
橋本愛(浅尾温子)、瀬戸康史(岩城晃平)
さとうほなみ(河合なつこ)、鈴木仁(石田純)、清水くるみ(和田千秋)、辻凪子(ともよ)、近藤頌利(木本)
高橋克実(村治源三)
キムラ緑子(岩城瞳)、黒田大輔(浅尾博)、筒井真理子(高野友梨江)
比嘉愛未(高野ゆう子)

<スタッフ>
原作:渡辺ペコ『にこたま』(講談社「モーニング」所載)
脚本:政池洋佑
企画協力:ワタナベエンターテインメント
プロデュース:鹿内植/加藤康介(ワタナベエンターテインメント)/櫻井雄一(ソケット)
プロデューサー:岡美鶴(ソケット)/岸根明
監督:瀬田なつき/椿本慶次郎
制作プロダクション:ソケット
制作著作:フジテレビ
(C)渡辺ペコ/講談社/フジテレビ

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/drama_nikotama/
公式Instagram:@drama_nikotama
公式X: @drama_nikotama

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