ファッションモデル、女優として活躍するモトーラ世理奈が、7月14日(金)公開の映画『アイスクリームフィーバー』に出演する。本作は、アートディレクター・千原徹也による初監督作品であり、劇中では吉岡里帆、詩羽(水曜日のカンパネラ)らと共演。人生に怯えて一歩踏み出せない20代前半の作家「橋本佐保」役を演じる。ほかの誰にも真似することのできない“個性”と“存在感”を持ち、悠々としながらもしっかり自分の気持ちを考え続ける彼女。今夏から拠点をロンドンに移し、自分の可能性に挑んでいく。少し寂しくなるけど、また新たなモトーラ世理奈を見つけて、日本でも世界も活躍してほしい。そんな彼女と映画のことはもちろん、いろいろなこと話してみました。
Photo:望月宏樹
Style:hao
Hair & Make up:上川タカエ(モッズ・ヘア)
Text:kukka編集部
本作は川上未映子さんの短編小説「アイスクリーム熱」が原作とのことですが、読まれましたか。
千原徹也さんが監督を務めた2020年12月に放送したドラマ「東京デザインが生まれる日」で。そのコラボ企画として渋谷パルコでの朗読劇に出演したんです。その時に、朗読したのはが、この「アイスクリーム熱」でした。もちろん当時、しっかり読見込んだのですが、今回の映画出演が決まってから、改めて読み直してもみました。
モトーラさん演じた「橋本佐保」について、千原さんから、何かイメージの共有や予防などはあったのでしょうか。
台本には「佐保」の内面的なことは書かれていなかったため、どういう人物なのかがあまり分からなかったんです。ただ、すべてのことに達観しているような、みんなとは違うところから見ているようなところがある女の子であることは、監督とも話をしてイメージを共有しあったんです。それでも、撮影の最初は、うまく「佐保」を演じられているのか不安もありました。
これまでに共演されたことのある方はいたのでしょうか。
松本まりかさんは以前に共演したことはあるのですが、今回の作品では共演シーンがなく、吉岡里帆さんは以前にご一緒した作品では一度も共演シーンがなかったので、結果的にはみなさんと初めて一緒に芝居をさせていただきました。
一番共演することの多かった吉岡里帆さんの印象を聞かせてください。
すべてのことを受け入れてくれるような強さがある印象です。何に対しても、誰に対しても常に開いていて、何でも受け入れてくれる。でも、強さもて芯もあって、あたたかい人です。
千原監督の印象を聞かせてください。
自由でいて、何事も平等に見ることができる人。少し子供みたいなところもあります(笑)。好きなことを楽しみながらしているのが、こちらにも伝わって来る人です。本当に作りたいものを作っている人だと思います。
モトーラさんから見て「橋本佐保」を一番うまく演じられたと実感しているのはどのシーンでしょうか。
吉岡さん演じる「常田菜摘」に雨の中で「(アイスクリームを)作りに来てよ」と訴えるシーンです。「佐保」がいつもは言わないようなこと、自分の気持ちを言ったシーンだなと思っています。「佐保」なりにいろいろな迷いを断ち切って発した言葉だったと思います。
「佐保」の衣装も印象的でした。ファッション的に、モトーラさんが気になったことはありましたか。
私が普段着ることのない全身真っ黒な衣装が印象的でした。羽織を巻いて腰紐で結ぶスタイリングは、絶対自分ですることはないですね。普段の自分の服装とは違って派手な服装だったことは、かえって「佐保」の役に入り込みやすかったです。
たくさんアイスクリームを食べるシーンがありました。最終的に、アイスクリームは何個くらい食べましたか。
覚えていないのですが、たくさん食べました(笑)。朝昼晩、毎日です♪
(笑)。そんなに食べたんですか。
食べていたアイスクリーム、すごく美味しいものだったんです。猿田彦珈琲とコラボして作ったアイスクリームで、味も本格的なんです。私だけいつもいっぱい食べることができて、すごいラッキーと思っていました(笑)
普段、アイスクリームはどんな味を好んで食べていますか。
チョコミントが好きです。
映画でもチョコミントのアイスクリームを食べていましたよね。あれはモトーラさんの希望ですか。
いえ、原作でもミントのアイスクリームなんです。
そうなんですね。ではなるべくして役を得た感じですね!
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プライベートなことも聞かせてください。最近モトーラさんがハマっていることを教えてください。
最近の私は、韓国のアイドルで「New Jeans」にハマっています。デビューして1年になるんですけど、もうすぐアルバムも出るんです♪
(笑)。しっかり情報をチェックされているんですね。「New Jeans」の振り付けや踊りも踊れるんですか。
もう映像を観すぎていて、踊れます(笑)。頭の中では覚えています♪
「New Jeans」に会ったことはありますか。
まだ無いんです。いつかお会いしたいです。ファンとして、ステージを観に行きたいです♪
今後のお仕事での目標がれば教えてください。
活動の拠点をロンドンに移すので、まずはモデルとしてしっかり仕事をしていきたいです。環境や言葉とか慣れてきたら、向こうでもお芝居をしてみたいと思っています。
ロンドンでの活躍をSNSなどでチェックして楽しみにしていますね。それでは、最後に映画を観てくれる方にメッセージをお願いします。
登場するいろいろな人に共感してもらえるところがある映画です。アイスクリームを食べに行く気持ちで、映画を観に出かけてもらいたいです。キュンとなるような冷たくて甘い気持ちになると思います。ぜひ暑い中、映画館に足を運んで観てもらい、観終わった後にアイスクリーム食べて帰って欲しいです。
【映画情報】
公開:2023 年7月14日(金)
映画『アイスクリームフィーバー』
美大を卒業してデザイン会社に就職するもうまくいかず、いまはアイスクリーム店「SHIBUYA MILLION ICE CREAM」のバイト長として日々を送る常田菜摘(吉岡里帆)。ある日、店にやってきた作家・橋本佐保(モトーラ世理奈)に運命的なものを感じ、佐保の存在が頭から離れなくなっていく。一方、バイト仲間で後輩の桑島貴子(詩羽)は、変わりゆく菜摘をどこか複雑な想いで見つめていて…。
アイスクリーム店のご近所さんの高嶋優(松本まりか)は、疎遠になっていた姉の高嶋愛(安達祐実)の娘・美和(南琴奈)が、何年も前に出ていった父親を捜すため、突然訪問してきて戸惑っていた。いきなり始まった共同生活。優の内心を占める不安は、それだけではなかった……。 熱(フィーバー)に似た、心を捉えて離さない衝動。それぞれの色を纏った4人の想いは交錯し、切なくも確かに疾走していく―。
<出演>
吉岡里帆
モトーラ世理奈 詩羽(水曜日のカンパネラ)
安達祐実 南琴奈 後藤淳平(ジャルジャル) はっとり(マカロニえんぴつ) コムアイ
新井郁 もも(チャラン・ポ・ランタン) 藤原麻里菜 ナツ・サマー
MEGUMI 片桐はいり / 松本まりか
監督:千原徹也
原案:川上未映子「アイスクリーム熱」(『愛の夢とか』講談社文庫)
主題歌:吉澤嘉代子「氷菓子」
脚本:清水匡
音楽:田中知之
©2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会
公式サイト:https://icecreamfever-movie.com/
公式ツイッター:https://twitter.com/icecreamfever_m
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/icecreamfever_m/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@icecreamfever_m
【プロフィール】
モトーラ世理奈 Serena Motola
モトーラ世理奈(もとーら・せりな)。1998年10月9日生まれ。群馬県出身。167cm。趣味:ダンス(高校でダンス部)・ショッピング。ボックス・コーポレーション所属。
2015年1月号の雑誌「装苑」ニューカマースペシャルでのモデルデビューを皮切りに、数多くのファッション誌やアパレルブランドの広告でモデルとして活躍。2018年秋冬シーズンにはパリコレクション出演も果たす。2018年、「少女邂逅」で映画デビュー以降、2019年「21世紀の女の子-out of fashion-」、2020年「風の電話」、「恋恋豆 花」など映画主演が相次ぎ、第29回日本映画批評家大賞新人女優賞や第94回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞するなど、豊かな表現力で俳優としても大きな注目を集める。同年、ドラマ「東京デザインが生まれる日」で地上波ドラマ初主演を果たす。2023年7月14日公開の映画「アイスクリームフィーバー」では、20代前半の作家・橋本佐保を演じる。雑誌『装苑』7月号をもって装苑モデルを卒業。2023年初夏より活動の拠点をロンドンへ移し、さらなる活躍の場を広げるitガール。
公式Instagram:https://www.instagram.com/sereeeenam/
公式サイト:http://www.box-corporation.com/serena_motola